社長の独り言

資産運用コンサルタントの社長日記です

ビッグ3

2008-11-24 11:20:29 | 日常
アメリカの大手自動車メーカーのビッグ3、
生き残りの為、米政府の支援を待っています。

先日の下院での公聴会、ビッグ3の経営トップが
揃い踏みをし、議会に臨みました。本来なら、
支援策への第一歩になる筈でしたが、事態は想
いもよらぬ方向へと進みました。彼らの発言、
行動に批判が集中したのです。まず、その発言
内容では、彼らはこの経営危機の責任を転嫁し
たのです。「自分達には何の落ち度もない。経
営改革は進めていたが、全ては金融危機の影響
である。」という内容でした。これには、議員
達から、痛烈な非難を受けることとなりました。
次は、彼らが自家用ビジネスジェット機で、
ワシントンまで来たことです。1機数十億円も
する専用ジェット機で来たことに、議員からも
猛反発を受けました。この経営危機に際し、
自覚が待ったくない、当事者意識のかけらも
無いということでした。

このビッグ3の経営者達は、一刻も早く総退陣
して貰うべきです。この3社を救うことは米経
済にとって必要なことです。しかし、今のこ
のアホ経営者のまま会社を救っても、同じこと
の繰り返しです。彼らは従業員の為に、議会に
着たのではありません。自分達の身の保全の為
に、やって来たのです。彼ら経営者がアホなこ
とは、現状を見れば一目瞭然です。この環境問
題が世界中で叫ばれる中、彼らが作っていた車
は、バカでかい、ガソリン垂れ流しの大型車で
す。これだけでも、経営努力の無さ、無能さ、
傲慢さが分ります。そんな産業に支えられてい
たアメリカ経済も、実態の無さが浮き彫りにな
りました。

このビッグ3は、まるで恐竜と同じ様です。恐竜
が滅びたのは、氷河期のせいではありません。
その証拠に今も地球には人類を含め何百万という
生命体が生きています。恐竜が滅亡したのは、彼
らの傲慢さなのです。ビッグ3という恐竜も同じ
運命をたどるでしょう。しかしその後には、賢く、
逞しい組織が生まれ変わる筈です。

宋 文洲

2008-11-14 08:37:58 | 日常
久し振りにに宋さんのメルマガからのコラムを、
ご紹介します。宋さんの前向きな考え方には、
共感するところ大です。この景気後退局面こそ
チャンスと考えるところ、一つのことをやり遂
げた人の考え方です。このコラムを読んで、バカ
にするのか?勇気を感じるか?それは読み手の
心の持ち方で決まります。


「世界に終わりが無い」
宋 文洲

先日の香港の大衆紙の一面に「アメリカ、二年後に破産」という大きな記事が
ありましたが、その時、香港がどうなるか書いてありませんでした。中国の温
家宝総理がアジア欧州首脳会議の場で「百年に一度の危機」と言いましたが、
それはグリースパン氏の言葉の受け売りであることは言いませんでした。

日本。経営者に会うたびに景気が悪いと聞きます。銀座の店のオーナーは口を
揃えて戦後最悪と言います。評論家達は全治五年と言います。

私も今の経済は厳しいと思います。私もアメリカは弱体化したと思います。私
もしばらく明るいニュースがないと覚悟しています。

しかし、私は昨夜も好きな友人と心行くまで語りました。今朝もジョギングの
途中で瑞々しい花と出会いました。この週末も子供たちと大好きなハイキング
に行きます。

ボーナスが減りますが、物価も安くなります。高級品が売れなくなりますが、
ドンキホーテやニトリが繁盛しています。資産家の資産が激減するが、世の中
の格差がこれで縮小します。

不況でないと解決できない問題があります。売上げが激減した時、初めて営業
改革に着手する経営者が多くいます。倒産の危機に瀕して初めてリストラ(事
業再編)のコンセンサスが得られる企業はたくさんあります。首切りが増えて
初めて自分の会社に愛着を感じるサラリーマンも少なくないでしょう。

不況は誰かのせいではありません。皆のせいです。危機は誰かを狙ったもので
はありません。皆が被害者です。後ろ向きになるのは後ろに魅力があるからで
はありません。前にいく勇気がないからです。

中国語には「皆は五両なら私も半斤」という諺があります。「皆で一緒に減る
なら自分の被害も実際にない」という意味です。皆が被害者ですから、相対的
にいえば被害者はいません。

不況と危機の時こそ明るくいたいものです。皆が内向きなる時こそ外に向きた
いものです。良い時も悪い時も我々が生きているのは「現在」しかないのです。
終わったことを変えられる世の中は面白くないはずです。常に今に新たなスタ
ートを切り、行動を起こす人が将来を制します。

希望がもし将来への望みであれば、今ほど希望が持てる時はありません。なぜ
ならば「世界に終わりが無い」からです。

P.S.
お詫びです。前回のメルマガでは日テレの「報道真相バンキシャ」への出演を
案内しましたが、野球の中継でなくなりました。巨人の勝負次第で変更する予
定でしたが、私は知りませんでした。お許しください。

リーダー論

2008-11-12 08:52:51 | 日常
日本の麻生首相の支持率低下の報道がありました。
ついに37%にまで落ちたそうです。それもそのはず、
昨今の発言内容からも容易に推測出来ます。定額
給付金についても、発言が二転三転する始末、主体
性が無いのか、持論が無いのか、兎も角一国の首相
としては、甚だ頼りなさを感じます。国民もバカで
はありません。この人に国を任せられないという想
いが強まってきた証拠です。渋谷の豪邸に住むお坊
ちゃんには、自分からことを起こす気概もなければ、
雑草の逞しさも無いのでしょう。

