社長の独り言

資産運用コンサルタントの社長日記です

ユーロ対ドル

2007-11-30 08:19:45 | 日常
最近のドル安傾向に歯止めがかかりません。
サブプライムローン問題が引き金になっていますが、
本当のドル安の原因は他にあるのでは?

アメリカの金融不安はサブプライム問題が大きな
要因と言われています。
このサブプライムローンの問題を知れば知るほど
アメリカ経済のレベルの低さを感じます。
土地の価格が上昇するのを見込み、
担保価値の数倍のローンを組ませる
不動産会社と金融機関。
その思惑に何の疑いもなく乗せられたアメリカ人。
多額のローンと高金利により、金融機関は
儲け手一人勝ち。
しかし、顧客の破産により債権が焦げ付き
金融機関の思惑が外れ、多額の債権回収が不可能になり、
顧客もろとも撃沈。
こんな下らないストーリーがアメリカの経済実態です。

よく考えてみると、以前にも書きましたが
アメリカの経済実態とは何なのでしょうか?
日本、欧州のような技術力が優れている訳でもなく、
何か優れたものがあるでしょうか?
では、金融はどうでしょう?
世界金融の中心と言われるニューヨーク。
しかし、最近では中東のオイルマネーに席巻されています。
また、シンガポール、香港といったアジアの金融も
躍進してきました。
この様な新興市場に押されているのです。

通貨においても、最近では中東諸国の原油決済通貨がユーロに
シフトされつつあります。
今までドル一色でしたが、ユーロが台頭してきました。
ユーロ圏の産業エリアについても、昔の東欧といった
経済後進国が台頭してきました。
チェコ、スロバキア、ハンガリーといった国に
日本、ドイツ、イギリス、フランスの企業が
進出し、経済を活性化させています。
為替でも、ユーロ/ドルは一方的なユーロ高傾向
が続いています。
ユーロの通貨供給量がドルを上回り、ユーロ圏の経済実態が
アメリカを上回るという現実が起きています。
今後、この流れは益々加速していくでしょう。

今まで一人勝ちだったアメリカは、努力を怠りました。
今後、ドルの立場は厳しいものになるでしょう。
サブプライム問題はその一端に過ぎません。
本当の試練は、まだ始まっていないのです。

防衛省、利権の闇

2007-11-29 00:01:57 | 日常
守屋前事務次官と妻が逮捕されました。
東京地検特捜部は山田洋行からの接待について
収賄容疑にあたるとして守屋夫妻を逮捕しました。
妻まで逮捕されるという前代未聞の出来事です。

この問題、守屋氏と山田洋行との癒着が問題ではなく、
防衛省と商社との組織的癒着、更には政治家を
巻き込んだ問題に発展する可能性があります。
防衛省という特殊な機構、防衛を担うが故に
防衛装備品という一般概念では分らない
特殊なものです。
そこに商社が絡む理由があります。
山田洋行は小さな商社です、大企業の
三井物産、丸紅、住友商事等大手商社が
大きな契約をしています。

山田洋行は防衛設備の納入に当り
1億9千万円の水増し請求をした事実が発覚しました。
しかし、これは氷山の一角です。
山田洋行然り、他の大手商社でも同じことが
行われていた疑惑はぬぐいきれません。
我々国民の税金が無駄に使われ、それが商社の儲けになり、
その儲けから賄賂として官僚に便宜されていた、
まったく腹立たしいことです。
またしても、国民は裏切られました。

一つの例ですが、防衛省が購入を予定している新型戦闘ヘリ、
米国の価格では1機80億円です。
それが、日本で購入すると1機210億円に跳ね上がります、
約2.5倍にもなります。
新幹線の最新型でも1編成20億円で購入出来ます。
ヘリ1機の値段で、新幹線10編成購入出来るのです。
それを何の疑問も感じない防衛省の体質。
今までの防衛装備品でも同じことが行われてきました。
つまり、国民の税金が無駄使いされ続けてきました。
国は、国民から税金を否応なしに徴収しますが、
使う時は湯水の如く無駄使い。
これでは、国民は納得出来ません。

一部の強欲な利権者だけが「おいしい」想いをする社会、
そんな国に日本はなったのでしょうか?
それでは北朝鮮と同じです。
ツケを払わされるのは弱者である一般国民。
真面目にコツコツ働く人が、日の目を見ない国に
日本はなりつつあります。

