おさむのブログ

日常考えていることや、感じた事を書いています!!

傾いた玄関の修復

2011年06月27日 15時26分24秒 | 家づくり
携帯カメラのため画質が悪くてごめんなさい。

今回の震災により玄関が大きく傾いてしまったお家の修復現場です。初めてお邪魔したときのぼくの感想

『あちゃ~、、、、こりゃまいった。。。どうやって直そうか・・・・』

扇垂木の化粧造りという、実に立派なお家なのですが、シロアリによる蝕害と基礎の大谷石の腐食が今回の地震の被害を増大させました。完全な方法としては基礎からやり直し、ということになりますが、それでは内側のタイルから壁から天井からぜーんぶ作り替えなければならない。費用も工期も問題となります。

棟梁の松本さん、基礎の野村さんと一緒に考えました。で、出した答えは、『見栄えよりも費用がかからずがっちりしたやり方』です。腐食した土台と柱の横に独立基礎を造り、その基礎に新しい柱を立て、屋根を支える、という方法です。お客様には失礼な言い方になりますが、この創意と工夫こそ、この建築という仕事の醍醐味ですね。

これがその独立基礎です。奥に見える赤い機械は油圧ジャッキ。



両側にその油圧ジャッキをかけ、傾いてしまった玄関を水平に戻したところ。



地松の間草は、これでもか!というほどシロアリの蝕害にあっていました。



棟梁の技によって、治っていきます。玄関サッシを入れ替え漆喰で壁を塗ったら、さぞ見違えることでしょう。

家づくりの仕事って、奥が深いです。

ではまた。

おさむ