社長の独り言

資産運用コンサルタントの社長日記です

宋文洲さんのコラム

2007-09-30 10:15:49 | 日常
そ宋文洲さんのメルマガからコラムを紹介します。

1、美しい言葉が偽善に聞こえる瞬間

                

ここ数年、言葉のファッションが流行しました。

「○○の品格」が売れると急に品格を気にしたことがない人まで「××の品格」
を語りだします。そんな中、相撲業界ではモンゴルの若者の品格が問われまし
た。理由は怪我の静養中にサッカーをしたことでした。彼はサッカーではなく、
馬や牛に水をやればよかったでしょう。

朝青龍のために弁解するつもりはありません。彼はもっとファンサービスに力
を入れるべきでした。しかし、業界を挙げて「品格のない」モンゴルの若者を
厳しく糾弾している中、日本の若者の悲惨な死が隠蔽され続けていたのです。
親方主導の集団リンチが行われたのはカルト宗教の説教部屋ではなく、「品格」
の塊の相撲部屋でした。

「品格」を信じきった少年が死の直前に味わった絶望感を思うと、胸が痛みま
す。彼はその「品格」の権威の重圧下で警察に通報するという最低限の自衛策
も思い付かなかったでしょう。

企業経営にもよく見られる現象ですが、自信を失いかける内向きの組織では高
尚な言葉が多く使われる傾向があります。しかし、その言葉と実態の矛盾が必
ず大きくなり、かえって人々の不信感を増幅させます。その瞬間、美しい言葉
が偽善に聞こえてきます。



ミャンマーの狂気

2007-09-28 00:12:53 | 日常
ミャンマーで治安部隊がデモ隊に発砲、
僧侶達5人が死亡する事件となりました。
また、200人以上が拘束されました。

敬虔な仏教国のミャンマーは、実は軍事政権の
国でした。
意外と知られていないようです。
1990年の選挙で、アウン・サン・スー・チーさん率いる
国民民主連盟が8割以上の議席を獲得したが、
これを無視し、約束は実行されませんでした。
そのスー・チーさんは自宅で軟禁状態にされ
軍政府の監視下に置かれています。
外部からの情報は衛生放送のBBC放送だけということです。

今こそ、世界各国は国連を通じて、
軍事独裁政治への糾弾を実行するべきです。
特に中国の役割は重大です。
今だに、ミャンマーに経済援助を行なっている
唯一の国家です。
こんな非人道的な政権の国に経済援助を行うとは
どういう外交方針でしょうか?
そんな国が国連の常任理事国とは呆れた話です。
それだけではなく、スー・チーさんの解放を求める
国連安保理の決議書に対し、拒否権を行使しました。
中国はあの「天安門」事件をどう位置づけしているのでしょう。
今回のミャンマーのデモに通ずるものを感じないのでしょうか?



川崎フロンターレ

2007-09-27 08:55:18 | 日常
Jリーグ30チームの2006年の収支決算が発表になりました。
15チームが赤字を計上するなど厳しい現状が
明らかになりました。
そんな中、川崎フロンターレは利益を伸ばしました。
前年までは観客動員数が1試合平均7500人でしたが、
2006年は17000人にまで増えました。
これには、フロントと選手の努力が成果を結んだのです。

川崎という土地は、地域密着という意味では
とても難しいところです。
東京と横浜という大都市に挟まれた、とても狭いエリアです。
東京には2チーム、横浜にも2チームのJリーグチームがあります。
そんな厳しい条件であるからこそ、どうすればファンが
試合を見に来てくれるか?を必死に模索したのです。
フロントのメンバーは「スポーツマネージメント」を学び為、
本場アメリカに行きました。
そこで、ファンの心理、プロチームのマネージメントを
徹底的に学びました。
社長が先頭になり、駅前でビラ配りなどの
活動を徹底的に行いました。
その成果が観客動員数増加というものに結びつきました。
困難な状況だからこそ、どうすれば結果が出るかを
真剣に考えたのです。
「反骨心」という言葉がありますが、
正にその言葉通りです。

