社長の独り言

資産運用コンサルタントの社長日記です

ボーダータウン

2008-10-31 08:58:38 | 日常
アメリカとメキシコの国境地帯にある街の
ことです。ここには、安価な労働力を求め
た外資企業が多く進出しています。一面が
工業地帯になっています。元々この地に住
んでいた住民は、この土地から追い出され
荒れ果てた荒野にプレハブの家を建て、細
々と生活しています。彼らの中、若い女性
がこれら工場での労働力になっています。
彼女達の一日に貰えるお金は。たったの5
ドルです。日本の高校生のバイト代の時給
にも及びません。

この街で起きているのが、女性を狙った暴
行殺人事件です。数千人もの被害者がいる
と言われていますが、政府は公にしません。
その裏には大国アメリカを初めとする、大
国の思惑があるようです。自由貿易による
外貨を稼ぎたいメキシコ、安価な労働力で、
大量生産による利権を狙うアメリカ。その
構図のなかで、虫けら同然に扱われる国民。
常に国民は、国家という名の前には無力な
存在です。

これは最近公開された映画「ボーダータウ
ン」の内容です。事実を基に作られたもの
です。実際今も、犠牲者は後を絶たないそ
うです。国家、企業の利益の前では、人命
さえもナオザリのされるという恐ろしい現
実が起きています。我々が使っている製品
も、この様な発展途上国のものが沢山あり
ます。その陰では、こんな恐ろしいことが
起きていたのです。豊かに平和な暮らしを
している先進国、一方貧困、過酷な労働、
人権のない発展途上国、それらが一つの製
品で繋がっている現代社会、世界の歪みは、
益々拡大しているようです。

WBCとコミッショナー

2008-10-29 19:15:28 | 日常
WBCの監督にようやく決着がつきました。
混迷を続けた末、巨人軍の原監督に決定
しましたが、根深い問題を露呈してしま
いました。

第一に、この監督人事問題で疑問に思う
ことは、コミッショナーの裁量です。
本当にコミッショナーとしての役割を果
たしているのか?という疑問です。監督
検討委員会のメンバー選考がおかしいで
す。何故、当事者たる星野氏が委員とし
て出席しているのか?何故経験の浅い元
広島の野村謙二郎が委員としているのか?
非常に不可解です。本当に公正に監督を
選ぶのなら、まず12球団の現役監督全員
を集め、そこで議論することを最初にす
るべきでは?そんな明快なことすら出来
ないなら、そんなコミッショナーは能力
不足です。お飾りのコミッショナーと言
われても当然です。

元々、北京オリンピックの監督がWBC監督
を兼ねるという暗黙の了解が水面下であっ
たことが、事の引き金でした。シナリオが
狂ったのは、北京での惨敗でした。世間で
星野監督への大非難が巻き起こりました。
しかし、コミッショナーをはじめとする
プロ野球機構のアホ達は、当初のシナリオ
を強引に進めようとしたのです。それが
あの意味不明の検討委員会の姿になりまし
た。

大元を正せば、北京オリンピックの監督を
星野氏にしたこと自体が問題だったのです。
北京オリンピック間幕前のブログで、星野
氏の選手選考への疑問を書きました。正に
その予感が的中したのです。つまり、メン
バーの多くが、星野氏をリーダーとして認
めていなかったのです。それは様々の問題
が内部で起きていたからです。その原因は
唯一つ、「星野氏の監督としての資質」です。

いずれにしろ、原監督とい新体制で臨むこ
とになりました。選手、監督は北京での過ち
を二度と起こさないようにして欲しいです。
しかし、依然として問題なのはコミッショナー
の問題です。何故プロ野球界は野球と無縁
な人をお飾りのようにコミッショナーにする
のでしょうか?相撲でもサッカーでも、競技
に携わった人がトップを務めています。野球
界に貢献してきた立派な人は沢山いると思い
ます。川上、長島、王、広岡、金田・・・・
挙げればきりが無いくらい沢山います。まず、
プロ野球機構の意識改革をしなければ、根本
的な解決にはなりません。

アメリカ資本主義の崩壊

2008-10-26 14:18:44 | 日常
世界を駆け巡る金融危機、この発信元のアメリカ
の資本主義が崩壊しつつあるのは、紛れも無い事
実です。アメリカの自由資本主義の暴走は、今に
始まったことではありません。消費大国のアメリ
カの実態は虚構の世界の絵空事でしかありません
でした。

