社長の独り言

資産運用コンサルタントの社長日記です

若者気質

2008-02-27 08:40:25 | 日常
「最近の若者はという・・」セリフは昔から
引き継がれてきました。
自分が若い時も同じことを言われた記憶
があります。
今の年齢になって同じ言葉をよく思うように
なりました。

最近の若者の特質として、親離れしていない
若者が多いようです。モノが溢れている環境
や、一人っ子のよる親の過剰な愛情など
様々な要因があると思います。
教育現場でも「モンスターペアレンツ」と
呼ばれる過保護な親が問題となっているのも
その一つでしょう。

国会では、成人を18歳に見直す議論が行われて
いますが、今の若者を見る限りでは疑問です。
逆に20歳で、自覚を持っている若者は以前と
比較すると確実に減っています。
最近の新入社員は、1年以内の退職者が多い
そうです。昔に比べ、我慢出来ない、少し
怒られただけで泣いてしまう等精神力が
弱い若者が急増しています。

一番の原因は「家庭での躾」でしょう。
家庭の中で、親がしっかり「しかる」こと
「躾」をすることを行えば、今の様な
若者になる筈がありません。
問題は、その子供の親達に責任があるのです。
「家庭での躾」を放棄している親達が急増
そています。街中のレストランで、子供が
騒いでいるのに、自分達のおしゃべりに夢中
になっている母親達をよく見かけます。
こういう親達が「ダメな子供」を生み出して
いるのです。

子供がダメなら「親の顔を見てみたい」という
ことが言われてきました。
正に適格な言葉だと思います。
今の子供の社会は大人社会の反映です。
ダメな若者が多いということは、ダメな大人
が多いことなのです。
大人の自覚自体が亡くなっているのが
今の日本の社会なのです。

リーダー論

2008-02-26 10:05:19 | 日常
先日終わったサッカーの東アジア選手権、
日本は優勝を逃す、悔しい結果となりました。
日本に足りないものは何だったのか、
また、日本サッカーは進化しているのか、
それとも退化してしまったのか?

オシム監督が病気に倒れ、その後任に監督
就任したのが岡田氏です。
オシム監督という偉大な監督の後を受け継ぐ
ことは大変に難しいことでしょう。
日本サッカーの救世主といわれたオシム監督は
日本人独自の特性を生かした「日本サッカー」
を確立しようとしていました。
俊敏性、協調性、規律性、柔軟性、勤勉
という日本人の特性です。
今までの日本サッカーは南米スタイル、欧州
スタイルという様に、どこかの真似ごとでした。
オシム監督はそれを根底から変える、チーム創り
をしてきました。
そこには、経験と知識に裏づけさえた確固たる信念
がありました。どんな個性的な選手をも唸らせ、
従わせるカリスマを持っていました。
それは正にリーダーとしての資質と言えるものです。

リーダーとして組織をまとめることは、トップダウン
だけでは不可能です。メンバーから認められるものが
必要なのです。
「この人には敵わない、この人の言うことは間違いない」
と思わせるものが必要です。
特に、プロスポーツの世界のリーダーであれば、
結果をもって示すことになります。
選手もそれを求めています。

現日本代表の岡田監督には、選手から不協和音が
上がっているようです。
リーダーとしての資質を試されている状況なのでしょう。
選手が求めることは、自分を向上させてくれるリーダー
です。残念ながら、岡田監督は選手から認められて
いないのでしょう。

道路特定財源

2008-02-22 08:47:10 | 日常
昨日の国会審議でも、道路特定財源について
厳しい質問が交わされました。
次から次へと出てくる、税金の無駄遣い。
一体国民が汗水流して払った税金を
何だと思っているのでしょうか?

