社長の独り言

資産運用コンサルタントの社長日記です

プロゴルファー 中島常幸

2007-05-06 14:41:03 | 日常
60歳で全盛を
~プロゴルファー 中嶋常幸~


 今、中高年世代の熱い注目を浴びる男がいる。
プロゴルファー中嶋常幸・52歳だ。
4年間、勝利に見放された男が、昨年、日本タイトル7冠目を奪取し、
史上3人目となる、レギュラーとシニアの両ツアーを制した。
しかもプロ中トップクラスといわれる300ヤードの飛距離は、
現在も伸び続けているという。
 なぜ彼は年齢に逆らうように進化し、復活することができたのか?
そこには、1日4時間の秘密トレーニングと数々の挫折から
はい上がった強い精神力がある。
年々、その心・技・体の維持が難しくなっているが、「飛ばせなくなったらやめる」が中嶋の固い決意だ。

先日、ある番組で中島選手の特集を観ました。
52歳でありながら、20代、30代のトッププロに
引けを取らない飛距離、技、精神力
ゴルフへの取り組む姿勢に感動しました。

中島選手はプロ選手として20~30歳後半まで
大活躍し、トッププロとしてジャンボ尾崎、
青木選手達と一時代を築きました。
しかし、40歳から突然大スランプに陥り、
以後7年間、表舞台から消えてしまいました。
ティーショットをすれば、球は隣のホールまで
曲がり、パターの時は、手が震えてパターが出来ない
ところまで不振になりました。
しかし、あることをキッカケにかれは立ち直ります。
それは、試合の遠征先でみたテレビ番組でした。
それは、難病の子供を題材にしたドキュメンタリー番組でした。
その子供の言葉が中島選手を目覚めさせました。
それは、「今、生きていることだけですばらしい」
というものでした。
その時、中島選手は「自分が悩んでいたことは
何だったのか?昔の栄光は捨てよう、
そしてどん底にいる今の自分を見つめなおそう。」
と思いました。
そして今のスランプを「味わおう」と思いました。

その後、中島選手は7年振りに優勝を飾りました。
それは奇跡の復活を言われました。
中島選手は今も挑戦を続けています。
今の飛距離は全盛期のそれを越えているそうです。
若い選手と比較しても、全く遜色がありません。
中島選手はこんなコメントもしています。
「順風満帆の人生に越したことはないです。
しかし、挫折を味わい、それを乗り越えた人のほうが
人として魅力を感じます。
人として奥行きがあるほうが魅力的です。」

挫折を味わい、困難に打ち勝った中島選手、
すごく魅力的だと思いました。
同世代として、応援し続けたいと思います。



少子化問題

2007-05-06 08:48:02 | 日常
宋 文洲さんの「傍目八目」のコラムから
気になる記事を紹介します。


「少子化」と「人口減少」という言葉は、誰もが前向きにとらえません。
「このまま減り続けると…」日本人がやがて恐竜のように

地上から絶滅するような杞憂が横行しています。

 しかし、今日もあなたとあなたのご家族が世界でも珍しい
狭い住宅に住み、世界でも珍しい込み合う電車に乗り、
いつやってくるか分からないリストラの恐怖に怯えています。
これは人が多いからです。

 為替レートで見れば日本人の所得は紛れもなくトップレベルですが、
別荘を持ったり、ヨットを楽しんだりする日本人は何人いるでしょうか。
欧米と比べて日本人が豊かな暮らしを満喫できないのは、
無駄や規制や公共事業なども関係していますが、
狭い国土に密集して暮らすために不動産など居住にまつわるコストが
必要以上にかかり、余暇や遊興にお金を回しにくいこともあるかと思います。


日本の人口密度は中国よりはるかに高い

 ご存じの通り、中国は人が多すぎて困っています。
しかし、そんな中国の人口密度は、日本よりはるかに低いのです。
「日本には生活に適する地域が少ない」と解釈する専門家が多いようですが、
技術力と経済力を備えればインフラ整備が進み、
住めない土地も人間が住めるようになるケースが多いです。

 戦前では今よりずっと人口が少なかったのに海外に移民させた日本ですが、
なぜ戦後にこれだけの人間を増やしても大丈夫なのでしょうか。
それは明らかに経済力と技術力のお陰です。
このことは砂漠に国家を建設したイスラエルを見ても分かります。

 しかし、日本の絶対面積は変わっていないのです。
日本列島にもう十分に大勢な人々が住んでいることは、
通勤や居住など日々の生活の実感や、データなど定量面から見ても
分かることです。しかし、不思議なことに多くの人々が、
人口増こそが日本にとって重要だと考えてしまいます。

 産業界の人は消費人口が減ると市場が萎むと危惧します。
政治家と官僚は若い人が減ると年金が足りないと心配します。
有識者は人口が減ると日本人が居なくなると恐れます。

 グローバル経済の恩恵を受けて大勢の人口を養えるようになった日本ですが、
ゆっくりした人口減にも怯える企業は日本の人口減を心配する前に
自社のグローバル展開を心配した方がいいと思います。

 年金は若い人が増えないから問題になったのではなく
無駄遣いとそれに起因する不加入が原因です。
人口を増やし続けることは老齢化対策の邪道です。
増やした人もいずれ老人となります。
増やさなくても「老齢化」の後に必ず「正常化」や「若年化」がやってきます。


人口も自然現象、上下があってよいはず

 人口は増える時もあれば、減る時もあります。
それを決めるのは個々人の勘です。1億人以上の人々が体を張って
「人口を減らすべきだ」と言っているから、
それはそれなりの深い理由があるはずです。
株の世界も同じですが、一見合理性に欠ける個々の投資家の
投資行為によって形成された相場は不思議に合理性に富んでいます。
このまま人口が減り続けると…」という議論はほとんど杞憂です。
それはお腹が空いていないために食べない子供を見て
「このまま食べないと餓死する」と考えるようなものです。
そんなひ弱な人間たちではありません。
つい最近までは国の公共投資も企業の製品戦略も
「このまま増えていく」ということを前提にしていたのではありませんか。

 僕の議論が間違っているかもしれません。なら逆説で考えてみましょう。
仮に人口を増やすとして、この島国の日本に適切な人口数は
どのくらいなのでしょうか。1億5000万人、それとも2億人でしょうか。
まさか10億人と思わないでしょう。日本にとって、
どのくらいの人口が妥当な数かということを考えず、
とにかく増やすというのは、近視眼的だと思います。
上下水道が整備され、少人数で充実した教育ができ、
居住面積の広い家屋に住めるような「美しい国」にするには、
もしかしたら8000万人が妥当かもしれませんし、
今より多くても美しい国をつくれるかもしれません。

 中国で生まれたからなのでしょうか、
今の日本が「人は多いほどいい」という強迫観念にとらわれている理由が、
僕にはさっぱり分かりません。分かるのは昔、
毛沢東が人口を増やす必要があるということを言っていたことです。
その中国は、一人っ子政策で人口抑制をしてきているのだから皮肉なものです。

 高齢化も社会問題として誰もが口にしますが、
高齢化は戦争がもたらした不自然な年齢構成であると同時に、
人口構成の正常化への準備でもあります。人はやがて死亡していくので、
不自然な若年化も高齢化も必ず時間とともに解消されていきます。

 経済と消費の立場で人口の多寡と構成に危機感を持つよりも、
豊かな自然を守りながら、個々の生活者の幸福を高めることを
もっと議論されるべきではないかと思います。
「少子化」が進んでいるのは、大多数の日本人にとって
潜在意識の中で賛成していることが顕在化しているたのだと思います。