社長の独り言

資産運用コンサルタントの社長日記です

ボーイング社

2007-08-31 08:41:20 | 日常
中華航空の事故に関連し、
日本国内の航空会社が同型機の調査を実施
したところ、エアーニッポンの機体に同じ箇所の
ボルトの脱落が見つかりました。

エアーニッポンは、ボーイング社に対し説明要求
も辞さない見解を示しました。
ことはかなり深刻に受け止めるべきでしょう。
何故なら、今回の点検ヵ所は通常の整備項目
ではないところです。
つまり、中華航空の事故が無ければ
点検整備を必要としないところなのです。
一歩間違えば、同じ様な事故が起きた
可能性もあります。

ボーイング社のこの737という機種については、
1年位前に、元従業員から内部告発が
FAAにありました。
その内容は、737の製造過程での欠陥を指摘するものでした。
部品の付け忘れ等の製造段階でのミスが
ノーチェックになっているものでした。
FAAはこの問題を調査しないで却下しました。
その背景には、ボーイング社のこの737が
ベストセラーで何千機も売れていること。
この問題による、アメリカ経済に及ぼす影響を考慮
したという噂も囁かれています。
つまり、もし重大な瑕疵が発見されれば、
ライバルのエアバス社に優位な状況になります。
巨大な航空産業はアメリカにとって生命線と言っても
過言ではありません。

告発した元従業員達は、ボーイング社での従業員
のモラル低下が原因と訴えています。
工場労働者のほとんどは、低所得者層です。
近年のアメリカ経済が抱えている問題が
ここにも見えてくる様です。
いずれにしろ、この問題を契機に徹底的に調査を
実施して欲しいです。

ところで、アメリカ製の製品を何か持っていますか?
電気製品とか車とか・・・。
私は車はアメ車は絶対に買いません。
何故か?
すぐ故障するイメージがあるからです。
ならば、飛行機はどうなのでしょうか?


救急車

2007-08-30 09:13:38 | 日常
最近、救急車をタクシー替りに使うケースが
非常に多いとのこと。
日本人のモラルも相当落ちたということでしょうか?

本来、救急車とは本当に大変な状態の
人を搬送する為のものです。
それが、最近では些細なことで
救急車を呼ぶケースが相当増えているようです。
その為、本来救急を要する人の搬送が
遅れて、助からなかったというケースも起きている
そうです。

現場で働く救急隊員も、プロとして働いている人達ですが、
あまりのモラルのないケースが多い為、
モチベーションの維持に苦労されているそうです。
「酒を飲みすぎたので・・」
「ちょっと目まいがするので・・」
「家までの帰り道が分らなくなったので・・」
こんなケースが全体の1割に上るそうです。
現場で働く隊員が可哀相です。

欧米諸国では、救急車を呼ぶ際には「有料」という
方法を採用しています。
つまり、料金がかかります。
それにより、安易に救急車を呼ぶケースはほとんどありません。
逆に言えば、急を要する場合でもお金が無い人は
救急車を呼べない人達もいます。
日本と諸外国、どちらが「いい」とは言い切れません。
しかし、最近の日本人もモラルの低下には
呆れるばかりです。
以前では考えられない様なことが沢山起きています。
給食費未払いなどもその一つです。

この救急車問題も、時代の流れ、変化に合わせた
取り組みが必要になるでしょう。
一番重要なことは、困っている人達を救える
為に、どうすれば良いのか?
ということです。
モラルの無い人達を減らすことは不可能です。
その前提に立って、検討するべきです。
私個人としては「有料化」すべきだと思いますが・・

社会の害虫

2007-08-29 08:30:10 | 日常
愛知県内で起きた、女性殺害事件。
あまりの卑劣な犯罪に怒りを覚えます。
犯人達は、たまたま通りかかった女性を
車に連れ込み、現金7万円とキャシュカードを奪い
殺害しました。
殺害方法も、ハンマーで頭を殴る、ビニール袋を
頭にかぶせ、粘着テープで縛るという卑劣な手口です。
女性が大声で「殺さないで、助けて」と叫ぶのを
聞きながら、この犯行を犯した犯人達。
もう、人間ではありません、「悪魔」です。