ねじれ国会と言われている現在の政治において
ようやく自民党の色々な垢が浮き彫りにされてきました。
この道路特定財源の問題についても、ねじれ国会で
なければ、国民に知らされること無く、自動的に
法案が可決され、10年間無駄な税金を取られることに
なっていたでしょう。
国民の中には、道路特定財源というものすら、
知らなかった人が多い筈です。

ガソリン税の暫定税率、30年以上も前に始まった
この制度が、今だに暫定という名前で何の疑いもなく
現在に至ること自体がおかしな話です。
この陰には「政治と金」に繋がる利権が絡んで
いることは周知の通りです。
「道路族」と言われる議員の温床になっていること
も事実です。
国民の税金を一部の権力者だけが恩恵をうけている
実態には、呆れるばかりです。

政府は今でも、道路1万4000キロ構想を掲げています。
59兆円もの税金を使うことも変えていません。
政府の見解中に「地方では道路が無い為、救急車が病院に
着けない実態を改善しなければ・・・」というもの
がありました。
いつも「地方が・・、地方の為に・・」という発言の
繰り返しです。
しかし、実態は「病院」自体が地方、過疎地域から
無くなっているのです。
本当に地方の為を思っているのでしょうか?

これからも分る通り、政府の発言に説得力が感じられ
ないのは、私だけでしょうか?
こんな発言を繰り返していれば、いずれは何が真実か
が分るでしょう。
国民の怒りのエネルギーは噴火寸前かも知れません・・

空港の外資規制

2008-02-13 23:41:26 | 日常
成田、羽田空港の民営化に伴い、外資資本を
規制しようとする問題で、与党内でも意見が
分かれています。

日本の外資資本に対するアレルギーは根強いもの
があります。少し前では、「ハゲタカファンド」等
と呼ばれた外資ファンド。
しかし、この外資ファンドのお陰で立ち直った
企業も数多くあります。

今回の空港民営化に対する外資規制、国土交通省
は、外資資本が増えることにたいする危機管理
を盛んに主張します。
しかし、本当にそのリスクの可能性はあるのでしょうか?
本当の理由は違うのではないのか?
つまり、利権を守りたい為ではないか?
羽田空港会社には役員が25名もいます。
信じられない数です。
ほとんどが、旧公団からの天下りです。
もし、外資資本が半分以上になれば、
当然ながら、経営の効率化を図るでしょう。
そうなれば、天下り役員は全てクビになります。
それを懸念しているのが、本心ではないでしょうか?

冬柴大臣の答弁を聞いていると、
非常に不快感を抱きます。
全ての答弁が官僚サイドに立った発言です。
この問題においても、そうでした。
彼が、発言すればするほど信憑性が無くなります。
まるで、偽善者の発言に聞こえてきます。
それは、彼がどこを向いて政治をしているか?
が発言に顕れてくるのです。

この空港問題も、国民にとってどの方法がベスト
なのかが問題です。
空港を快適に利用できることが一番望まれることです。
政治家の利権に利用されることではありません。
国民に目を向けた政治を期待したいとこと、
国民不在の政治は止めて欲しいです。

日本相撲協会

2008-02-11 09:25:49 | 日常
前時津風部屋の親方と兄弟子の逮捕という
前代未聞の事件が起きてしまいました。

18歳の若い力士の死亡から7ヶ月以上たっての
逮捕です。この事件には二つの大きな問題が潜んでいます。
一つは日本相撲協会の問題です。
この閉鎖的な団体の体質に大きな問題があります。
各相撲部屋を統括する機能が全く働いていないこと。
また、全てを相撲会内部で完結させようとする閉鎖的な体質です。
ある意味、共産主義国家の体質にも似ています。
今回の死亡事故が起きた際も、最初相撲協会は独自の調査さえ
行う気配がありませんでした。
マスコミやメディアが騒いでから、ようやく重い腰を上げました。
しかし、それが無ければ何もしなかったでしょう。
相撲協会も、社会的責任を自覚するべきです。
他のプロスポーツとは大きく異なります。
財団法人としての存在意義を改めて自覚して欲しいです。