マクドナルドまで偽装

2007-11-28 00:11:46 | 日常
日本マクドナルド株式会社(本社:東京都新宿区、
代表取締役会長兼社長兼CEO:原田 泳幸)では、
全国約3,800店舗で営業を行い、そのうちの3割がフランチャイズ契約を締結し
353名のオーナーによって経営されております。
そのフランチャイズ企業の一社である株式会社アスリート
(所在地:東京都新宿区)が経営するレストラン4店舗において、
マクドナルドの自主衛生基準を逸脱した行為がなされ
看過できない状況であるという事実が検証されたことを受け、
本日11月27日付で当該企業とのフランチャイズ契約を
解除したことを発表いたします。

11月2日、当該企業が自主衛生基準を逸脱している
との情報を知るところとなり、弊社からチームを派遣し
当該店舗で監査を実施、包括的な監査をいたしましたが、
その時点では食品衛生法違反は認められませんでしたが、
マクドナルド基準を満たしていない点が確認されました。
即刻、マクドナルドに店舗運営を移管し、
厳しい安全基準のもとで営業を実施してきました。
また厳しい注意を促し、トレーニングを実施し、
弊社から6名の社員を派遣し直轄のオペレーションを行ってきました。

報道機関からの問い合わせの前に、われわれの手で社員からの
証言を早めに獲得できなかったことは、まことに残念であります。

日本マクドナルドではフランチャイズ契約の締結に際し、
国内法規より厳しいマクドナルド自主基準の遵守と、
定期的な監査による品質管理体制の維持について確認してまいりました。
しかし、今回株式会社アスリートが経営するレストランにおいて
食を扱う企業として看過できない状況となり、
当該企業とのフランチャイズ契約を解除する決定にいたりました。

以上がマクドナルドの公式な発表である。
問題がどこにあったか?
第一に、フランチャイズ制度です。
300以上のオーナーとのフランチャイズ契約において、
マクドナルドの品質基準の管理が出来ていなかった、
つまり、制度そのものに無理があったのでは?
店舗拡大、売上拡大による品質管理の欠落、
「赤福」事件と同じではないか?
「食品」より「金」儲け主義になったこと・・・

原田社長は、この事実を厳粛に受けるべきです。
記者会見では、一フランチャイズの問題であるかの発言でしたが、
とんでもない間違いです。
本当にそう思うなら、経営者失格です。
即刻、社長を辞任するべきです。
この問題は、氷山の一角に思えます。
日本一のハンバーガーチェーンのマクドナルド、
またかという食品業界の偽装問題。
どの経営者にも共通することは、
「儲け」を優先していたことです。





オシムジャパン

2007-11-27 08:43:42 | 日常
今朝のニュースで、日本サッカー協会が
日本代表監督の後任に岡田武史を決めた
と報じていました。
オシム監督が脳梗塞で倒れ、後任人事について
憶測が飛び交っていました。
後任の岡田監督の能力が劣るということ
ではありません。
彼も十分に実力者です。
しかし、オシム氏がどんなサッカーを見せてくれるかを
期待していただけに、残念です。

オシム監督は本当のプロ監督として、日本サッカーを
築き上げてくれるものと期待していました。
オシム監督の目指していたもの、
「日本独自のサッカー」を創ることでした。
南米でもなく、ヨーロッパでもなく
日本人の特性を生かしたサッカーです。
ユーゴスラビア生まれのオシム氏だからこそ
判る日本人の特性、利点。
また、サッカーに対する情熱、プロ意識
そういうものを日本人選手に教えて貰いたかったです。
日本人のプロ意識の甘さ、を感じていたオシム氏だから
出来る事だと思います。

日本のプロサッカーが出来て、まだ10年程度です。
世界のサッカーから見れば、まだ子供のレベルです。
多くの選手が海外に行きますが、まだまだです。
そこに顕れた救世主が、オシム氏でした。
子供のサッカーを大人のサッカーに育てるには
正に適任でした。
しかし、病気に倒れた今、その希望は消えました。
今後も日本のサッカーは世界に出て行く可能性はあるでしょう。
しかし、オシム氏が目指した「日本サッカー」は
未完成に終わりました。
もし、「日本サッカー」を創れる可能性があるとすれば、
それはオシム氏の意思を受け継いだ選手一人一人の
「魂」に頼るしかありません。
一人でも多く「魂」を持った選手が出ることに期待をしたいです。