最近の犯罪には、今回の様な
「身勝手なもの」が目に付きます。
お金が欲しいから、無差別に人を殺す。
発想があまりにも安易です。
また、今回の犯行の裏には
インターネットの陰があります。
今回の犯人達が知り合ったのも
インターネットのサイトです。
便利であるが故に、悪用され易い
インターネット。
もう取り締まることは困難なようにも思います。

結局は、人夫々のモラルや常識が重要です。
この犯人達には、「人」としての資格が無いのです。
彼らの様な人間が増えている日本の現状。
家庭環境、教育環境、多くの問題を抱えています。
しかし、根本にあるものは「家庭」です。
教育、躾。これが欠けているのが問題です。
この犯人達には、正当な司法の裁きは不要です。
何故なら、司法は「人」を裁くものです。
彼らは「人」ではありません。
海に放り投げて、鮫の餌にして方がいいでしょう。
「人」として役に立たない、
社会の害になるものは、魚の餌にでもなって
役立てるくらいしか使い道はありません。

残されたご遺族の気持ちを思うと、
やり切れません。

飲酒運転

2007-08-27 08:19:48 | 日常
昨年、福岡市で飲酒運転の車が
3人の幼い命を奪いました。
加害者は福岡市の23歳の市職員でした。
その命日に、福岡市の職員がまたもや
飲酒運転による事故を起こしました。

飲酒運転をした職員は言語道断ですが、
会見をした福岡市長の発言にも驚きました。
なんと、その職員をかばう発言をしとのです。
「いろいろな突発な会議があり・・・
飲酒も予定外だったので・・・」
呆れて果ててしまいました。
どんな理由があっても、飲酒運転は許されません。
それなのに、飲酒運転を擁護する発言、
子供を亡くした遺族は、どう思うでしょうか?
二度と自分達と同じ事故を起こして欲しくないと願う遺族。
彼らの心情を察することが出来ない
無能な市長。

彼には、市長としての資格は全くありません。
それどころか、人間としてのモラルが全くありません。
社会人として失格な人間が市長をしている福岡市。
こんな人間が市長でいる町では、飲酒事故は
永遠になくならないでしょう。

飲酒運転再発防止、
これには、法律改正の厳罰化と
警察の対応の両方が必要でしょう。
飲酒運転の罰則が甘すぎます。
飲酒運転をした時点で免許取り消し、
死亡事故を起こした場合は、通常の刑法と同じ
殺人罪を適用するべきです。
何故なら、酒を飲んで運転すること自体、
殺人事件と何ら変わらないからです。

警察も取り締まりが甘すぎます。
毎夜、繁華街とか幹線道路で検問をするべきです。
意味の無い交通違反の取締などしないで、
重要なことをするべきです。
警察自体の危機意識をもっと持ってもらいたいです。
警察は市民の安全を守るのが仕事です。
自転車泥棒など取り締まる余裕があるなら、
もっと大切なことをするべきです。

いずれにしろ、役割を担うものが
きっちりと仕事をすることが、
事故を防止する基本です。
当事者には、その危機感を持って貰いたいです。


サブプライムローン

2007-08-24 08:28:27 | 日常
サブプライムローンに関する面白い記事です。


米国のサブプライムローン(信用力の低い個人を対象にした住宅融資)問題
に端を発した世界的な金融不安は、私の記憶する限り、
アジア危機、ロシア危機、ハイテクバブルなど
1990年代から2000年初頭にかけて起きたいずれの危機よりも深刻だ。
金融技術の発達でリスクが世界中に広く薄く分散されている分だけ、
問題の所在がはっきりせず、得体の知れない気持ち悪さがある。
もちろん、日本も対岸の火事とは言っていられないだろう。

 そんな中、先頃、野村ホールディングスが米国のサブプライム絡みの
証券事業で、726億円の損失を出したと発表した。
日本の金融機関がこの問題で損失額を公表したのはこれが初めてだ。
私はこのニュースを聞いて「野村は日本の金融機関の中では
グローバル化の進んだ会社だ」と思った。


