社長の独り言

資産運用コンサルタントの社長日記です

教科書検定

2007-03-31 08:58:30 | 日常
沖縄戦を巡り、教科書の記述について
議論が起きています。

教科書の検定とは、何を意味するのでしょうか?
今回の問題を見る限り、言論統制にしか
思えません。
昔の戦時下の様な、「言論統制」です。
国家に都合の悪いことは報道が制限されるもの、
恐ろしいことです。

我々国民は、知らないところで国家の
策略にはめられているのかもしれません。
民主主義社会だといっても
安心出来ません。
日本という国は、欧米の民主主義を
真似ていますが、中身は全く違います。
個人の主張をはっきりする欧米、
個人より集団でないと行動できない
日本民族。

つまり、大勢に流され易い民族、文化なのです。
社会主義的民主主義と言ったほうが
適切でしょう。

今回の教科書検定問題、一つの事例ですが、
この問題にも、今まで触れてきた様な
国家権力の恐ろしい力が潜んでいるようです。

東京ミッドタウン

2007-03-31 00:23:28 | 日常
東京の新名所がまた一つ誕生しました。
元防衛庁跡地にオープンした
東京ミッドタウンです。

近年、東京都心部ではバブル再燃とも言える
様な、不動産開発が盛んです。

2003年の六本木ヒルズを皮切りに、
汐留再開発、昨年の表参道ヒルズ、
そして東京ミッドタウン。
今後も東京駅周辺の再開発を初め
多くの再開発が進行中です。
果たして、東京はどうなっていくのでしょうか?

今日のニュースを見ても、新しいもの好きの日本人
が沢山ミッドタウンに訪れていました。
今日一日だけで15万人以上の訪問数とのこと。
全くお目出度い民族です。
すぐ隣の六本木ヒルズは閑古鳥状態です。

日本人の熱し易く飽きっぽい体質から言えば、
このミッドタウンの人気も、次の新しい街が
出来るまでの運命でしょう。

どんなに新しい街が出来ても、
中身は似たり寄ったりでほとんど変わりありません。
ただ目新しいだけで、すぐに飽きられるだけです。
そんな虚構の街を創り続ける
能無しのデベロッパー。
自分の会社の利益、損得勘定だけのデベロッパー。

今東京の多くの街が高層ビル化し、
無機質な街に変わっています。
伝統的な日本文化の良さが
どんどん失われています。

今の東京の街を見ると、
輝く光で綺麗な街に見えます。
しかし、この光がいつまで輝き続けられるか?
その輝きが失われる時、
後悔することになるでしょう。
今浮かれている人達に、
それは到底気付かないことですが・・・


嫌な人間

2007-03-30 08:26:44 | 日常
宋 文州氏からの面白い記事を紹介します。
皆さんの周りにも思い当る人がいませんんか?

あなたの会社には掃除のおばさんの「おはようございます」
に対して返事もしない方がいませんか。
あなたの部署には、出入り業者に妙に横柄な態度を取る方がいませんか。
どうでしょうか。このような方々には、嫌な人が多いと思いませんか。


僕のある嫌な顧客

 以前、著名企業のX社に営業に行った時のことです。
現場サイドの方々が貴社の製品を使用したいと言っているのに、
最終責任者で執行役のA氏がなかなかOKを出してくれませんでした。
しかし、ある日、彼からお酒を誘われました。

 酒席でA氏は、「自分がいかに本社のトップに好かれているか」
「今の立場をどのようにして築き上げたか」を自慢した後、
いきなり僕にこう切り出しました。「おたくの製品を買ってあげてもいいよ。
ただし、定価の2割なら」と。

 2割引ではなく2割です。つまり8割引です。
こんな非常識な値段を言われた僕は絶句していると、
A氏はお酒を足しながら言いました。「
当社に使われること自体は大変な名誉で大いに宣伝になる。
ほかで儲ければいいじゃないか」。

 「いくらなんでも2割というのは…」と僕は必死に訴えましたが、
A氏は聞く耳を持たず、そのうえ横柄な態度を崩しませんでした。
僕は屈辱をこらえながら「検討させてもらいます」と言って、
その場を後にしました。

 実は、A氏と話した時点では、当社の製品は既に
多くの著名企業に導入していただいていました。
ですから、あえて知名度向上や宣伝のために
売らなくてはならない状況ではありませんでした。
営業をかけたのは、X社の営業現場のカイゼン活動を支援し、
現場の負担を軽くするためでした。