二つ目は、愛知県警の対応です。
当初は事故扱いで済まそうとしていました。
その後、メディアが騒ぎ警察庁長官の発言を受け、
慌てて再捜査を行った始末です。
あまりに、初動捜査の対応が悪すぎます。
最初にきちんと検死を行えば、事件性の疑いがあることは
明白であったでしょう。
現に、肉親から検死を依頼された新潟病院の医師ははっきりと
事件性であることを明らかにしました。

この二つの問題により、18歳の少年の死が闇にほうむられそうに
なりました。
しかし、両親の執念がそれを許さなかったのです。
その執念が、真実を明るみにさらけ出しました。
「嘘」はいずれバレるものです。
いい大人がその「嘘」をつき続けているのが現代社会の問題です。
全ての事件はそこに繋がります。
「大人は子供の鏡」と言われています。
これで明るい未来に期待出来るのでしょうか?

経営者の目線

2008-02-06 08:45:15 | 日常
マクドナルドの原田社長の傲慢発言がありました。
今日の新聞に、先日の管理職裁判の判決を受けて
反論の記事が掲載されていました。
発言内容は「時間と無関係に結果を出すのが店長の仕事」
「会社の構造的な問題とは考えていないし、無報酬の
労働を強いてはいない。店長は今でも管理職で、自身の
判断で残業時間を管理できるから『みなし労働』には
あたらない」と残業代を支払う考えはないとしています。

この発言を聞いて思うこと、「サラリーマン社長の発言だな」です。
ある意味、雇われ者の悲哀さえ感じてしまいます。
彼は本心からそう思っているのでしょうか?
発言内容をみれば、建て前論にしかみえません。
発言内容も理にかなっています。
しかし・・・・・
企業とは人と成りです。
どんなに優秀な経営者でも、従業員が働く意欲が沸かなければ
成り立ちません。
従業員に働く喜び、意欲を起こさせること
これが経営者としての手腕です。

原田社長のこの発言を聞いた多くの従業員は
働く意欲を起こすでしょうか?
頑張って社長の為に働こうと思うでしょうか?
残念ですが、多くの従業員はやる気を失くすでしょう。
何故なら、この発言からは従業員に目線が向いていない
ことが読み取れるからです。
どこに目線が向いているか?
それは、本社、外人に向いているのです。
つまり、利益を挙げることだけに必死なのです。
「従業員などただの歯車でしかない」ということが
感じられるのです。

結果は会社の業績となって顕れるものです。
会社は生きものです。どんなに外見が立派でも
それに血液を送り込み、動かしているのは従業員一人一人です。
その本質が分らない経営者は、いずれ消えていくでしょう。
いや、社会から抹殺するべきです。

弧闘

2008-02-05 08:58:20 | 日常
斉藤実さん。
1934年浅草生まれ。
ガソリンスタンドを経営しながら、登山を趣味
としていたが、38歳の時にヨットに出会い。
その魅力に取りつかれた。50歳を契機に仕事を
引退し、以後数々の世界的ヨットレースに出場
した。

世界的ヨットレースというのが、
「アラウンド・アローン」という単独世界一周の
ヨットレースです。約8ヶ月をかけて世界を1周する
過酷なレースです。
「弧闘」は斉藤さんのが書かれた本のタイトルですが、
読んでみると、正に「弧闘」が迫りきました。
たった一人で、海の上で8ヶ月も生活すること自体が
驚きです。普通の生活をする者からは、想像出来ない
ことです。
まして、海は生きものだということを感じました。
南緯40度を越えると、風速70メーターもの風、
15メーターの波を2昼夜もかけて、乗り越えなければ
ならない過酷さ。睡眠時間は平均2~3時間程度、
それを65歳を過ぎて成し遂げたのです。
正に超人としか言えません。

しかし、その斉藤さんも日本ではほとんど人は
知らないでしょう。
最近。私もある人から初めて聞きました。
こんな凄いオジサンが日本にいたことに感動しました。
外国では大変有名で、欧米のヨット界は彼に
「弧闘の魂」の称号を与えたのです。

