社長の独り言

資産運用コンサルタントの社長日記です

リッチランド

2007-01-31 08:50:41 | 日常
昨日、リッチランドの佐伯容疑者が
詐欺容疑で逮捕された。
相変わらず無くならないマルチ商法による
詐欺事件、今回の被害総額も500億円と言われています。
何故、この様な詐欺事件が無くならないのでしょうか?

普通の人は、「そんな巧い話はない」と思うでしょう。
しかし、何かお金に困っているとか、お金を増やしたい
と思う人には、いんちきな話も本当の話と錯覚して
しまうのでしょう。
詐欺師はそういう心理を巧みについてきます。
一種の催眠術みたいなものです。

佐伯容疑者の手口は、沈没船から財宝を引き揚げるとか
ヨーロッパの不動産開発でキャピタルゲインを狙うとか
巧みな話法を使っていたそうです。
普通の人なら、一発でインチキだと思うでしょう。
私なら、佐伯容疑者に会った瞬間にあの顔を見れば
胡散臭いと思います。

詐欺師の典型は、兎に角話が巧いことです、饒舌です。
後は、よく外国の役人を話に使うこと、大使館員
知事などです。
必ずその様な人を引き合いに出して、相手の心理を
騙すのです。

こういう輩は大小問わず沢山います。
自分のお金儲けのことしか考えない人。
こういう人を何人も見てきました。
彼らの「眼」は一様に曇っています。
全く輝きがありません。
顔付きも、彼らの人生を顕しています。

資産運用をしている者としては、こういう輩は
本当に迷惑です。
真面目に真剣に資産運用している人達にも、
疑心の目を向けられます。

お金を増やしたいと思う弱者の心理に付けこみ
騙すという卑劣なマルチ商法。
このような事件が繰り返されるのは
本当に残念です。

カンブリア宮殿

2007-01-30 09:21:24 | 日常
昨夜のカンブリア宮殿は
全日空の大橋会長でした。

全日空と日本航空の差がどこにあるかが
良く解る内容でした。

大橋会長は入社以来全日空一筋で
仕事をしてきました。
バブル崩壊、9.11テロと様々な困難を乗り越えて
きました。
大橋さんの話を聞いてまず感じたのは
この人は、相手の話をきちんと聞いてくれる人だということです。
兎角大企業の経営者は、トップダウン方式の経営を
行いがちです。
事業が順調に進んでいる時は、それでもいいのでしょう。
しかし、事業が立ち止まった時どうするのか?
このような時に重要なことは、どうやって社員のモチベーションを
揚げるかです。
まず、経営者が社員と一緒になって頑張る姿勢を
見せることから始めることが大切です。
苦しい時は一緒に頑張り、成功したら一緒に喜ぶ
これが一番大切なことです。

大橋さんも、これと同じことを地道に行ってこました。
不況の時に始めた社員との「ダイレクトトーク」は
6000人を超えたそうです。

どうしたら、社員が会社の為に頑張って仕事をする気持ちになれるか?
それは、魅力ある経営者になることです。
社長の為に頑張ろうと思われる存在になることです。

では、どうしたら魅力ある経営者になれるか?
自ら率先して働き、全ての責任を負うとの姿勢を
常に持つことでしょう。

何故、日本航空の業績が低迷しているのでしょうか?
日航は、相変わらず以前のお役所体質から脱却
できていないのでしょうか?
あまりにも、全日空とは対照的なことです。

キュリック神父

2007-01-29 10:30:38 | 日常
映画「ルワンダの涙」の中での
実在したのが、キュリック神父です。

彼は、虐殺事件が起こっている期間ルワンダに留まってた
非アフリカ人神父でした。
彼はツチ族の人々を政府軍から匿い、また自分のトラックの床に
彼らを隠して国境外に運び、逃がしてあげました。
しかし、数年後キュリック神父は何者かに殺害されてしまいます。