 悔しさのあまり、泣きそうになりながら、
僕は帰りのタクシーからX社の現場担当の方に電話しました。
「○○さん。売るのを辞退してもよろしいでしょうか」。

 その1年後、A氏が突然会社を辞めたとの噂を聞きました。
X社の人に理由を聞いてみると、
なんと彼は女性の部下にセクハラを働いたため、
問題がマスコミに漏れる前に辞めさせられたそうです。

 公式発表ではないので確認できませんが、
恐らくその通りだと思います。A氏は善悪判断ではなく、
会社の看板と肩書きの力に頼って他人との関係を扱うタイプです。
女性の部下に対して同じ態度を取っても、
少しもおかしくないと思ったからです。

その後、A氏から僕のところにメールが送られてきました。
彼は、再就職できていない状態でした。
僕は、慰めの言葉を綴って返しましたが、

それ以上に彼のために何かをしようとする気持ちは、
全く持ちませんでした。


顧客至上主義の本質は利益至上主義

 「客だから…」という理由で、取引相手の人格を無視したり、
理不尽な要求を出したりする人がいます。
こういう人ほど、目先の利益に目がくらんで、

長期的な利益を取りこぼしてしまうのです。
目先の利益を重視する態度は、「俺は客だから」「買ってやるから」
「儲けさせているから」という形になって表れます。


顧客である前に人間である

 売買する当事者は対等な関係です。
改めて言うまでもないですが、お金を払う側が上位の立場で、
商品を納める側が下位にあるということではありません
。商品を買うことで得る便益を得られるから対価を支払うのであって、
お布施を渡すわけではないのです。

 社会人なら当然、理解していてしかるべき
基本的な原則を忘れてしまう人とは、
基本的に能力ではなく肩書きや地位だけで仕事をしている人です。
何の権威も持ち合わせない人が、
たまたま間違って権力を持ってしまったために、
不幸が引き起こされてしまうのです。
よく地位や肩書きが人間をつくると言いますが、
他人の気持ちの分からない人は地位や肩書きが立派になればなるほど、
過ちを犯してしまいがちです。

 もうすぐ多くの職場で新入社員を迎えます。
会社として、部署として、様々な教育を新入社員に施すことでしょう。
仕事の仕組みや業務を効率的にこなすノウハウを教えることは大事です。
しかし、仕事うんぬんの前に、ありきたりですが、
人間としてあるべき姿について改めて教えていきたいものです。
日本に限らず、諸外国で企業の不祥事が増えているのは、
収益向上の技能ばかりを優先し、
人間教育がなおざりにされているからだと思います。

以前私がいた金融業界にも、同じ様な人が沢山いました。
今でも沢山います。
ただの権力、肩書き、昔の自慢だけを傘に、
大手を振っている人。
嘘や誤魔化しだけで人を騙し、色々な会社を渡り歩いている人。
こういう人達を「ゴロツキ」といいます。
そんな人間は最後は誰も付いて来ないでしょう。
宋さんのコラムに出て来たA氏のような
寂しい最後を迎えるでしょう。
それが、人の生き方のツケです。

三洋電機、野中辞任の真相

2007-03-29 11:33:22 | 日常
三洋電機会長の野中ともよが3月19日に辞任した。
辞任劇の裏には三洋電機が抱える深い闇が広がっている
。辞任に至った経緯を検証してみよう。


「三洋電機に惚れちゃった」と野中ともよは再建に励んだが 
 3月7日水曜日。不正会計問題に揺れる三洋電機は
臨時経営会議を招集した。
決算訂正を巡り金融庁や証券取引等監視委員会と
続けてきた折衝が一段落し、
この日は副社長の前田孝一が経緯を報告するだけの予定だった。

ところが、ここで野中は突然、“爆弾動議”を炸裂させた。

「市場の信頼を取り戻すために、第三者委員会を設置したいと思います」

あっけに取られた経営陣は反対もできず、
議案は翌週の臨時取締役会に上程された。
野中は第三者委員会に、日興コーディアルグループの
不正会計事件で特別調査チームを率いた
弁護士の国広正を担ぎ出す算段までしていた。


「免責」を狙って自爆?
 3月12日の週に開いた臨時取締役会では、
体制を立て直した金融3社が反対に回ったため、
野中提案は決議に持ち込むことすらできず却下された。

 それでも諦めのつかない野中は
3月19日月曜日の朝に再び臨時取締役会を招集した。

 だが土、日で議論を尽くした金融3社は野中を切る腹を固めていた。

 19日朝に開かれた臨時取締役会は既に大勢が決しており、
ただ1人、野中と歩調を合わせてきた社長の井植敏雅も賛成はしなかった。

 「19日の動議は限りなく“自爆”に近い」

 三洋電機の関係者は野中の行動をこう分析する。
ほんの一時期とはいえ、野中はCEO(最高経営責任者)兼会長を
務めた人物である。
2005年3月までは日興フィナンシャル・インテリジェンスの
理事長を務めたこともあり、財務の知識は持っている。

