社長の独り言

資産運用コンサルタントの社長日記です

銀行の役割

2009-12-28 23:45:01 | 日常
最近の銀行は、はたしてその役割を果たしているの
だろうか?

銀行の役割は、人間の体で言えば「心臓」です。
身体を生かす為に、全身の血液を送る役割をする
ものです。産業、経済を生かすものは、「お金」
という血液です。銀行の機能が巧く働かないこと
は、心不全と同じことです。つまり、「死」を意
味するのです。

今、銀行は自分の身の保全に必死なのです。お金を
社会に送り出すことより、自分の身を守ることしか
考えていません。中小企業などは、この影響をまとも
に受けています。信用力、担保余力が無いところには
銀行は1円たりと融資することはありません。

企業や産業を育て、そして一緒に成長することが、
高度成長期の銀行の果たした役割でした。しかし、
今はその影はどこにもありません。産業の成長が
止まる時、それは銀行も終わる時です。

今、メガバンクは自己資本不足という脅威に脅か
され、本来の業務を等閑にしている。金融危機以
降の日本経済を立ち直らせるには、企業と伴に
日本経済を切り開く力を発揮することであり、
それには銀行の活力が不可欠です。
企業を再生させ、日本経済を再生させることこそが、
銀行に求められているのです。

政権交代100日

2009-12-25 09:15:21 | 日常
民主党が政権交代をして100日が経過しました。
政権交代に掲げたマニュフェストの実現にも
幾つかの陰りが見えてきました。

第一の期待外れは、鳩山首相です。残念ながら
リーダーシップがあるとは思えません。その陰
にいる小沢幹事長の操り人形に見えるのは私だ
けでしょうか?思えば鳩山財閥のボンボンとし
て何一つ不自由なく育ってきた環境が、その大
きな要因でしょう。自分で判断し、行動すること
が出来ないのです。いまだに、母親から何億円
もの「援助」を受けている人が、自分の考えを
自覚と責任を持って行動するこは、不可能でし
ょう。

二つ目は、財源の読みの甘さです。多くの公約
の中でも子供手当、ガソリン暫定税率廃止は、
お粗末な結末となりました。「財源はいくらでも
ある。埋蔵金は数兆円ある。」と言ってきたこと
が虚しく聞こえます。

政治家としての発言には、重みがあるべきです。
公の発言としての自覚が必要なのです。自民党
の「虚言」にウンザリしてきた国民の支持を受け
民主党は圧倒的な支持を受け、政権交代しました。
しかし、再び同じことが繰り返されるのではと、
国民は不信感を抱き始めました。

政権交代後、まだ100日とみるか、もう100日とみる
かは、政府自身に危機感があるかどうかです。
一つ一つのことに、結果を出さなければ、信頼を
得られないには、政治に限ったことではありません。
政治家である以前に、一人として信頼されなければ
なりません。

河村市長の挑戦

2009-12-24 08:45:00 | 日常
河村名古屋市長の戦い、それは議会との真っ向う勝負
です。名古屋市議の選挙投票率は政令指定都市中では
最低の約39%です。つまり、ほとんどの市民は無関心
であり、当選する市議会議員の約4割は地盤、看板を
引き継いだ議員なのです。
驚いたのが議員の待遇です。彼らの報酬は2200万円、
議会日数はたったの70日しかありません。更に特権
は、当選回数制限は無し、これでは既得権に胡坐を
かき、居座ることしか考えない議員ばかりです。

河村名古屋市長は、この議員改革に乗り出したのです。
「議員はボランティアであるべき」との持論を持つ
河村氏は、自らの報酬を2700万円から800万円まで削減し、
公用車も廃止しました。「減税なきところに改革なし」
を謳い、税金の無駄遣いを自ら改める改革を始めたの
です。

これに対する議会は、既得権の侵害の危機として
大いに反発しました。彼ら市議会議員の多くは一部
の利益団体の支持を受けた人達です。言い換えれば
一般市民の支持を受けた議員では無いのです。金と
利権にまみれた人が議員になっているのです。これ
では、市民目線の改革など到底不可能なことです。

河村名古屋市長の、この動きにようやく市民も目を
覚ましたのです。一部の市民が「河村サポーターズ」
を結成、議会改革の後ろ盾となる活動を始めたのです。
名古屋発のこの市民運動、一般市民が政治に積極的に
参加する道標となればと思います。無関心、無責任な
ことが、政治腐敗、金権体質の温床を生み出します。
今こそ、一般市民は「行動」を始めるべきです。

キャピタリズム

2009-12-23 11:47:07 | 日常
マイケルムーア監督の最新作「キャピタリズム」を
観てきました。

アメリカの資本主義の矛盾点を、ムーア監督独特の
視点で創られていました。1%の富裕層が、残り99%
の一般市民の犠牲の上で、ノウノウと暮らしている
のが「キャピタリズム」資本主義なのです。

驚いたのは、アメリカのエアラインのパイロットの
待遇です。彼らの平均給与は約2万ドル、日本円では
180万円です。これはスーパーのパートの「おばさん」
とほぼ同額になります。厳しい審査、訓練を受けた
彼らが、パートの「おばさん」と同じ給与です。
当然ながら、彼らは他に収入を得る為に、アルバイト
をしているのです。ある女性パイロットはウエイトレス
のアルバイトをしていました。日本では信じられない
ことです。
今まさに、JALの問題が起きていますが、アメリカの
航空業界の実態を知ると、JALはなんと優遇されてい
るかが分かります。メディアこそこの様な情報を、ど
んどん提供するべきです。

つまり、アメリカではほとんどの一般市民は、先進国
でありながら、当然の権利である医療保険、団結権、
最低賃金などを持っていないのです。資本主義こそ自由
の象徴として、アメリカ国民を洗脳してきたのです。
そこには、「弱肉強食」以上の「強者の弱者搾取」しか
存在しない世界に」なったのです。利権があるものは
絶対に負けない勝負です。「大貧民」というゲームで、
一度大富豪になると、なかなか負けないというルール
と同じです。それを変えるのは「革命」だけです。

この映画は、資本主義の全てを否定するものではありま
せん。寧ろ、その資本主義を自分勝手に悪用している
権力者達を痛烈に批判しているのです。
皆さんの周りにも、会社という身近な資本主義がある
と思います。そこにも同じような矛盾があるのでは?