レイニ-サイド ハ-パ-ズパブ

金属弦ケルティックハ-プ奏者「坂上真清」の演奏やCDの情報、またこれまでの音楽の動画などを中心に紹介しています。

オランダの雑誌「FOLK HARP FOLKS!」インタビュー内容

2009年04月14日 | お知らせ 紹介など





    



オランダの「FOLK HARP FOLKS!」

というハープ雑誌にインダビューが載りました。

 

 

先日 こちら で紹介した オキャロランの世界 

のCDレビューを載せてもらった。

NEW FOLK SOUNDS とは名前が違っているので

別の本だと思いますが

とても自分のCDを気に入ってくれている

ライターがいてその人から

今回インタビューを受けた形です。

 

先方が言うにはオランダの

トラッド好きなハープ奏者は

ほとんどが読んでいる雑誌という事で

これに載ればあなたはオランダで

有名になれる!と言ってました ^^

 

でも演奏している人達が読むという事で

結構細かい内容の質問もあったので

このブログを読んでいる人にも

きっと興味ある事かもしれないと思い

紹介しようと思います。

 

しかし送られてきたのを見てみたら

当然の事とはいえすべてオランダ語なので

メールでやりとりした英語での

Q&Aの方を紹介していきますね。

 

部分は送られてきた英語で、

答えは日本語の表記になっています。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

   ●  Can you tell me a short brief biography?

Q   Are you a trained musician?

A    何か特別にというものはありません。

     

Q   Which instrument(s) did you learn to play

A    5歳の時にオルガン教室に通い14歳からはギターの演奏を始めました。

 

Q   Where did you learn them to play ?
 
A   ギターもハープも独学で様々な演奏家のレコードや海外から
      取り寄せた楽譜などで覚えました。
      日本にはハープ奏者は沢山いますがほとんどはクラシック音楽の人で、
      自分が始めた当時伝統的なスタイルで演奏するアイリッシュハープ 
      の先生はいませんでした。
 
  

Q   You played Symphonic Rock in Vermillion sands. Was this your first band?
 
A   10代の頃にはビートルズをはじめいろいろな音楽のコピーバンドをやっていましたが
     オリジナル曲を演奏してレコードにしたのは「ヴァーミリオンサンズ」が最初です。 
 
 
 
Q    Which instruments and which albums (Vermillion sands)
 
A   エレクトリックギター、12弦アコースティックギターがメインで
      後半はハープも演奏しました。バンドで参加したレコードは

・ WATER BLUE  LP 1987 MADE IN JAPAN RECORDS
・ WATER BLUE  CD 1989 MADE IN JAPAN RECORDS 
・ WATER BLUE  CD 1999 MUSEA FGBG4293 
・    7 DAYS OF A LIFE CD 1993 MUSEA

 

Q   What did you do after that.

A   自分は1991年頃にアイリッシュハープの演奏に専念するためバンドを辞めました。
     その後何人かのメンバーは断続的にバンドを続けていましたが
      4年前にボーカルの女性が亡くなってしまい活動停止になりました。
      Vermillion Sands HP

 

 

   ●   About the folk music
     
Q   Why did you change to the Irish harp and when
 
A   元々イングランドの伝統音楽が好きでバンドでもそれらの曲を演奏していたのですが
     実際に伝統的な楽器も使ってみたら面白いという事になって
     ギターと同じ弦楽器という事でハープを使い始めました。
     たぶん1986年だったと思います。

 


 
Q   It’s not common that someone from Japan is interested in Irish/Celtic Music.
    What is so attractive in Irish/Celtic Music
 
A   1990年位から日本ではエンヤのヒットもあって
   アイリッシュ音楽を好きな人達が増えてきてました。
      アイルランドに本部を置くCCEの日本支部もありますし
      セントパトリックスディには各地でパレードも行われています。
      日本人はメロディーにとても敏感なので
      美しい旋律が受けるのではないでしょうか。

 


Q    It seems to be that Celtic music is quite popular in Japan.  
      Why. What is the common sence?

A   音楽について言えば実は音階的に日本の伝統的な音階とアイルランド
     の音階には類似点が多く、日本の年寄りの人が始めて聴く
     アイルランドの音楽に懐かしさを覚えるというのはよくある事です。
   逆に自分がアイルランドに行った時に日本の音楽を演奏したら
     年配のアイルランド人に喜ばれた経験もあります。
     日本では ダニーボーイ や ラストローズオブサマーなどが
     人気があり、それらを日本の曲だと思っている人も多いです。

 


   ●   About Your Play

Q  Where did you learn to play the harp. In Japan? 
     Abroad. Did you have lessons?
  Lessons or Courses from Irish/Celtic musicians?  
 
A   自分は先生に習った事はなくいろんな演奏家のレコードから学びました。
     ビデオなどはあまり見ません。
 

 


Q  Which Method (or books, video’s, DVDs) did you use.
 