宋文洲さんのメッセージ

2007-11-22 08:18:21 | 日常

宋文洲さんのメルマガを紹介します。
今の日本社会が抱えている問題に鋭く切り込みます。


「自立」は「孤立」の代名詞
宋 文洲

経営者の平均年齢の高さにおいて、日本は世界でも群を抜いています。
私は経営の戦略・戦術よりも平均年齢を引き下げることで自然に解決できる
問題が多いと考えてきました。

しかし、四、五十代の若い経営者の中に本当に良い人材が多いかというと、そ
うではないというのが現実です。「総理大臣も若返りできたのになぜ経済界で
はできないのか」と問いかけてきた私ですが、安倍さんの辞任劇をみて心が揺
れました。

「年齢で人材を差別すべきではない」。これが経営者の若年化を期待する唯一
の理由でした。年を重ねただけで組織の中で偉そうにして、有能な若い人材の
起用を阻害すべきではありません。

しかし、能力とは経験や知恵などの加齢によってもたらされる部分が含まれて
いるものです。もっと若いうちに先輩と同様な経験と苦難を積んでいれば別で
すが、親や先輩の保護を受けながら毛並みの良さと言葉の威勢でだけでリーダ
ーに選ばれると本末転倒です。

やっぱり、日本には苦難を経験する若者の数が少ないのです。この苦難とは決
して先輩たちが経験した戦争や貧乏とは限りません。平和で豊かな社会でも精
神的に自立しようとすれば精神的苦難は避けて通れません。

小沢さんも福田さんも「自立」をキーワードにしています。私の古い読者なら
ばご存知だと思いますが、私も著書やコラムや講演会でずっと拘ってきたキー
ワードです。

言うのは簡単ですが、精神的自立はある意味において「孤立」を意味する場合
が多いのです。常に現実を直視し、他人の意見に耳を傾けながらも、自分で判
断し、自分で失敗の苦瓜をかみ締めなくてはなりません。それに耐えられない
ならば自立したとはいえません。

リーダーがどんな判断をしても必ず反対勢力が存在するし、どんな施策をとっ
ても必ず失点がついて回ります。リーダーには勝利もなければ失敗もありませ
ん。あるのは一喜一憂を抑えての前進のみです。

今の日本社会には早いうちに若者の精神的自立を鍛える機会が少ないのです。
誰のせいでもありません。社会全体が知らないうちに甘い体質になってしまい
ました。

小沢さんも福田さんも「自立」をキーワードにするのは、単なる偶然や真似で
はなく、それが日本の皆さんがかみ締めるべきキーワードだと思うのです。

経営を引退して個人として好きな生き方をしている私に多くの日本の知人から
真剣に、「もっと社会に貢献できるはず」とか、「日中の架け橋になってくだ
さい」とか言われます。

実はこんなことは中国の知人からは一度も言われたことがないのです。共産党
の宣伝機関は別として政治家でもない一般人にこんなことを言われてとても不
思議な気分です。偽善さえ感じます。

テレビや新聞からの受け売りの国家天下論を好む人が多いのです。そんなママ
ゴトをする前に個人のことを真剣に考えてほしいものです。日本が困っている
のは正に日本という国家に依存する個人が多すぎるところです。

日本に依存しない日本人こそ日本に貢献できるのです。私は高邁なことを言わ
ずに静かな信念を持ち、小さな行動を続ける人々を尊敬しています。

エアバス対ボーイング

2007-11-21 00:04:35 | 日常
現在、世界の航空産業はエアバスとボーイングにほぼ2分されており、
その競争は激化している。エアバス社が次世代の主力機として
550人乗りの大型機A380を発表すれば、ボーイング社は
250席クラスの787シリーズで対抗している。
両社とも将来の航空需要の増加を予測しているのだが、
エアバス社がハブとなる主要都市間の大量輸送を念頭に置いているのに対し、
ボーイングは中規模都市間の直行便需要をターゲットにしていて、
双方の戦略の違いが鮮明となっているのが大きな特徴だ。

また、両社の対立は、欧州VS米国という政治をも巻き込んだ
貿易紛争の様相を呈していて、それぞれが、相手の航空機開発には
不当な政府補助金が支払われているとして、2004年以来、
WTOに相互提訴するという異例な状態が続いている。

進化する欧州交通機関、特に航空機の分野
では、その競争は激化しています。
アメリカを代表する航空機産業はボーイング社、
一方、EUの代表はエアバス社です。
エアバス社はEU連合として、イギリス、ドイツ、フランス
を中心とする会社です。

ボーイング社はエアバス社が台頭する以前は、
世界の航空機のシェアをほぼ独占していました。
正に強いアメリカの象徴の一つでした。
しかし、エアバスが台頭するにつれ、
ボーイングのシェアは減少していきます。
実際にどちらがいいか悪いかということでなく、
競争原理が働き、市場として健全化しています。