あまりに少ない邦銀の損失

 損失を出した会社を褒めるのは変な話だが、現在の世界金融の実態
を踏まえれば、大手金融機関が規模の大小はともかく、
サブプライム問題に関わっていないはずはない。
米国の住宅ブームを後押ししてきたのが、ローンを証券化する仕組みであり、
サブプライムの債権は証券化を通じて、世界中の投資家に購入されてきた。

 世界の流動性のうち、このところ急速に拡大してきたのは、
この証券化商品やデリバティブ(金融派生商品)など、
少ない投資で大きな取引を行うレバレッジ効果の大きいものだった。
米モルガンスタンレーによれば、1990年に世界の流動性は
5.7兆ドルの規模でしかなかったが、2006年末の時点では
これが415兆ドルに拡大している。そのうち9割はデリバティブや
証券化商品が占める。つまりグローバルに事業を展開している
大手金融機関ならば、これらの商品をポートフォリオに組み込んでいるのが、
ごく自然な姿なのだ。

 野村の発表後、三菱UFJフィナンシャル・グループや
三井住友フィナンシャルグループなど邦銀大手も相次いで
サブプライム関連の損失を発表したが、いずれも数億~数十億円程度だった。

 もっとも、野村は米国で住宅ローン会社からローン債権を買い取り、
投資商品に組み替えて投資家に直接、販売している立場にある。
こうした商品に投融資しているだけの邦銀大手よりも、
損失額が大きいのは当然だろう。

 ただ、いずれにせよ日本の金融機関は欧米に比べると
損失額がはるかに少ないというのが、私の率直な実感だ。
「ほんとにその程度で済むのだろうか」という思いが半分。
そして、もしこの程度の損失額だとしたら、日本の金融機関は
グローバル化した現在の金融市場で孤立した存在だという思いが、半分である。


損失を出さなかったことを自慢しがちな日本の経営者

 かつて日本でバブルが崩壊した時、「当社は財テクには手を出さなかった」
と胸を張る経営者がいた。今回も同様に、「
サブプライムなんて危ない橋は渡らなかった」と力説する
日本の経営者が出てきそうだ。しかし、それは見方を変えれば、
「世界の潮流から取り残されているドメスティックな金融機関」
であることを誇示しているようなものである。

欧米の金融機関の多くは、こうした金融商品で過去に莫大な利益を稼いできた。
そして今回の信用収縮で損失を出したといっても、
その多くは会社が揺らぐほどのものではない。
こうしたハイリスク・ハイリターンの商品に対し、
リスクを承知でポートフォリオに組み込んできた欧米の銀行と、
消極的だった邦銀。その結果、「損失額が少ない」と
胸をなで下ろしているのだとしたら、時代錯誤だろう。

 日本人はとかく、失敗しなかったことを自慢する傾向があるが、
失敗しなかったという結果の裏には、リスクを恐れてビジネスチャンスを
逃していたという事実が隠れていることが多い
。このようにサブプライム問題からは、邦銀の国際化のレベルが透けて見える。
今後、日本の金融機関からは、サブプライム絡みの損失が追加で
公表されると思うが、その額から邦銀の国際化レベルを推し量るというのも、
面白い見方だろう。


為替は1ドル110~115円が日米双方にとって心地よい

 もう1つ、最近の金融不安の関係で気になるのが、為替の動きだ。
信用収縮を背景に一時、円高が急速に進んだ。FRB(米連邦準備理事会)の
公定歩合引き下げに関係して、日本銀行が金融政策をどのように舵取りし、
それによって為替がどのように上下するのかは予想しにくい。

 持論としては、円ドルレートは1ドル110~115円の間に収めるのが、
日米双方にとって都合がよい。仮に来年、民主党政権が誕生した場合、
1ドル120円台の水準になっていると、日本叩きが始まるのは免れないだろう。

 米国の政治家たちにとって外交上の最大の関心事である
中国の台頭問題を取り上げるためにも、円安は放置できない状況にある。
中国の為替政策を批判すると、決まって中国政府からは
「我々を批判するくらいなら、まず先進国である日本を批判すべきだ」
と返ってくる。「円安が続く限りは、中国批判はやりにくい」と
米国の政治家は感じている。