この本を読んで大きな勇気を貰いました。
この本の中にも書かれていますが、
「自然と向き合っていると、世の中のつまらないことで
悩むことがバカバカしく思えてくる」
大自然を向き合うことで、生きることの本質を感じる
のでしょう。
人生はチャレンジです。チャレンジ出来ない人は不幸です。
斉藤さんの座右の銘にしている言葉は、モンテーニュの
「死は生に至る道なり」があります。
その意味は「死は必ずやってくるものであり恐れるものではない、
それより、いつ死んでもいいように生きることほうが大切だ」


宋文洲さんのメルマガ

2008-02-01 08:35:46 | 日常

宋文洲さんのメルマガを紹介します。

高く買って安く売る人達の欲
宋 文洲

「米国崩壊」、「世界同時大不況」、「底なし」・・・。専門家達がメディア
を通じて不吉なメッセージを一斉に発信すると日経指数はダウの倍も下落しま
した。もともと高くない日本の株をいったい誰がさらに売り込んでいたのでし
ょうか。

1万4千円を割ってもまだ売っている人の多くはたぶんそれより高い値段で買
ったのだと思います。まさに「高く買って安く売る」そのものです。こんな理
不尽なことをする唯一の理由は損の拡大に怯えているからです。

「高く買って安く売る」人は欲のない人ではなく、欲の強い人です。短期的な
評価損を許せない欲の強い人です。彼らは決して儲けたくない人達ではなく、
儲けしか考えられない人達です。

投資で利益を得る人は、間違いなく損もする人達です。彼らは自分が信じる価
値に投資を行い、損する時も淡々と納得しているのです。彼らは投資にはリス
クがあり、リスクとは実際に損もするという心の準備ができています。

不思議なことに損を気にしない人のほうが儲かるのです。不思議なことに株価
の変動に一喜一憂する人は儲かりません。不思議なことに欲を抑えられない人
は儲からないのです。

しかし、人々はよく誤解するのです。儲かる人はきっと欲の強い人だと。儲か
らない自分はきっと無欲だと。

もしこの理屈が成り立つならば、スケベな男が女性にモテルということになり
ます。ケチな人が金持ちになれるという理屈になります。東大に入りたい人が
東大に合格することになります。

以前、日本の銀行を安く買って、その後大きな利益を得る外資ファンドが禿鷹
ファンド呼ばわりされて非難されました。よく考えてみればその時、日本には
天文学的数字の貯金がありました。わずか数千億円の銀行への出資は誰もしよ
うとしなかったから外資が引き受けただけでした。

外資ファンドのおかげで銀行が救われました。本来の価値が認識された時点で
利益を得て当然なのに、外資というだけの理由で蔑視されていた訳です。まる
で日本人の汗水の結晶のお金を窃盗したかのように。

そんなに外国資本が嫌いで日本の資産を大切に思うのであれば、なぜ自分たち
が日本に投資しないでしょうか。なぜゼロ金利でも現金を握り締めて、自国の
優れた企業に投資しないでしょうか。自分達が投資せず、ソースメーカーのよ
うに外国にも投資させない市場がなぜ成長できるでしょうか。

人間社会には欲がなくなりません。無法の欲が社会を蝕みますが、法とモラル
の抑制が効いた欲は、むしろ文明の原動力となります。しかし、無欲を装って
欲を飾る風潮は、決して社会をよくすると思えないのです。

日本の島国根性を痛烈に批評しています。
日本はとかく、外国からの来るものに対し、
「黒船襲来」とかの表現で悪いものというイメージを植え付けます。
反面、外国から見ると、「日本の常識は世界の非常識」と
思われているものも少なくありません。
そこには、日本の鎖国と言う時代や、島国文化というものが
我々のDNAに刻みこまれているのでしょう。

今起きている環境、サブプライム等の様々な問題も、
世界レベルで解決するものになってきました。
日本も島国根性を捨て、世界と同じ目線で考えること
認識するべきです。
遥か遠く地平線の向こうの他人事では無くなりました。