この争いですが、ボーイング、アメリカのエゴが目に付きます。
アメリカは常に世界の一番になりたいということです。
しかし、アメリカ製品ってどうでしょう?
実際、車、電気製品、何か優れていますか?
アメ車を買いたいと思う人がどのくらいいるでしょう。
車と言えば、ベンツ、BMW,といったドイツ車が一番です。
では、何故飛行機だけはアメリカ製?
それは、アメリカが国家として航空産業を支援してきたから、
軍事産業という大きな柱だからです。
決してモノとして優れたものとは思いません。
現に、エアバスの航空機がボーイングのシェアを抜いたこと
で証明されています。
つまり、資金援助さえあれば、アメリカ製品を追い抜くことは
容易いのです。
これは、日本製品の例でも全く同じです。

最近問題となった中華航空ボーイング737型の事故、
これも、ボーイング社のずさんな生産管理体制が原因という説があります。
本当の事実は闇の中に隠されていますが、
ここには、日本とアメリカとの微妙な立場が関係
しているようです。
何故、JAL,ANAはエアバスの飛行機を買わないのか?
これも、日米の政治が色濃く反映されています。
安全より政治、利権、これが正しい道なのか?
一般国民には知らされていないことです。

カンブリア宮殿

2007-11-20 08:25:22 | 日常
1980年・・・、
それまでの“喫茶店”のイメージを激変させる
明るい店内と驚きの価格を実現したコーヒー店「ドトールコーヒーショップ」
を開業
今や国内に1500店舗を構える日本最大のコーヒーチェーンに
育て上げたドトールコーヒー名誉会長 鳥羽博道。
バブル期、海外勢まで上陸して繰り広げた“コーヒー戦争“
をもろともせず、
その後、あのスターバックスの攻勢にさらされながらも、
今も売り上げを伸ばしている。
その全く知られざる強さの裏側とは・・・。
そこには、“たかが180円”に全身全霊を賭ける鳥羽の恐ろしい執念があった。
19歳の時に辿りついた「一杯のコーヒーで、安らぎと活力を」の理念で
巨大なコーヒーチェーンを築き上げ、日本にコーヒー文化を根付かせた男が語る、
「安さを越えた価値を売れ!」

ドトールコーヒー “低価格” 実現の軌跡

1. 変わらぬコーヒーへの思いと理念
19歳で喫茶店の店長を任された鳥羽が真っ先に考えたこと。
それは、「喫茶業がこの世に存在する意義」だった。
思案の結果辿り着いた答えは、「一杯のコーヒーを通じて安らぎと
コーヒー活力を提供する。これこそが喫茶業の使命だ」戦後間もない時代、
都会に暮らす人々は、心身共に疲れ果てているという印象が強かった。
そうした人たちに必要なのは安らぎと活力ではないかと考えた。
これは鳥羽が曲げる事のない理念であり、ドトールを育て上げた原動力でもある。


2.“パリの衝撃“から生まれたドトールコーヒー
1971年、鳥羽は喫茶業界のヨーロッパ視察ツアーに参加した。
「朝シャンゼリゼを歩いていると、地下鉄の駅から出てきた通勤客の多くが、
近くのカフェに次々と入っていく。つられて店内に入ったら、驚きました。」
テーブル席が空いているにもかかわらず、立ってコーヒーを飲む客。
不思議に思ってメニューを見ると、値段が違った。テラスで飲むと150円、
店内のテーブル席だと100円、立ち飲みだと50円。
「これだ!と思いましたね。」
これこそが喫茶店の最終的な業態ではないかと思った鳥羽。
ドトールの誕生は、この時思い付いた。


3.一杯150円コーヒーの実現
80年、立ち飲みコーヒーの第一号店「ドトールコーヒーショップ」
を原宿にオープン。一杯の値段は150円。
通常の喫茶店では300円の時代である。
「お客さまが負担を感じない価格は一体いくらか?
それを実現するには何が必要か?」
そのためにできる限り機械化して人件費を押さえる仕組みを作った鳥羽。
“客ありき“を考える鳥羽らしい発想が、“低価格で高品質”
な立ち飲みコーヒーを実現させた。