 かといって、あまりにも急激に円高が進めば、今度は日本の輸出産業が
苦しくなる。そこで1ドル=110~115円が妥当な水準と考える。
この水準なら日本の自動車部品メーカーにとっては想定レートの範囲内で
行き詰まることはまずない。サブプライム問題はある意味で日本の金融機関、
そして輸出産業の国際競争力を占うイベントになっている。


温暖化対策

2007-08-23 08:38:01 | 日常
昨日も東京電力の消費量の問題が
話題になっていました。
電力需要が供給量の限界に迫ったということです。

8月の東京の猛暑という要因があるのは事実ですが、
もっと根本的な対策を怠ったツケが、
今我々に来ているのではないでしょうか?
「京都議定書」で世界各国は地球温暖化についての
統一見解を確認しました。
日本もその一員です。
しかし、現実にどの程度温暖化対策を
推進しているかは疑問です。
逆に、この「京都議定書」に賛同していない
オーストラリアは、独自の温暖化対策を行っています。
ゴミの排出量の規制、都市交通の電気化など
日本より遥に進んだ対策を実施しています。

日本では未だ、ゴミ問題すら解決の糸口すら
見えてきません。
都市交通についても、溢れかえる車、排出ガスによるCO2
対策は皆無です。
先進国では、都市交通はライトレールという
路面電車を活用することで、都市部への
車の流入量を制限しています。
また、バスについては全面的に電気バスを導入する
対策を実施しています。

どうして、日本は同じことが出来ないのか?
例えば東京都の都営バス、全部を電気バスに
何故出来ないのか?
出来るものから、対策を講ずることが
大切です。
先進国に学ぶこと、実例を参考にすることが
大切です。
いくらお題目ばかり唱えても、何もしなくては
どうしようもありません。

教育勅語

2007-08-22 00:39:54 | 日常
最近、ふつうの挨拶が出来ない。まともな日本語
を話すこと、書くことも出来ない人達が少なくありません。

私達人間の言葉には、その風土で歴史に育まれた強い意志と
感性が込められています。
とりわけ母国語のすぐれた言葉は、自分のよって立つ基盤となり、
この世を生き抜く力ともなります。
このような言葉が日本にあるでしょうか?
その代表的な一例が明治23年に出された
「教育勅語」です。
この勅語は、幕末以来の厳しい国際化の荒波に
呑まれかけていた当時、そして今日にも有意義な
日本人として持つべき心得を的確に表しています。
これはわずか315字のリズミカルな名文であり、
戦前の小学校では繰り返し読み書きしました。

今日、情報化社会になりましたが、
それに反し一人前の挨拶も会話も出来ない
「大人のこども」が少なくありません。

以下に「教育勅語」の文意に即して大切なものを
12項目に置き換えています。

1. 両親に感謝する
2. 兄弟仲良くする
3. 夫婦で協力する
4. 友達を信じあう
5. 自ら反省する
6. 博愛の輪を広げる
7. 知恵を磨く
8. 公の為に働く
9. ルールに従う
10.祖国を守る
11.伝統を守る
12.手本を示す

以上の内、幾つ出来ていますか?

中華航空機事故

2007-08-21 09:01:46 | 日常
昨日の那覇空港の映像は衝撃的でした。
炎上する航空機。
事故を起こしたのは中華航空のボーイング737-800です。
この機種はボーイングの最新鋭機です。
日本の航空会社でも採用されている機体で、
JAL.ANAでも使用されています。

この事故原因については、詳しい調査結果を
待たないと判明しませんが、
問題なのは、中華航空という航空会社です。
この会社は、この13年の間に200人以上の
死亡事故を3回も起こしています。
この件数は他のメジャー航空会社に比較しても
格段に多い数字です。
例えばJAL.ANAが過去13年間に死亡事故を1件でも
起こしていますか?
安全で有名なオーストラリアのカンタス航空は
過去50年以上も死亡事故0です。

何故、事故が起こるのか?
大きな事故の背景には何十の小さな事故
何百の些細なトラブルがあると言われています。
中華航空では何千ものトラブルがあったと推測されます。
それについて、事故防止の危機管理が行われていたか?

