安全神話

大阪エキスポランドでのジェットコースター事故、
悲惨な事故により、尊い人命が奪われました。
事故の原因はなんだったのか？

運営会社のエキスポランドの責任、
ジェットコースターを開発・設計した
会社の責任、管理・管轄する行政官庁の責任
いくつもの問題点が浮き彫りになりました。

まず、エキスポランドの場合はその管理運営に
問題点があります。
定期点検、オーバーホールについて
マニュアルだけを守っていればいいという
安全に対する取り組み方の問題。
特にオーバーホールは１月実施予定を
５月に何故延期したのか？
ここに、安全に対する取り組み方が甘かった
点があります。

次に、開発設計会社の問題。
この乗り物を設計するに際し、強度や耐久性
について十分な試験を行っていたか？
猛スピードで急激なカーブや上下動をする
乗り物、その安全対策は120％以上の
安全設計が必要です。
その設計基準に十分なリスクマネジメントが
あったのでしょうか？
しかし、設計した会社は既に倒産しています。
倒産するような会社が設計した乗り物を
導入することも問題かもしれません。

そして、行政の問題。
ジェットコースターは建築基準法の法令基準に
当てはまります。
この基準自体に安全管理に十分なものがあったのか？
エレベーター等と同じ基準が適用されていること
自体に問題があるのでは？

今まで安全だと言われてきたものが次々と
事故を起こしています。
事故の原因は想定外の原因から起こります。
それも背景には、いくつもの事象が潜在しており
それが重なった時に事故は起こります。
大きな事故の陰には、何百という小さなトラブルが
あると言われています。
今回の事故も、小さなトラブルにきちんと対処を
していれば防げたかもしれません。

誰が悪いとか、責任は誰にあるではなく、
どうして事故がおきたのか？
事故を起こした要因は何なのか？
この教訓を生かし、同様の事故再発を防ぐ
対策を検討することが重要なことです。