この事件が映画製作のキッカケです。
プロデユーサーは次の様に話しています。

「ルワンダの虐殺事件全体が人間社会全体の失敗を意味したもの
であり、そこを私は強調したかった。
同時に、学校から逃げ出した教師たち、問題を解決することなく
立ち去った外交官たち、撤退を命じられた国連軍の兵士、
救援の飛行機に真っ先に乗り込んだNGOのスタッフ。
彼らも、助けを求める友人を見捨て、大半の友人たちが
孤立し、殺害された。
そこには国連軍もいて、虐殺を防ごうとすれば出来た筈だ、
また国連の安全保障理事会は、まざまざとその腰抜けぶりを
見せつけた。
安全保障理事会はアフリカから逃げ出したのだ。
国連が乗り出すには二つの明確なルールがあるのだろう。
その一つは当事者達が白人であること、二つ目は
当事者達が西側の求める何か利益になるものがあること、
の二つだ。
しかし、当事者が黒人で、貧しい国であった場合は、関係ない。」

虐殺行為が始まった時も、アメリカ政府、イギリス政府とも
国連安全保障理事会に働きかけ、これ以上国連軍をルワンダに
派遣しないようにした。
さらに、紛争が沈静化に向かわないと、虐殺という言葉さえ使わない
ようになった。
そのような不正に立ち向かったのがキュリック神父の様な人です。

この事実から解ることは、アメリカ、イギリスその他の大国は
自国の利益にならないことは手をつけない。
アメリカなどは、その典型でしょう。
世界平和の監視者などと言うのも、全くの嘘で、
本当に困っている人達には手を差し伸べなのです。

この映画は、真実の話しです。
今、世界がどのように動いているのか、
何が真実で、何が虚構なのかを考えさせるものです。

リーダーシップ

2007-01-27 00:01:12 | 日常
ソフトブレーン 宋文洲さんからのコラムを紹介します。
毎回、大変参考になる内容です。



   米国の良い組織もボトムアップ重視

宋 文洲

次期アメリカ大統領の有力候補の一人であると目されている前ニューヨーク市
長のルドルフ・ジュリアーニさんが来日し、帝国ホテルで講演しました。米国
における彼の実績と経験を活かし、日本でもコンプライアンスや内部統制のコ
ンサルタント事業を展開する会社(ジュリアーニ・コンプライアンス・ジャパ
ン:GCJ)の設立記念講演を行うためでした。GCJにはソフトブレーンが出資し
たため、僕もジュリアーニさんと面会し、講演を聞いてきました。

一番印象的なのはリーダーシップに関する彼の見解でした。ニューヨーク市を
犯罪が横行した危険な街から世界で最も安全な街の一つに変え、9.11事件
で危機に敢然と立ち向かったジュリアーニさんの見解は意外にも「現場」や
「ボトムアップ」といった、日本的なものに近かったのです。

「今のリーダーシップは昔のそれと異なる。昔は命令で良かったが、今は参加
意識を持たせないといけない。部下達は高い教育水準を有し、リーダーと異な
る視点を持つ。時には内部に全く反対の2つの見解が存在する。どちらにも充
分に意見を述べる機会をあたえるべきだ。特に敗北する側の人により充分に話
させることが重要だ。」

よくトップダウンが欧米型、ボトムアップは日本型という単純な構図を描きま
すが、長年のコンサルタント経験からみてどうも腑に落ちませんでした。日本
にはトップダウンでうまくいっている会社もあれば、ボトムアップでうまくい
っている会社もあるからです。

ジュリアーニさんの話を聞くとある普遍的なことに気付いたのです。それは従
業員のレベルです。非常に高度な教育を受けてきた社員にとって確かに命令形
はうまくいかないのです。リーダーの能力と見識が社員、特に幹部社員のそれ
と大差がなくなれば、命令形は逆効果です。

この場合、組織は目標とそれを達成するためのプロセスを共有するために異な
る意見を充分にぶつけ合い、よりハイレベルの認識の一致を図ると同時に参加
者の参加意識も高める必要があるのです。

だから人材豊富な大手企業ではボトムアップが一般的ですが、人材の少ない中
小企業ではトップダウンが普通です。日本企業だからボトムアップがいいとい
うのは誤解に過ぎません。当然に逆も真実ではありません。

トヨタ自動車の奥田前会長が言ったことがあります。「働かない国民はいない。
働かせる方法を知らない経営者はいる。」と。経営は国や文化に依存するもの
ではなく、自社社員の素質に基づくものです。単純にトップダウンとボトムア
ップに分けると議論が不毛になります。