事故の多い会社と少ない会社の違いは?
結局は会社の経営方針、安全への取り組み方が
大きな要因です。
どんなに最新鋭の飛行機を飛ばしても
それを整備、運行するのは「人」です。
それを管理・監督するのも「人」です。
その全てを発信するのは経営のトップです。
トップが明確な考えを示し、その考えが伝われば、
大きな事故は防げるでしょう。

中華航空は国営会社であり、そのトップも
短期間で交代を繰り返しています。
根本的原因はそこにあるのではないでしょうか?

為替相場

2007-08-20 08:50:20 | 日常
先週から、為替相場に大きな変化が起きています。
この1年間、円安傾向であった相場が
大きく円高になりました。

発端は、FRBのバーナンキ議長の発言でした。
サブプライムローンの焦げ付きにマーケットが
過剰反応し、世界的な株価下落につながりました。
それにつられる流れで、世界的な為替相場の中で
資金の流れが変わりました。

円はどの通過に対しても、約1年以上円安傾向でした。
日本と各国との金利差が大きな要因です。
今もその金利差に大きな変化はありません。
では、何故急激な円高になったのでしょう?
大きな要因は、資金量が大きく偏っていたこと。
1年以上の円安傾向が続くということは、
円とドル、円とユーロ、円とポンド等
通貨間の資金が一方に大きく偏る状況が続いていました。
そこに、大きなファンダメンタルの要因、
今回はFRB議長の発言がありました。
つまり、ある一方に大きくお金の流れが偏り、
その流れが限界に達し、溢れたということです。

この円高はいつまで続くのか?
この流れを読むことが大きなポイントです。
テクニカル指標から読み取る限り、
円高のトレンドは続いています。
ドルについては、アメリカが公定歩合を0.5%下げる
決定をした為、円安傾向に振れました。
しかし、これは一時的なものでしょう。
他の通貨も、円高トレンドのシグナルは消えていません。

多くのアナリストでも見解は分かれています。
彼らの予想は当たりません。
何故なら、外野から野球を見ている観客だからです。
自分がフィールドで戦っていないからです。
メディアに出てくる多くのアナリストはこの類です。
しかし、プロのディーラーは明確な見解を持っています。
自分達がフィールドで真剣勝負をしているからです。

品格は草原の花

2007-08-17 08:41:41 | 日常
宋文洲さんのメルマガを紹介します。

品格は草原の花

宋 文洲
なぜか、品格を論じる人が急に増えました。

私も品格を持つ人が好きです。私が考える品格とは自己を持ちながらも他人の
品格を認める心の広さのことです。

私も品格のある人になりたいと思います。しかし、私は自分から人に品格を語
ることができません。品格とは他人に認められてはじめて成り立つものであっ
て語ってなるものではありません。

私はたくさんの品格をみてきました。それぞれの文化や宗教に基づく品格は草
原に咲く花のようなものです。美しさが異なりますが、花たちは自分だけが美
しいとは言いません。なぜならば花たちはほかの花にはほかの美しさがあると
知っているからです。それが花の品格です。

品格はファッションと似ていて人によって、また時代とともに変化するもので
す。そしてある人の品格が別の人にとってそうではない場合もよくあります。
品格の普遍化の試みは空腹を絵餅で満たす試みと同じです。

スカートが好きな人はそれを穿けばいいのです。スーツがいいと思う人はそれ
を着こなせばいいのです。その人に似合ったファッションであれば、形が異な
っても世の中は美しく楽しいものです。

音を立てながらそばを食べるのが品なのか、静かに食べるのが品なのか。これ
は誰かが決めることではなく、一人ひとり食べる人が決めることです。肝心な
のは自分の好みで他人の品を決め付けないことです。

規格、合格、資格などの言葉からも分かるように「格」とは型と等級を意味す
る文字です。社会に一つの品格を求めることはその社会に生きる人達を同じ型
に誘導することです。全体主義を好む人達の常習です。

他人の品格に指図する人達には実に姑のタイプの人が多いのです。かわいそう
なのは彼らが本気で自分だけが品格があると勘違いしているところではないで
しょうか。

あっ、かわいそうではなく幸せか・・・。