 「三洋電機の不正会計は今進んでいる訂正作業で修正し切れるほど甘くない。
この闇を見逃して後で自分も“同罪”になることを恐れた野中は
『私は正義を貫いた』という痕跡を残すため、
辞任覚悟で声を上げたのではないか」と関係者は推測する。

このシナリオを裏づける動きがある。
三洋電機は4月上旬をメドに4期分の決算訂正報告書を
出す線で作業を進めているが、
現時点で報告書を承認する監査法人が決まっていない。

 問題が発覚した当初、三洋電機はあずさ監査法人に監査を依頼した。
しかし、あずさは「会計士不足」を理由に断わり、
今度はみすず監査法人に駆け込んだ。
だが、みすずにその余裕があるはずもなく、
あらた監査法人に最後の望みを託したが、
あらたも火中の栗を拾うつもりはなく、
振り出しに戻って今はあずさと交渉している。

 今回、訂正する決算以外にも、
2005年9月期の中間配当など、かねて本誌が指摘してきたように
疑わしい会計処理はいくつもある。

 すべての膿を出し切った時、
果たして三洋電機は上場企業として存続できるのか。
そこに確信が持てないから、
日本を代表する3大監査法人が爆弾の押しつけ合いを演じているのだ。

 歴代、監査役を送ってきた三井住友銀行にとって、
創業家と主力銀行のでたらめな関係が
白日の下にさらされるのは耐えられない事態だろう。
米ゴールドマン・サックス(GS)も、
上場廃止で出資金が紙くずになってしまうのは困る。
キャスティング・ボートを握っている金融3社にとって、
野中の提案は「バカも休み休み言え」という内容だった。

 当面の焦点は野中の動向だ。
当然、会社と守秘義務契約を結んでいるはずだが、
その内容が社会正義に反しているのであれば、
口を閉ざす必要はない。
真実を知る野中は、どこまで本当のことを話すのか。
金融3社は戦々恐々としているに違いない。 

不当裁判

2007-03-29 08:40:25 | 日常
99年に起きた栃木県の会社員須藤正和さん(当時19)の
リンチ殺人事件をめぐり、県や加害少年の親を相手に遺族が
約1億5千万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が28日、
東京高裁であった。
富越和厚裁判長は、家族の捜査依頼を失念した警察官のミスがなければ、
殺害を阻止できた可能性があるとし、
県に1100万円の賠償を命じた。加害者の親に対する請求は棄却した。

 一審・宇都宮地裁判決では、
捜査の怠慢と殺害の因果関係を認めて県の賠償額を9600万円と算定。
控訴審判決では、捜査ミスと死亡の直接的な因果関係を認めず、
賠償額を一審の約1割に減額した。

 判決では、須藤さんの家族が、
銀行から「現金を引き出しに訪れた須藤さんが負傷していた」
と連絡を受け、殺害7日前に県警に捜査を依頼したのに
警察官が失念したと指摘。
「防犯カメラの画像を取り寄せるなど対応する義務があった」
として県警のミスを認定した。
その上で、ミスがなければ殺害を完全に阻止できたとまでは言い切れないとした。

 医療訴訟では、ミスと患者の死亡を直接的に結びつけられない場合でも、
一定の割合で「延命の可能性に対する損害」を認めていることを参考に、
須藤さんのケースでは、捜査ミスで「生存可能性」が
3割程度あるのが失われたと判断。
県が負うべき損害額を1100万円と算定した。

 須藤さんの父光男さん(56)は判決後、
「県警に配慮した判決で納得できるものではない」と話した。

正に司法の在り方が問われる判決でした。
須藤さんの主張がほとんど否定された判決と言っても
言い過ぎではないでしょう。
問題は「生存可能性が3割」だと思います。
何を根拠に3割なのか?
県警のミスが一人の若者を救えなかったのです。
その過失が3割、あまりに理不尽な判決です。

須藤さんは当然控訴をするでしょう。
徹底的に戦って欲しいです。
そして、メディアはこの様な現状を
どんどん報道して欲しいです。

今、日本という国はおかしな方向に向かっています。
国民は危機感を感じて欲しいです。



タミフル

2007-03-28 08:42:30 | 日常
タミフルの安全性について、この製品の製造元
中外製薬と安全調査機関との間に、
金銭の授受があった事が発覚した。
問題になったのは、厚生省管轄の調査機関である
薬事、衛生調査審議会の
中心的メンバー2人が、中外製薬から
約1000万円を受け取っていた事実です。