リーダーにとって何が重要かとの質問に対してジュリアーニさんは一番にリー
ダーの確たる目標、二番にリーダー自らの説明責任を挙げました。もともとボ
トムアップにおいては、決してリーダーは神輿に担がれ何もしない存在ではあ
りません。健全なボトムアップは健全なトップダウンよりもはるかにリーダー
の意思と能力が求められます。「ボトムアップ」は決して決断しない、具体論
に弱いリーダーの言い訳になってはなりません。



ゴルフコンペ

2007-01-26 08:45:09 | 日常
昨日は今年最初のゴルフでした。
取引先のゴルフコンペに参加しました。
お天気で気持ちよくプレーできました。
スコアは気持ち良くなかったですが・・・

このコンペの会長は、今年75歳
すこぶる元気ですが、実は昨年末に
緊急入院され大変だったそうです。
しかし、当日はそんな事を感じさせない
プレーで、見事に5位入賞されました。
昔の人は、厳しい時代を乗り切っただけの
ことはあります。
今の若者にはない、生きることへの
逞しさがあるのでしょう。

このゴルフコンペの参加者は、ほとんど
経営者の方々です。
毎回平日にも拘らず、皆さんが参加されます。
成功している経営者の方ほど、
時間の使い方が上手いのでしょう。
それと、人と人の繋がりを大切にされていると
感じます。

やはり、ビジネスを行う上では
人との繋がりが一番大切だと思います。
「自分のことより相手のことを思いやる」
気持ちを持って仕事をすること。
これを実行している人は、ビジネスで
成功しています。

いつも調子のいいことばかり言い、
後で裏切る人もいます。
そういう人にも沢山会いました。
結局、彼らは成功者にはなれていません。

やはり、周りの人には正直な気持ちで仕事をすること
が大切です。


給食費未納問題

2007-01-25 23:59:03 | 日常
学校給食費未納の問題が起きています。

未納額は合計10億円を超えるそうです。
また、未納者の内6割が意図的な未納者、
4割が経済的理由で払えないとのこと。

一番の問題は、経済的に余裕があるにも
拘らずに意図的に未納の人達です。

彼らは一体何を考えているのでしょう。
社会の一員としての自覚が全くない人達で、
全く弁解の余地のない人達です。

今、日本社会が大きな歪みを抱えています。
子供のいじめ問題、子供の自殺問題
この様な子供社会の問題は、大人社会を
反映したものです。

大人達の社会の歪みが、子供達に大きな
影響を与えています。

最近小学生の子供がいる友人から聞いた話ですが、
「とにかく常識のない親が多い」と言っていました。
子供のしつけ、教育は家庭内で最低限
行うべきですが、非常識な親達が
しつけなど出来る訳がありません。
必然的に常識のない子供が出来、
いじめ問題を起こすのでしょう。

こんな、非常識な親がいる限り
子供社会のいろいろな問題は絶対になくなりません。
どんなに政府が教育基本法改正問題に取り組んでも、
根本的な解決にはなりません。

今回の給食費未納は、常識のない
親が沢山いるということを明確にしました。
近い将来、今の子供達が社会人になっていきます。
彼らが将来の日本を背負っていくのです。

果たして10年後、20年後の日本社会はどうなっているでしょう。



FX

2007-01-23 19:53:07 | 日常
ポンド高が進んでいます。
現在のレートは240円台です。
すべての通貨が円安傾向になっています。
FXにおいては、円高の時に買ポジションを持ち
円安の時に売るのが一般的な形です。
また、期間は6ヶ月以上の中期スタンスで
ポジションを持つ方法が良いでしょう。

私のレポートでも。この方法での買い方を
薦めています。

今回のポンド高でのシュミレーションを紹介します。

買ポジション
 レート 1ポンド205円 
     1万ポンド
証拠金  1,000,000円
レバレッジ 3倍以内
期間   1年
決済レート
     240円

スワップ金利
  260円×365日=94,900円
為替差益
  240-205=35×10,000=350,000円
合計 444,900円

証拠金に対して、44.5%の利益です。
つまり、1年間何もしないで100万円を
置いていた場合、約145万円になった訳です。

これは、決してギャンブルではありません。
相場の読みと買い方をきちんとすれば
誰でも出来ます。
リスクを少なくリターンを大きくすることが出来ます。

ポイントは為替の基本を勉強することです。
基本とは何か?
為替の指標の読み方、見方
テクニカル分析の方法を身につけることです。




そのまんま東

2007-01-22 08:52:08 | 日常
宮崎県知事選で「そのまんま東」が
初当選しました。

前知事の逮捕による、知事選で自民・公明
推薦者を破ったことは、最近の政治不信の
影響も多い筈です。

今、政治に求められているものは何でしょうか?