A   楽譜はハープ用のよりは一般的なセッションチューンの楽譜をよく使います。
     あとはコンプリートで出ているオキャロランの曲集などです。
     装飾音や伴奏などを自分で考えられるのでより演奏しやすいためです。

 


 
Q  What harp do you play
     (maker, type, number of strings, kind of strings, tension etc)
 
A   今メインで使用しているのは Stoney End の 29弦のハープで
      2枚目のCD「Last Irish bard」はすべてこれで演奏しています。
      低音はブロンズ、高音はスティール弦を張っています。
      テンションは普通の金属弦のハープよりやや緩くしています。 

     他には Dusty Strings の26弦のハープも持っています。
     またスコットランドの Tim Hobrough に製作してもらった
      Brian Boru ハープのレプリカも持っていて 
     1枚目のCD「Clarsach」はすべてこれで演奏しました。
     29本のブラス弦を張ったものです。

 

 

Q   What kind of technique do youn use (playing with fingertops, nails,)
 
A   通常は爪を使って弾いていて右手はTriplet  左手はDamping をよく使います。
 

 


Q   Where did you learn the Irish Tunes/ melodies?
   From written music, listening to cds. …???
 
A   楽譜とCDがほとんどです。

 

 

Q   How do you select your repertoire
 
A   その時に弾きたいと思った曲を覚えます。
     コンサートなどがある時はそれ用に新たな曲の練習はします。

 

 

Q  Why the special interest in O’Carolan?
 
A   初めて聴いたアイリッシュハープのレコードがオキャロラン集だった為
     ハープを弾きたいと思った動機がオキャロランの曲を
     弾けるようになりたいという事でした。
     彼の音楽には伝統的なアイリッシュ的な部分とそれ以外の要素
     (バロック音楽的な部分)などが混ざり合いとても興味深いものです。
     伝えられている彼のパーソナリティーも好きです。

 

 

Q Who are your examples (names of musicians, bands, ..)

A   ハープ奏者に限ると初めて買ったケルティックハープのCDの
      Patrick Ball やAlan Stivell.  Sileas .Paul Dooley  . Katrien Delavier ,
      Siobhan Armstrong ,  Ann Heymann , Alison Kinnaird などが好きな演奏家です。
      他にはフィドル、コンサーティーナなどが好きですが 
      きりが無いのでやめておきます。

 

 

Q   Did you have a certain ‘sound’ in mind when making the album?
 
A   全体を1つのサウンドで統一したいとは思っていました。
      Last Irish Bard ではそれを実現するために録音に1年近くかかりました。

 

 

Q   Where and how did you record the album?
 
A   最初はスタジオを使って録音したのですがエンジニアの人に
     自分の理想のサウンドを理解してもらうのに苦労したので
     結局自分で録音機材を揃えてすべて録音し直しました。
     ミックスやマスタリングも自分でやったので時間がとても
     かかってしまいました。
 

 


Q   You did compose some tunes your own on the album.
    If you hadn’t mention that, no one would have discovered that
      they weren’t Carolan tunes.
      How do you manage to get the music of you sounds as being a Carolan.
      composition     
      (Or what’s the strength of your arrangemenets)

A   長年アイルランドなどのケルト音楽の演奏を続けているとそれらの要素が
     自己の中で消化されて自分の音楽として感じられてきます。
     そういうふうになるまでには長くその音楽に接していなければなりませんが。
     そしてその段階になったら今度は自分の中から自然に湧き出てくる音に
     素直に従って曲を作っていきます。

     それがケルト的なものなのか日本的なものなのかは
     リスナーの判断に任せていますが、
     もしそれらがおっしゃる通りオキャロランの曲の様に
     聞こえるようなら自分としては とても嬉しく感じます。

     ハープソロのアレンジに関しては曲が出来る段階でその曲のアレンジも
     ほぼ同時に出来上がるという感じなので
     あまり深くは考えた事はありません。

 

 

Q   You did record a solo album. Are you performing solo? 
      Do you perform or are there plans to perform with a band as well
 
A   最近はソロよりも3人位のユニットで演奏する事が多いです。
     (フィドルやホイッスル、アコーディオンなど)
     ただ人数が増えるとレコーディングも大変なのでまだ
     そのユニットでのCDの予定はありませんが是非実現したいと考えています。
 
 


 
Q  Is the harp your main instrument now and can you be a professional
       musician playing harp in Japan.

A   今演奏しているのはハープだけです。
     自分の仕事の中心はハープの演奏とレッスンです。
     日本でもクラシックのハープ奏者ではないケルティック音楽を演奏する
     ハープ奏者は増えてきましたが、
     自分の演奏スタイルは独特な為同じタイプの演奏家は他にはいない様です。

 

 

Q   What are your future plans (cds, recordings, touring aso)

A   今やっているユニット(オリジナル曲中心)のCDは是非作りたいと思います。
     ソロとしてはまたオキャロラン集Vol.2 みたいな感じで作りたいのですが
     もし作る場合は何かテーマを決めてやれればと考えています。
     演奏は日本でやる事が多いのですが何か機会があれば
     外国にも行けたら嬉しいです。

 

                                    ~終わり~




































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