地域密着を理念とするJリーグの考え方には賛成です。
スポーツ文化を創るには、地域との関わりが欠かせません。
日本では唯一高校野球がそうです。
しかし、野球以外のスポーツでも
地域密着があってもいいです。
サッカー、バレーボール、バスケット、テニス、
水泳、陸上、地域の人があらゆるスポーツを通じ
交流できる場所。
川崎の活動がそういうものに繋がるのが一番いいです。

イジメ問題

2007-09-26 23:37:18 | 日常
神戸の高校でイジメによる自殺事件がありました。
当初、学校側はイジメがあったことを否定していましたが、
後日イジメがあったことを認めました。
しかし、イジメと自殺との直接的因果関係については
はっきりと認めませんでした。

今の時代では、学校内で生徒と先生が
どこまで関わっているかは疑問です。
サラリーマン化した教師が多くなっていると同時に
生徒の親達も様変わりしました。
「モンスターペアレンツ」といわれる身勝手な親達。
無理難題、身勝手な行動、発言、給食費未納問題など
どれを見ても呆れるものです。
そんな親達への学校の対応にも問題があります。
そんな親達を見て育った子供、
イジメをする子供になるのは必然です。

いつも疑問に感じることですが、
イジメによる自殺があると、マスコミは
学校への取材はしますが、イジメをした生徒の親達への
取材はほとんどしません。
本来、イジメをした生徒の親こそ責められるべきです。
家庭での躾をまともに出来ない親、
彼らこそメディアに出て非難されるべきです。
被害者の遺族に対し、謝罪するべきです。
公衆の面前に出て、非難されるべきです。
それが親の責任ではないでしょうか?

今のイジメ問題の根本的原因は家庭内の躾
に起因するところが大きいです。
少子化、核家族、地域の関わり、
様々な要因があります。
しかし、家庭内でのコミュニケーションが
しっかり出来ていれば、イジメ問題は起きないでしょう。
日本独特の「イジメ」、
日本には昔から「村八分」というイジメの文化がありました。
昔のいい文化は無くなり、悪い文化が引き継がれる
そんな現代社会になってしまいました。


安倍総理

2007-09-25 09:10:27 | 日常
安倍総理が昨日記者会見を行いました。
以前から比べるとかなりやつれた表情でした。
この会見で「健康上の理由が辞任の原因・・」
とのコメントを述べました。

安倍総理の辞任については厳しい意見が
多くあります。
首相として辞任の時期等を考えれば当然のことです。
一方、ここまで安倍総理が追い込まれたことについて、
総理の側近の力不足について怒りを感じています。

安倍政権発足の際、多くの自民党員は支持を表明しました。
総理の政策も「官邸主導型」という派閥政治を
しないもので始まりました。
しかし、蓋を開けてみると相次ぐ官僚の不祥事、
官邸の不手際が相次ぎました。
すると手のひらを返すように総理から
人が離れていきました。「政治屋」達です。
自分の立場だけを考えている輩です。
結局、安倍総理が一身に責任を被りました。

安倍総理の側近達の力不足は否めません。
彼ら若手議員がもっと頑張り、総理を補佐出来れば
この様な事態にはならなかったでしょう。
「総理補佐官」の奴は、一体何をしていたのでしょう?
更には、自民党の古い政治体質が未だ根強いことも
痛感しました。
新しいことに蓋をしたがる体質です。
資本主義とは名ばかりで、社会主義体質そのものです。
権力者達特権階級だけが日の当る体質。
新しいチャレンジに蓋をしたがる体質。

日本は小さな島国です。
いつまでも「井の中の蛙」で居続けたいのでしょうか?

呆れた弁護団

2007-09-21 09:00:20 | 日常
山口県光市母子殺害事件の控訴審
が大詰めを迎えています。
昨日は、被害者の夫本村さんと
弥生さんのお母さんの陳述が行われました。

この裁判で不可解なのが、被告弁護団です。
昨日の裁判後の記者会見においても
一人の弁護士が泣き出しました。
感極まってという感じでしたが、
見ていて怒りさえ覚えました。
被害者の親族が感情を抑えて
会見をする一方で、プロの弁護士が
感情をコントロール出来ない失態。

そもそも、この弁護団は何を目的に
誰の為に、弁護をしているのか全く分りません。
私見ですが、この事件を利用しているとしか思えません。
それは「死刑反対」の主張の為です。
そもそも、この差戻し審議は最高裁が
「死刑」の相当するかを審議するために差戻しを命じた裁判です。
つまり、「終身刑」という判決に懐疑の判断を下したのです。