番組を通し、コーヒーに賭ける鳥羽社長の想いが伝わってきました。
お客様を第一に考える姿勢、
今の偽装問題については苦言を呈していました。
「何が正しいかを第一に考えること、
損得を先に考えてはいけない。」
「損得だけをを考えると、間違ったことを
隠そうとする、そこに問題が起きる」
鳥羽社長の食品業界に対する熱いメッセージでした。

鳥羽社長の常にお客様に向いている姿勢、
これが現代の日本社会に一番欠けているものではないか?
早速「ドトールコーヒー」に立ち寄ってみようと思います。

信仰と信心

2007-11-19 08:50:57 | 日常
先日、あるお坊さんのお話を聞く機会がありました。
以下はその話の内容です。

ある日、お寺に信仰宗教の信者達10人程が
やってきました。
彼らは有名な信仰宗教の人達でした。
お寺に来るなり、「和尚さんは居ますか?」
と言いました。
裏山で山仕事をしていたご住職は、
奥さんの呼び声でお寺に戻りました。
そして、「私がこの寺の住職です。何か御用ですか?」
と静かに尋ねました。
すると、彼らは「お前がこの寺の住職か?
その格好は何だ?」と言いました。
住職は山仕事をする為、作業着、泥だらけの
姿でした。
彼らは住職に質問してきました。
「お前が本当の住職なら一つ質問がある、仏様はどこにいるのか?
答えてみろ」と
その前に住職は彼らに熱いお茶をふるまいました。
そしてかれらに言いました。
「そのお茶が入っている湯呑が仏様ですよ。」
すると彼らは血相を変えて怒りました。
「坊主、ふざけたことを言うな、何でこの湯呑が仏なのだ?」
住職は静かに答えました。
「あなた達は、この熱いお茶を自分の手で飲めますか?
この湯呑のお陰でお茶が飲めるのです。
つまり、この湯呑こそが仏様なのです。」
彼らは、更に怒り出しました。
そして、「お前はインチキ坊主だ」
と捨てセリフを残し帰っていきました。

このお話をされたご住職は、この様に言いました。
「どんなに信仰宗教と言われ、お祈りのしても
自分の都合ばかり願っていてもダメです。
様々なもののお陰で生かされているという感謝の気持ち
こそが大切なのです。
それは、どんなお祈りよりも重要なことです。」

この話をお聞きして、最近の色々な事件が
如何に自分本位の考えから起きているかを
改めて知らされました。

ポール・ティべッツ

2007-11-16 00:32:05 | 日常
ポール・ティべッツ氏を知っている人は少ないでしょう。
彼は、広島に原爆を投下した爆撃機エノラ・ゲイの機長である。
エノラ・ゲイという名前は、母親の名前から取られてたらしい。


11月1日、彼はオハイオの自宅で静かに息を引き取りました。
93歳でした。


原爆投下は、当時の25万人の人口を抱える都市に何万人もの死者をもたらした。

母への敬意を示す意味で、飛行機をエノラ・ゲイと命名した。

彼の回想本「ティベッツ物語」にて、彼は「飛行機を旋回した私の目の中に、
すさまじい、破壊された燃え盛る都市が見えた」
「尾翼爆撃機の人が言っている様に、巨大な紫色のきのこ雲が、
45000フィート(13710メートルほど)、
つまり私達の生活している地上から3マイル(4.8km)のほどの高さまで
上昇し、あたかも何か生き物が恐ろくべくして生きているかの様に、
沸騰し上昇しつづけていた」と回想している。


この原爆投下の乗組員たちは、日本での本土決戦を考えた際、
アメリカ人の多くにとっては戦死者を少なくしたことで救済者として
崇められている。

ティベッツ司令官は、彼に与えられた任務をこなす、
という点で一切迷いがなかった。

「わたしはそれをすることに対しては、不安があった」と、
彼は原爆投下50周年を記念して作られたドキュメンタリー映画
「The Men Who Brought the Dawn(夜明けをもたらした男達」の
インタビュー中で述べている。
「私は日本を征服する為には、なんでもやってやろうと思った。
こいつら(Bastardという意味には、「混血児」という意味もある)
を殺したかった。それが、あの時代のアメリカ合衆国の態度だった」。
また、アメリカと日本の被害者の数について聞かれた際、
彼は「私には、私が殺した人数よりも、私が救った人数の方が多いという
確信がある」と述べた。


ティべッツ氏は厳格な家に生まれました。
彼の父は、彼を医者にしたいと思っていました。
しかし、父の意に反しティべッツ氏は陸軍航空隊に入隊します。
唯一、彼の母だけは良き理解者でした。
彼は、そこで操縦技術で頭角を顕し始めます。
そして、原爆投下の機長に選任されることになるのです。