アメリカの消費を支えていたものは、ク
レジットカードという実態を伴わないものでした。
多くのアメリカ人は平均10枚以上ものクレジット
カードを所有しています。彼らは、ほとんどの買
い物をそのカードで支払ます。問題は、その独特
の支払い方法なのです。「リボルビング」払いと
いうものです。それは高額な買い物をしても、月々
の支払を定額にする方法です。最近に日本でもこ
の支払方法が活用されていますが、アメリカ社会
で、特に低所得者層は、ほとんどこの方式を活用
していました。この。「リボルビング」の落とし
穴は、その金利にあります。年利10~20%という
高い金利を負担しなければなりません。例えば、
100万円の買い物をしても、月々の支払は1万円で
済みます。支払金額が安いことで、感覚が麻痺し
てしまいます。ところが、残高には高い利息がつ
く為、知らない間に残債が増え続け、最期にはカ
ードの利用限度額を超え使用停止という事態に陥
るのです。

多くのアメリカ人には貯蓄という概念がありませ
んでした。それは資源大国というものに溺れた副
産物です。彼らの常識は「不動産という資産価値は
増え続ける、お金は投資をして増やすもの、貯金
などしてもお金は増えない」というものでした。
残念ながら、この常識は脆くも崩壊してしまい
ました。アメリカ的自由資本主義は世界をリード
してきました。その結果が今の世界恐慌危機なの
です。アメリカという大国のエゴにより、世界中
の国が被害を受けています。

虚構の世界でバブルを演じていたのがアメリカと
いう国でした。今その実態が明らかになり、世界
にアメリカの「インチキ」がバレたのです。
全ては、アメリカという国家、国民の意識に問題
があったのでしょう。大国というエゴが無意識に
国民に浸透していたのです。

FXの醍醐味

2008-10-25 00:24:32 | 日常
急激な円高が進んでいます、それも全てのメジャー
通貨に対してです。FXでの取引で大損をしている
人達が沢山いるでしょう。これこそがFXの恐さなの
です。

近年ブームになったFXですが、簡単の儲けること
が出来る様なイメージが浸透していました。事実
書店にはその様なイメージを彷彿させる本が沢山
出回っています。「FXで月30万稼ぐ」等というタ
イトルも見かけたりします。一般の人達は、その
通りだと信じ、FXを手軽な感じで始めた人も多い
筈です。今、その様な人達は大変な想いをしている
でしょう。では、何故そうなってしまったのか?

そもそも、本当に肝心なこと等他人に教えること
はしないのです。本に書かれていることは表向き
のこと、通り一遍のことだけです。一番肝心な
ことなどは一切書かれていません。

今、為替相場は大変な局面に来ていると思うでし
ょう、その様に思うのはただの凡人です。今こそ
最大のチャンスなのです。例えば豪ドルなどは過
去に一度も無い、豪ドル安の水準になっています。
つまり、何十年に一度の豪ドル買のチャンスが来
ているのです。しかし、今の水準が底値とは言い
ません。底値かもしれないし、そうでないかもし
れません。それを見極める眼をもつことが重要な
ことです。そこを見極められるスキルが無い人に
FXをする資格はありません。何故なら、それは決
して儲けることが出来ないから、結局損をするこ
とになるからです。

今後、豪ドルはどの水準までいくのか、NZドルは
どの水準までいくのか?そこを見極めることこそ
がFXの醍醐味なのです。これはギャンブルではあ
りません、私にとっては「ゲーム」です。私自信
の読みが当ればこのゲームの勝ちです。目先の儲け
ばかりを追いかけている人は、ゲームの勝者には
絶対なれません。その位、FXは難しいものなので
す。

ピンチはチャンス

2008-10-23 09:10:31 | 日常
今、世界経済は金融危機が叫ばれ、その波は
日本にも押し寄せています。株価の下落、実
態経済への影響、円高などメディアはこぞっ
て暗い報道を垂れ流しています。では本当に
暗いものだらけで、明るいものは全く無いの
でしょうか?どんな好景気の時でも、倒産す
る会社は沢山あります。反対に景気が悪い時
でも業績の良い会社もあるのです。事実私が
最近関わり始めた事業は、急成長している会
社との事業です。年率150%以上の急成長をし
ています。大企業は別にして、中小レベルの
会社において、業績を伸ばせるか否かは、全
て経営者の手腕にたよるところが大であると
思います。

先日、有名な投資家の方と話す機会がありま
した。その人は何十年もディーラーとして数
千社の経営者と会ってきました。彼曰く「投
資とは、経営者に投資を行うことで、会社に
する者では無い」とのこと。つまり、経営者
と何時間も話せば、その人成りが分ってくる
そうです。例えば、業績が悪いことを、他の
要因を持ち出し、言い訳ばかりする人。こん
な経営者は押しなべて、ダメだそうです。事
実を真摯に受け止められない人、反省し改善
する努力をしない人、そんな経営者がいる会
社は、必ず倒産するそうです。彼曰く、「そ
の観点を持って投資を行ってきましたが、
失敗は一度も無い」と断言されていました。

この状況下のおいて、世間の不況の流れに押
し流される人は、ただの凡人です。今チャン
スであると感じ、前向きに考えている人こそ
「成功者」に成り得るのです。

麻生太郎?