被告の少年は「死刑」という判決を実感した瞬間、
「生」への執着心が急激に湧き上がってきたのでしょう。
「生きる」ことへの執着心、そこに弁護団という
救いの手が現れたのです。
被告は藁をもすがる思いで、それに摑まったのです。
被告、弁護団のお互いの利害が一致しました。

この事件の残忍さを見れば、被告には「死刑」が当然です。
罪の無い母子を殺害、強姦したことは、
どんな理由があっても、死刑が妥当です。
反省をしているのとか、更正の可能性とか関係ないと思います。
2人を殺した事実は変わらないのです。
悪いことをしても反省をすれば許されるのですか?
更正すれば、許されるのですか?
殺された人は生き返れません。
その人の人生は、もう戻せないのです。

この弁護団の主張を聞いていると、
ただの自己満足、マスターベーションしているだけです。
彼らの主張は、何一つ心に響きません。
こんな弁護士た達は、社会悪です。
本当に弁護を必要とする人の為には何もしない、
そんな弁護士は必要ありません。

若者と社会

2007-09-20 00:25:05 | 日常
最近の若者の特徴、
物が溢れた豊かな日本、
我慢が出来ない子供たち、
家庭の躾を放棄した親たち、
そんな環境が生み出す現代の若者気質。
将来の日本に明るい未来は来るのでしょうか?

フリーターの数は数十万人といわれています。
将来の事を考えずに、今だけ楽しければいいという考え、
自分ひとりのことしか考えない若者が増えています。
日本はすでに人口構成に変化がでています。
本来ピラミッド型であるべきですが、
高齢者の比率が急増しています。
年金問題にしても、この人口構成では
無理です。
若年層の比率が減っている中、
フリーターと称する人達が増えれば
年金の負担には無理があります。
年金制度の崩壊です。

自分の親、祖父、祖母、先祖のこと
等全く考えていない若者。
自分一人で生きている勘違いをしている若者。
彼らの考え方では、日本社会が崩壊します。

現代の日本は全てが腐っているようです。
こんな若者を生み出したのも今の大人達の責任です。
子供の教育を放棄した大人達、
学校も教育を放棄しました、
子供の手本となるべき大人も
悪行が絶えません。
新聞を見ても、常に不祥事の記事ばがりです。

「子供は親の背中を見て育つ」といわれますが、
大人社会が子供たちの鏡なのです。
嘆かわしいことです。

格安航空会社

2007-09-18 08:59:06 | 日常
先日、タイのプーケット島で起きた飛行機事故。
格安航空会社の運行する飛行機でした。
最近、東南アジアでは格安航空会社の
新規参入が急増しているそうです。
その背景には見えないリスクがあることを
注意するべきです。

「安さ」には当然ながらその理由があります。
第一に経費も問題。
経費をどこで削減するのか?
まず、使用する航空機代。
当然ながら、旧型の中古機になります。
今回の事故を起こした航空機もかなり古いものです。
次に、整備費用。
自社で整備士を育成するには、費用も時間もかかります。
コスト削減の方法は外注委託です。
その結果、整備内容に十分な管理が出来ません。
最後は、乗員の問題。
自社養成パイロットやCAに費用や時間がかかります。
安い賃金で雇用できる乗員になります。
その結果、安全に対する教育や意識の
共有が出来ません。

この様なリスクを抱えている格安航空会社。
利用する側も、そこを十分承知しておくべきです。
一番重大な問題は経営者です。
つまり彼らの関心が、安全よりも儲けることに
注がれていることが大きな問題です。
事故が起きてから考えよう、
巧く事故がなければ、儲けものという意識なのです。

「安物買いの、銭失い」という諺があります。
現代社会にも通づるものです。
昔の人はいいものを残してくれました。

本当の弱者

2007-09-18 08:23:49 | 日常
宋文洲さんのメルマガを紹介します。


宋さんは弱者に冷たい」――タイトルだけをみるとこのような誤解が起きる
かもしれませんが、私は決して強者の見方ではありません。私はむしろ流行の
弱者論の影で本当の弱者が置き去りにされていると思います。