7月16日にニューメキシコでテストされた原爆は、
日本がポツダム宣言の受諾を拒んだ時点で、ティベッツの手により、
最終投下準備をされた。

原爆は、完璧とされるミッションを経て投下された。
彼はその後、軍の最高名誉賞であるサービス・クロスという章を受賞した。

彼はその後も軍に残り、アメリカ軍の原爆投下飛行隊のメンバーとして残り、
軍曹となった。軍を引退後、1966年にはオハイオの
エアー・タクシー会社の社長になった。

それから何年かして、彼の存在は原爆投下に関する議論の中心的なものとなった。

彼がインドでアメリカ軍のミッションに参加している1965年、
共産系の新聞社から「世界最大の殺人者」と呼ばれた。
1976年、テキサスでの航空ショーにて原爆投下を模倣した飛び方をした際、
当時の広島市長であるアラキ・タケシから批判された。

1995年、エノラ・ゲイの胴体とそのパーツのいくつかは、
スミソニアンの航空宇宙博物館に展示された。

退役軍人や議会の人たちは、日本を被害者として、
アメリカ人を加害者として書いている展示の文章を非難した。
その講義の結果、博物館のディレクターであったマーティン・ハーウィットは
退職する結果となり、歴史資料となるほかのものは全て取り除かれた。
ティベッツ軍曹の飛行機 - 新しくエノラゲイときれいに塗られている は、
飛行機のみ展示されて、それ自身が何かを物語っている。

去年の春、ティベッツはリッチモンドにある航空博物館を訪れ、
「戦争にはモラルはない」と言った。「国家間のもめごとを解決する為、
戦争が発生する、ということに関して、
なんらかの解決が取られなくてはならない」とティベッツが言っていた、
とヴァージニア州のパイロットが述べている。

また同時に、ティベッツ軍曹は核戦争を到来されたことに関しては
何の後悔もない、と述べていた。「私自身、私の使命は命を守ることだと
考えていた」と述べ、「私はパールハーバーを爆撃したのではない。
私は戦争を始めておらず、私は戦争を終結させようとしたのだ」

しかし、同時にティべッツ氏は原爆投下50年の式典において
被爆者との対談の際、相手の手を30分間握りしめていました。
そこには、アメリカの正義の象徴として演じ続けてきた
軍人ティべッツではなく、一市民としてのティべッツ氏がいたのです。

晩年、彼は最近の核問題について発言しています。
「世界は核兵器を廃絶する努力をするべきだ・・」
ティべッツ氏は発言には、原爆投下をした人間としての
様々な思いが込められたものに感じます。
「過去から学ばないことは愚かなこと」という名言が思い出されます。


船場吉兆

2007-11-15 23:34:06 | 日常
船場吉兆の偽装事件、幹部主導の悪質なもの
の可能性が出てきました。
当初、湯木社長は現場の問題であると
記者会見で発言していました。
どんな問題であれ、社長が把握していないことは
大きな問題です。

最初は黒豆プリンの日付の偽装でした。
「これは現場が勝手に行ったこと、全く知らなかった」
とコメントしました。
今度はただの牛肉を但馬牛と偽装しました。
普通の鶏肉を地鶏と偽装しました。
もう現場が勝手にしたこととは言えません。
嘘をついても、誤魔化しきれません。
いつかは、綻びがでるのです。
何故、最初に嘘をつくのでしょうか?

現場の社員一人一人が「吉兆」の看板を背負って
働いているのです。
それを、「現場が勝手に行っっていたこと」
等と発言すること自体がおかしなことです。
つまり、会社の方針、社長の考え方が
社員全員に伝わっていなかった、
というより、社長が自のメッセージを発していなかったのでしょう。
こんな社長は経営者として失格です。

先代が築き上げた「吉兆」というブランドを
地に落としてしまいました。
吉兆ファンを裏切る行為に怒りを覚えます。
湯木社長の顧客を騙した発言、
こんな会社は信用出来ません。
親から受け継いだ2代目のバカ経営者です。
創業者の苦労を知らないのは当たり前ですが、
社会の一般常識くらい知っていて欲しいです。
2代目が会社を潰すというのも一理あります。
2代目が必ずしも、後を継ぐ必要はないのでは・・・
経営の資質がなければ、経営を降りる勇気を
持つべきです。
なぜなら、資質の無い経営者がいると、
多くの人が迷惑を被ります。
それはお客様であり、会社の従業員であり、
取引先であり・・・。