それに比較すると、オバマ氏のスピーチには人の心
に響くものがありました。アメリカと言う国家において
人種差別という悲しい、厳しい歴史を乗り越えてきた
ものを感じました。苦しい、厳しい、貧しい、悲しい
辛い全ての逆境がありました。それを乗り越えてきた
強さがオバマ氏にはあります。彼にはその「魂」から
にじみ出るオーラがあります。それに人々は惹き付け
られるのです。それが「人」としての魅力なのです。

残念ながら、タロウちゃんにはそれがありません。何
不自由無く、平々凡々と育ったお坊ちゃんにそれを期
待することは、無理なことです。政治家以前に「人」
としての魅力があるとは到底思えません。そんな人が
日本の首相では寂しい限りです。他に誰もいないので
しょうか?

凧上げ

2008-11-11 08:57:51 | 日常
今日の不況は、凧上げと全く同じことです。
今まで景気が良かった頃は、いい風が吹いて
いました。何の努力もしないでも、いい風に
吹かれて凧は高く上がりました。凧糸を木に
括り付け、昼寝をしていても凧は勝手に上が
りました。しかし、残念ながら風は止んでし
まいました。昼寝をしたり、ほったらかして
いた凧は落ちてしまいました。今飛んでいる
凧は、頑張って走りながら上げている凧だけ
です。

これを、経営に例えると好景気という追い風
だけに頼って何も努力をしなかった経営者は
会社経営に苦しんでいるということです。
周りにもその様な人達が沢山います。自分は
何の努力もせずに、呑気にしていた人達です。
常に走り続けている経営者は、この時代でも
頑張っています。風が止んでも、一生懸命走
り続けて風を吹かしているのです。多くの会
社が苦しんでいますが、多くの会社の経営者
はその努力を怠っていたのかもしれません。
追い風を自分の実力と勘違いしていたのでし
ょう。プライドが中途半端に高い人ほど、こ
の様な事態になります。目線を常に現場と同じ
レベルにしていること、偉そうにふんぞり返る
人はダメです。

この危機的状況でも、売上げを伸ばしている
会社は沢山あります。反対に景気が良いとき
でも倒産する会社は沢山あります。その違い
な何か?経営者の資質、考え方、取り組み方
その違いだけです。

円高の謎

2008-11-07 19:53:22 | 日常
急激な円高になっていますが、どうしてでしょう?
世界的金融危機の中、世界中の資本市場において
急激な株価の下落が起きています。日本の株価も
欧米、アジア諸国に比べ大きな落ち込みとなって
います。一方為替市場においては逆に円が買われ
ています。その結果急激な円高となっています。
米ドルを始め、ユーロ、ポンド、豪ドルに至って
は変動相場制になって以来の最高値をつけました。
何故、この様な事態になっているのでしょうか?

第一の要因は、日本と言う国の信用力です。この
世界恐慌の状況の中、日本には1500兆円という個
人金融資産があります。これは、世界基準では考
えられない数字なのです。一方、国の800兆円もの
借金についても、逆に考えれば800兆円もの借金が
出来る国、国民が借金を支えることが出来る力を
持っているという考えなのです。そこに行き場を
失った巨額な投機マネーが入り込んだのです。

では、この円の強さは今後も続くのか?それは
あり得ないことでしょう。様々な理由、根拠があり
ますが、この円高はバブルの様なものです。今の
円の水準は、円の実力の2.3割増しと考えられます。
いつかは、他の通貨へ流れるでしょう、その時期が
いつになるか?それは世界経済の流れをしっかり
読み取れれば、分るでしょう。一つはっきり言える
ことは、円は必ず売られる時が来て、円安になると
言うことです。いつが買い時なのかは、夫々個々人
で判断して下さい。どんな買い方をすれば良いか?
底値はいつかなど、市場のサインを見落とさないこ
とです。

石川遼

2008-11-03 08:58:37 | 日常
脅威の17歳、石川遼君がツアー初優勝を
飾りました。今年からプロ転向し、プロゴ
ルファーとしてのツアーは決して平坦なもの
では、ありませんでした。6週連続の予選落ち
、ショットやパットの不調、精神的なプレッ
シャー等、多くの困難が立ちはだかっていま
した。

彼の凄さは、自分のこだわりなのです。どんな
時でもドライバーショットにこだわります。
普通は無謀と思われる時でも、彼はドライバー
で果敢に攻めていきます。例えそれが失敗して
もいいのではないか?それは、自分がチャレン
ジした結果だからです。逃げて失敗したのと、
挑戦して失敗したのでは。大きな違いがありま
す。そこに石川遼の凄さがあるのです。

今回の優勝は精神的、肉体的にも成長をした証
でしょう。彼の持っているものは「スター性」
というものです。大舞台や大ギャラリーがいる
ほど力を発揮するところです。ある方から聞い
た話では、自分の力以上のものを引き出すのは、
応援してくれる人達の「気」だそうです。つま
り、その「気」を自分の力に出来るのがスター
選手なのです。平凡の選手などは、大舞台になる
程緊張して、実力を発揮できないものです。

日本ゴルフ界に現れた新星、これからも爽やかに
活躍して欲しいものです。