弱者は誰でもなれるものではありません。客観的な基準があります。たとえて
言えば、身体障害者が弱者です。戦争孤児は弱者です。水俣病の患者は弱者で
す。拉致被害者も弱者です。

平和で自由な日本に居る健康な人は弱者ではありません。職を選んで働かない
人は弱者ではありません。自分の意思で競争から離れる人は弱者ではありませ
ん。競争に負けた人も敗者ですが、決して弱者ではありません。

弱者とは競争によって生まれるのではなく、自分の全力を尽くしても生きてい
けない、外的内的障害を抱える人のことです。

弱者ではない殆どの人が余力に応じて少数の弱者を助けるのは非常に大切なこ
とです。弱者に同情を示し彼らに手をさし伸べるのは強者の義務や特権ではな
く、弱者ではないあらゆる人々の常識です。

この頃の弱者論は明らかに格差の議論とすり替え、「格差が必ず弱者を増やす」
という暗黙のロジックに基づいているのです。弱者でもない人達が勝手に弱者
と自称し、結果平等を求める風潮に賛成できないのです。

本当に弱者を救済するならば、もっと戦争残留孤児、公害による被害者、拉致
被害者、身体障害者などの本当の弱者に気持ちよく救済の手をさし伸ばしてほ
しいものです。年老いた被害者と高裁で争う役所とそれを見ない振りをする世
間。よくも自分たちが弱者と称して主張できるものです。


2、主義主張が絵餅になる時

一昨日まで、私は安倍総理は辞める必要がないと考えていました。

年金データの紛失は安倍政権のせいではありません。失言はもう日本の政治家
の古い「習慣」です。内閣の身体検査は確かに甘かったのですが、それでも多
くの人々に支持されていました。過去、支持率が消費税に近かった総理大臣も
居たことを思い出せば、安倍総理はよい方だと思います。

しかし、安倍総理の辞め方をみて私は自分の間違いに気付きました。この人は
確かにもっと早く辞めたほうがよかったと思うようになりました。

二代目の経営者にもよくあるパターンです。実力を身に付けていないのに親や
周囲から過剰に期待されます。彼らは勢いのよい言葉とパフォーマンスを通じ
てそれに応えようとするのですが、結局修羅場をくぐることができないのです。

苦難と孤独を乗り越える大人力がなければどんな美しい主義主張も絵餅になり
ます。「美しい日本」をあれだけ掲げた安倍総理ですが、辞め方はまったく美
しくありませんでした。

9.11

2007-09-14 09:01:30 | 日常
9.11から6年が経ちました。
今年も式典に多くの遺族が参列しました。
日本からも多くの遺族が参列しました。
この惨事では3000人以上の犠牲者がでました。
いまでも、対テロ戦争の名目でイラクでは
戦闘が行われています。
遺族は何を思うのでしょうか?

9.11はアメリカが自国領土に始めて攻撃をうけました。
それまでは、どの戦争においても領土内に
攻撃を受けた経験がありません。
アメリカ国民の衝撃は壮絶なものでした。
その国民感情の高揚につけこみ、アメリカ政府は
対テロ戦争の名目で、イラクに侵攻しました。
しかし、結果は現状を見れば一目瞭然です。
この戦争の犠牲者は9.11の犠牲者を
遥に超えています。

世界の歴史において、大国の論理は
常に「陰」を生み出してきました。
アメリカの今までの政策でも同じです。
自国の利益だけの自分勝手な政策、それのツケは
発展途上国に「陰」を生み出します。
9.11もその「陰」によって生まれました。
そしてアメリカ自身も「陰」に怯えています。

対テロの名目での戦争が本当に正しいのか
アメリカ国民も気づき始めました。
何故、テロが起こるのか?
対テロリスト戦争は本当に正しいのか?
アメリカ大統領は、テロリストを殺すより
自国民を危険に曝すことに気づいているのか?

9.11の暴挙は絶対に許されません。
しかし、その原因を作ったのもアメリカ政府なのです。
犠牲者は常に「罪のない国民」です。
政府の自分勝手は政策の犠牲者になるのです。
歴史は繰り返されます。
人類は同じ過ちに何時気づくのでしょうか?