2008-10-22 19:40:42 | 日常
アメリカ発の金融危機以降、日本経済に
も不況の波が静かに押し寄せてきました。
解散総選挙を控えている政治の世界では
与党、野党の政策論争が熱くなってきま
した。

政府自民党は第一次補正予算2兆円の法案
を可決させ、第2弾として更なる大型補正
予算を検討しています。
また民主党にあいても10兆円以上の大型
景気対策を検討している様です。両党とも
自信満々の政策論争を展開していますが、
果たして夫々の政策が本当に国民の消費マ
インドを刺激するものでしょうか?自民党
が提言している定額減税、これなどは全く
意味のないものに思います。暫定的なもの
など、国民にとっては意味のないものです。
民主党の政策を観てもほとんど同じです。

本当に国民が望んでいるものは、将来、未
来の希望です。今少しのお金を貰う事より
も、近い将来、自分達の生活が豊かになる
希望が持てる政策を願っているのです。政
治が国民に対し、明るい未来のメッセージ
を発することが必要なのです。天下り官僚、
社会保険庁の事件、政治の腐敗、税金の無
駄遣い、国民は政治に失望しているのです。
国民は豊かに暮らせる将来を望んでいます。
しかし、今の政治はその全てを否定してい
るのです。渋谷の大豪邸に住み、ホテルで
贅沢なディナーを食べている首相には、何
も期待は出来ません。お坊ちゃん育ちには、
本当の国民の気持ちなど何一つ分かる筈が
無いのです。どうせ一度は総理をやってみ
たかっただけの政治家なのでは?歴代総理
に名を連ねたかっただけのことでしょう、
所詮、総理の器では無い人です。何故なら、
総裁選で2度落選したことが、その全てを物
語っていませんか?


ドロ船の日本プロ野球

2008-10-19 11:43:46 | 日常
日本プロ野球は、メジャーリーグへの選手流出の
歯止め手段として、何やら穴のアナの小さな制度
を創ろうとしています。

それは、アマチュア選手がメジャーリーグから
スカウトされ選手登録された場合、日本プロ野球
に一定期間プレー出来ない期間を設定するという
ものです。要は日本の野球界で有望な新人をメジ
ャーリーグに取られることを防ぐ制度です。
しかし、選手本人がメジャーリーグでのプレーを
希望している事実に変わりはありません。
そういう選手がいるということは、結局日本のプロ
野球に魅力が無くなってきているということです。

メジャーリーグの野球中継を観て感じることは、
野球場の雰囲気です。日本の球場と比べ明らかに
違う点は、まず天井がない事です。そして緑鮮やか
な天然芝です。野球の原点は青空の下、芝生の上
でプレーすることです。ところが日本の野球場の
主流派、ドーム球場そして人工芝です。グラウンド
と観客席の近さも全く違います。何故アメリカと
同じ様な球場を創ろうとしないのか?不思議です。
北京オリンピックで痛感したことは、日本の野球に
世界基準が全く無かったことです。つまり、国内
リーグだけしか考えていない人達が、日本プロ
野球を創っているのです。韓国と日本の違いは
その点にあったのでしょう。

日本プロ野球機構も、自分達のふがいなさを真摯
に受け止め、検討するべきです。何故メジャーリ
ーグを目指す選手が後を絶たず、増え続けるのか?
それは年棒の高さでも、待遇の良さでもありません。
それは、メジャーリーグの野球場の雰囲気に魅力
があるからです。逆に日本のプロ野球に一番欠けて
いるものが、魅力なのです。それに気づかないなら
そんなマヌケは野球界から退場して下さい。日本
プロ野球は、名ばかりの歴代コミッショナーが創り
上げた、ドロ船と同じです。本当に野球を愛し、
行動し、改革しよう熱意のある人が日本野球界を
改革して欲しいと願っています。

貸し渋り、貸し剥がし

2008-10-16 23:13:37 | 日常
三菱東京UFJ銀行がモルガンスタンレーに
9000億円の出資をしました。全てが優先株という
ことです。

この金融危機に端を発する経済停滞ですが、その
一因は金融機関の貸し渋りと貸し剥がしです。日本
の法人向け貸し出し比率は欧米のそれと比較すれば、
その低さに驚きます。こんな金融危機のアメリカで
さえ5%程度に対し、日本の場合はマイナス1.5%です。
正に金融が機能していない実態が明らかになります。