名目は夫々の所属大学の調査研究費ということですが、
この様なメンバーを調査委員に選んだ厚生労働省の
お粗末さ、責任も重大なものがあります。

タミフルの使用に関する異常行動が
多々発生して来ましたが、厚生労働省は一環して
タミフルとの因果関係を否認してきました。
ところが、最近になりこの見解を180度転換しました。
そして、この金銭授受問題です。

お役所の無責任体質としか言い様がありません。
国民無視であり、企業重視のスタンスが明らかになりました。
製薬会社と大学病院との癒着も明らかになりました。
そして、行政のお粗末な体質も明らかになりました。

行政の運営費は国民の税金で賄われています。
我々の税金が無ければ、彼らの給与も無いのです。
その彼らが、国民不在の仕事を、企業利益の
片棒を担ぐ仕事をしている。
断じて許せません。

厚生労働省は一刻も早く自らの姿勢を正すべきです。
今こそ国としての威信がかかっています。

カンブリア宮殿

2007-03-27 09:25:13 | 日常
昨夜のカンブリア宮殿は
三鷹光器の中村会長でした。

東京・三鷹市にある光学機器メーカー三鷹光器は
世界をリードする41人の技術屋集団である。
天体望遠鏡のメーカーとしてスタートし、
そこから生まれた技術は、名だたる大手メーカーを押しのけ
20年以上も前にNASAのロケットの観測機器に採用されている。
また最近では、脳の微細な患部を見ながら手術できる
手術用顕微鏡を開発し、カリスマ医師たちも愛用、
一時、北米市場の70%を占めるヒット商品となった。

独創的な社員教育が脅威の技術集団を育てる!
入社試験は焼き魚!
そんな三鷹光器で働いているのは、
「東大出のエリート」から「中卒」まで。
実は技術者に育て上げるには、中卒の方が余計な知識が入っていない分、
一番適しているのだと言う。しかも、その入社試験とは、焼き魚テスト。
近所の定食屋に、受験者を連れて行き、その食べ方を見れば、
いかに神経質で技術者に向いているのかが分かるのだと言う。
この焼き魚試験を採用して以来、「1人もハズレはない」と中村会長は自慢する。

団塊世代の退場による技術継承、
偽装請負問題、中国の台頭など、日本のモノづくり現場の危機が叫ばれる中、
モノづくりの礎となる技術者をいかに育成していくのか。
中卒の“金の卵”を一流のマイスターに育て上げ、
画期的な開発で世界市場を席巻する。

実にユニークな会社でした。
会長の経営方針はまさにアナログ。
デジタルの時代に逆行している様ですが、
実はデジタル社会の落とし穴を適格に判断し、
最新技術を開発し続けています。

凄いと感じたのは、優秀な社員の引き抜きの話でした。
毎年、数名の優秀な社員が大手に引きぬかれることに
ついて、中村会長は「税金を払っているようなものだよ、
また、新しいものを開発すれば済むこと。
大手企業は、うちに追いつけませんよ。」

今までの自分の生き方に自身を持っている
素晴らしい発言でした。

日本の優秀な技術力を支えているのは、この様な会社が
あることだと痛感しました。

キャビア

2007-03-26 18:37:18 | 日常
今日は最上級キャビアの試食を
してきました。


カスピ海の80年ものチョウザメから獲れた
ベルーガという種類のキャビアです。
獲れてから1週間もののフレッシュなものです。



一緒に試食したソムリエの方曰く、
多分パリでもこんな最上級のキャビアには
お眼にかかれないとのこと。
イクラの様に、目玉付きのものもある位
大粒です。

普通に食べると1グラム800円は下らないものです。
フレンチのコースで言えば30000円のコース
に出る程のものです。
上の写真は500グラム入りの缶ですが、
これで、40万円になります。




日本の無駄な営業スタイル

2007-03-24 08:02:00 | 日常
日本独特の典型的な営業スタイルを紹介します。

ある会社に営業に行くことになりました。
メンバーは部長、課長、営業主任、営業担当2名
関連会社の部長、課長、営業主任、営業担当2名
総勢10名です。
訪問先の会社の入口前で待ち合わせます。
よく見かける光景です。

いざ、出陣とばかり隊列を組んで営業先に乗り込みます。
相手先は担当が3名です。
この時点で、営業側は人数で圧倒しています。
まず、名刺交換です。
10名対3名なので30回の名刺交換になります。
これだけで、相手先はウンザリです。