国民の立場に立った政策を実行すること、です。

そのまんま東氏が、それを実行できる保障は
ありません。
彼は政治では初心者だからです。
何故、彼が当選したのでしょう?
県民は「政治屋」にはうんざりしていたのでしょう。
今の多くの政治家は「政治屋」です。
政治家とは、有権者の為に身を粉にして働く義務があるます、
しかし、今では自分のことしか考えていません。

今、政治は既得権や特権の温床になっています。

県政などは、誰が行っても大きく変化することは
ないでしょう。
しかし、県民として期待することは
知事が誰を観て仕事をしてくれるかでしょう。
一部の業者、国、上や自分の利益になる
ものばかり観て仕事をしたのでは、
県民も納得しないでしょう。

そのまんま東氏はこれからが本番です。
多くの誹謗・中傷。抵抗勢力との戦いが
これから始まります。
全国のお手本となるような県政を実現できることを期待します。

納豆ダイエット

2007-01-21 14:09:34 | 日常
今朝「納豆ダイエット番組捏造」
のニュースがありました。

最近、買い物に行くと、売り場に
「納豆売り切れ」の表示をよく見かけました。
理由を尋ねると、テレビ番組の影響とのことでした。

それが、今回の事件の発端になった番組でした。
フジテレビの「あるある大辞典」という番組です。

今回の事件を通じて二つのことを感じました。

一つ目は、テレビ局の体質です。
この問題になった番組は、以前から
健康やダイエットをテーマにしていました。
そして、高視聴率を続けてきました。
番組側としては、今回のテーマでも高視聴率を期待した筈です。
それが、下請けの制作会社に対し何らかのプレッシャー
を与えていたことが想像できます。
制作側としては、筋書きが決まったものを
筋書き通り作らなければならない「使命」
を負っていたのでしょう。

つまり、テレビ局と制作会社との上下関係が
今回の事件での一要因と思います。

二つ目は、テレビ番組の情報に左右され易い
庶民感覚の異常さです。
テレビ番組で「ダイエットには・・が効く」
というと、その商品を買い捲る人達が多いということ。
そういう人達は、ただのブームに乗っているだけで、
ほとぼりが醒めると、また違うものの喰い付きます。
今回の件でも、一番迷惑しているのは
普段から納豆を食べている人達です。

つまり、ただのブームに乗って楽しんでいるだけ
の人達が多く存在していることです。
日本人特有の感覚なのでしょうか?
よく解りませんが、嘆かわしい事実です。

昔から「隣の芝生は青く見える」という諺ありますが、
隣の芝生ばかり気にしていても
何事も成し得られないと思います。

日銀利上げ見送り

2007-01-19 08:55:28 | 日常
18日、日銀の福井総裁は金融政策会合で
利上げの見送りを決定しました。

この決定の経緯の中で、疑問と同時に
不信を募らせたものがあります。

それは、利上げ見送りに反対した
三人の委員の一人野田忠男委員です。
彼は、みずほフィナンシャルグループの副社長です。

銀行という、国民に一番近い立場で仕事をしている
人間が、今の国民生活の実態を把握できて
いないということに驚きました。

正に、銀行が国民生活より、企業だけに
目を向けて仕事をしていることが
明確になりました。

銀行の実態とはこんなものです。
今、企業は業績が上がっています。
銀行はいい会社にどんどん融資をお願いしています。
資金使途がなくても、お願い営業でお金を貸しています。
しかし、本当に困っている中小企業や個人には
見向きもしません。
つまり「晴れている時に傘を貸し、
雨が降った時には傘を貸さない」
論理です。

今回の利上げについては、福井総裁のシナリオ
では、当然予定されていたストーリーでした。
今後、彼のプライドにかけても利上げを実行するでしょう。
しかし、消費者の購買意欲は停滞しています。
企業主導の論理で、金融政策をすれば
いずれ経済は立ち止まるでしょう。
その時、福井総裁が日銀総裁のままでしょうか・・・
その前に、彼は総裁を辞めているでしょう。

自分の任期中のことだけを考えた政策は
後に残された人にとっては、いい迷惑です。