本日、中川金融・財務大臣が銀行業界幹部を集め、
この問題についての対応を求めました。しかしながら
いくらお偉いさん達に話をしても、現場に指導・徹底
出来るかは甚だ疑問です。まして株価下落に伴い、
銀行自体の含み資産が減少し、体力が弱まっている
現状では、この問題が解決できるとは到底考えられ
ません。

多くの中小企業は、本当に設備投資の資金に困って
います。その金額も何億というものではありません。
小さいところでは1千万円程度のところが沢山ある
のです。しかし、それすら儘ならないのが中小企業
の現状です。技術大国日本を陰で支える中小企業、
その中には後世に継ぐべき素晴らしい技術が沢山あ
ります。それを絶やさない為にも、銀行の意識改革
に期待をしたいです。

GM 崩壊

2008-10-15 23:31:29 | 日常
アメリカの自動車メーカーGM が崩壊寸前の
経営危機に陥っています。大型車を創り続け
た経営方針に大きな間違いがありました。
世界的な地球温暖化の元凶とも言われるCO2
排出量、世界一の責任はアメリカです。その
エゴイスティックな大国アメリカの象徴の一
つがGM の大型車です。不必要にバカデカイ
車、大排気量、ガソリン垂れ流し全てにムダ
だらけの車を創り続けてきたのです。

その車を乗り続けたアメリカ国民にも同じ過
ちがあります。日本や欧州のメーカーは環境
対策や燃費、温暖化対策を追求し、研究開発
という努力を続けてきました。一方アメリカ
と言えば、大国のエゴにまかせ原油は使い放
題、環境対策など無視してきました。その結
果、アメリカ車などは、アメリカ以外では売
れる筈がありません。アメ車はアメリカ人だ
けの為に創られていたものなのです。しかし
、時代は変化します。アメリカという国も世
界経済の中で一人勝ちではいられなくなりま
した。もう、一番上で威張っていることは出
来なくなりました。

GM の問題はアメリカの崩壊の象徴なのかもし
れません。今まで自分勝手にやり放題であった
ツケが、今まわってきただけです。ムダをし続
けてきた大国アメリカが、ようやく現実の厳し
さに直面しているのです。失業者達はようやく
アメリカという国の無能さを痛感しているで
しょう。国や会社のリーダー達の無能さを痛感
しているでしょう。世界一と思わされてきたア
メリカ国民は今こそ気づくべきです。もうアメ
リカの時代は終わったと・・・。そして謙虚に
反省し、リーダー達が二度と過ちを犯さない様
に、立ち上がるべきです。

大和生命

2008-10-13 11:19:13 | 日常
先日、大和生命が破綻しました。中堅生保という
タイトルをメディアで見ましたが、中堅ではなく
弱小生保が正しいものです。ここの社長の中園
と言う人物もいい加減で無能な輩です。彼の無
能さを語る一つのエピソードを紹介します。
大和生命では約2年前から営業部隊のてこ入れと
再編を行っていました。新しい事業部を立ち上げ
た訳ですが、この事業部が最悪のものだったこと
は業界内では有名な話です。まず、その事業部の
責任者が業界内でも有名なインチキ野郎だったの
です。元有名外資生保のS社あがりのH氏といえば、
生保業界を渡り歩き高給を毟り取る事で有名な人
で、官僚で言えば天下り官僚の様な人物です。業
界では、彼の様な人間を「ゴロツキ」と呼びます。
その彼を慕い集まった輩は、ほとんどが同様の「
ゴロツキ」ばかりでした。

「ゴロツキ」の特徴は、兎に角金だけが目的、
仕事はいい加減、正体がバレたら即引き上げ、
これらが彼らの行動パターンです。大和生命も
そんな輩達に高給を払い続けたことも一要因か
もしれません。しかし問題は、そんなことすら
見抜けなかった中園社長の経営感覚の無さ、無
能さにあるでしょう。我々が知っていたことす
ら知らない、経営者として失格です。


このエピソードでも分る様に、全ての問題は
リーダーにその資質があるかどうかなのです。
会社を破綻に陥れたのは、サブプライム問題、
金融危機の影響などではありません。リーダー
の資質なのです。つまり中園氏が経営者として
の資質が全く無かったことが破綻の一番の要因
なのです。何も知らされず頑張っていた営業マン
それを信用した契約者、彼らを騙した経営者、
これは正しく「詐欺」なのでは?