最初に、部長の退屈な世間話。
次に課長の愛想だけの話。
ようやく営業担当から説明が始まります。
しかし、この営業担当の説明も
一方的に、ただ売り込むだけの説明。
相手が退屈しようが、飽きていようが
お構いなしに説明を続けます。
営業する方も同席の9名は
何もすることがなく、ただ座っているだけです。
おまけに、いつもの話をじっと聞くだけなので、
眠気を我慢するのに必死です。
この場に13人いますが、1人だけが話しをしているだけで、
残り12名は、仮死状態です。

これは、まるで吉本新喜劇の1シーンのようです。
昔クレージーキャッツの映画でサラリーマンを風刺した
作品がありました。
つまり、50年近く日本の営業スタイルは変わっていないのです。
IT化、先進技術の日本は技術は進歩しても、
営業スタイルは全く進歩していません。

日本のすばらしいところは技術力、製品性能であり、
それで高度成長を成し遂げたのです。
営業力で高度成長した訳ではありません。
極端に言えば、営業マンは営業をしていたのではなく、
その製品の配送を担当していただけです。
現在の会社の営業マンも大差ありません。
自分の営業力ではなく会社のブランドで仕事をしているだけです。

つまり、今の日本経済、会社の営業力も
無駄ばかりで、改善するべき事が沢山あるということです。
こんな、無駄をしていても潰れずに
黒字を出せる会社が羨ましいです。


宋 文洲さんからのメッセージ

2007-03-23 10:32:36 | 日常
宋さんからのメルマガです。
仕事に対する取り組みを改めて
考えさせられました。
参考にして戴けたら幸いです。


恐怖と欲に襲われる当事者
                               宋 文洲

僕が経営していた頃、よく社員に当事者意識を訴えました。評論家みたいな社
員を見るとやっぱり不愉快でした。どんな組織でもメンバー達が当事者意識を
持たないとその組織がうまくいかないと、今も確信しています。

しかし、当事者だからこそうまくいかない時もよくあります。当事者だからこ
そ恐怖、欲の直撃を受け、正しい判断ができなくなるからです。

医療の世界では、どんな腕のよい医者でも自分の家族を手術してはならないル
ールがあるそうです。理由は気持ちが動揺してミスしてしまう危険性が高いか
らだそうです。

確かに想像すれば分かる話です。私が医者だったら、自分の母親のお腹をメス
で切ることはできないと思います。私以外に医者が誰も居ないなら仕方がない
のですが、できることならば、同僚の誰かにお願いしたいと思います。

日本語に「傍目八目」という言葉があります。中国語には「当局者迷、傍観者
清」という言葉があります。どちらも元々囲碁の用語で「対局している当人同
士が見えないことが、そばで見ている人によくみえる」という意味です。

ビジネスでも人生でも失敗を減らし、成功する欲が必要です。成功欲、金銭欲、
食欲、性欲などです。「欲」というと非常に聞こえが悪いのですが、「意欲」
で表現すると急によく聞こえてくるのは不思議です。

意欲がないとうまく行かないのは常識ですが、意欲があっても成功しない人は
たくさん居ます。金銭欲は人一倍強いが、一生お金で不自由する人は無数に居
ます(泥棒など)。成功しないからといってお金を持っていないからといって
欲がないというのは照れ隠しや嫉妬に過ぎないことも多いと思います。(全部
とはいいませんが)。

他人の都合と世の中の情勢を見ずに、がむしゃらに「頑張る」人は成功しない
でしょう。お金が大好きで絶対人のために使わないけちな人は大金を手にしな
いでしょう。「お金は追いかければ逃げていく」という言葉はまさにこれをう
まく表現している言葉だと思います。

巨額の寄付をした著名な投資家ウォーレン・バフェットさんは、2,3着のスー
ツしか持っていないそうです。ボーナスを待ってゲーム機や車を買う人と彼と
比較してどちらの金銭欲が強いでしょうか。私はバフェットこそ金銭欲のない
人だと思います。彼の欲は金銭ではなく、もっと精神的なものにあると感じま
すが、これはあくまでも私の勝手な推測です。

当事者でありながら、傍観者の視線を持てるわけがないと思う人が多いかもし
れませんが、バフェットさんはそれができたからこそ成功者です。

ビジネスも生活も頑張って、傍観者つまり第三者の立場で自分の小さな世界を
覗いてみると意外ともう少しムダとリスクを排除できるかもしれません。

しかし、これは意欲のある人に限った話であることをお忘れなく。

(終わり)