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【WILLCOM】音声定額のインパクト

2005年11月21日 21時22分09秒 | WILLCOM
 今年前半、ウィルコムが「音声定額」を発表するまで、携帯電話・PHS市場における音声サービスは注目される分野ではなかった。業界全体の累計契約者数が飽和の兆候を示す一方で、各キャリアの通話料値下げ競争は鈍化。ユーザーは大きく変わらない音声サービスの状況に慣らされていた。そこに投じられたウィルコムの「音声定額」の波紋は大きかった。

 「(音声定額の)最初のインパクトがあったのは個人ユーザーでした。発表当初から法人のお客様からの問い合わせもポツポツとありましたが、足(実契約の獲得数)としては3月から6月くらいまでは多くなかったです。法人が大きく動き出したのは6月からで、今では音声定額の3割~4割の契約が法人加入になっています」(八剱氏)

 さらにウィルコムの音声定額が興味深いのは、法人の契約規模である。八剱氏によると、100回線以上という大口契約もあるが、圧倒的に多いのは20~30回線規模の契約だという。ウィルコムの音声定額は、携帯電話のモバイルセントレックスが得意ではない中小企業のセグメントにも受け入れられているようだ。

 「中堅企業で多いのが、(携帯電話だけでなく)固定電話(との通話)も含めてウィルコムに乗り換えていただくケースです。また、最近ではウィルコムを導入済みの企業が取引先に勧めていただけるなど、取引先同士のネットワークで(ウィルコムの新規契約が)増えていくという状況になっています」(八剱氏)

 かつてのPHSはエリアへの不安感からか地方ユーザーの獲得で苦労していたが、現在のウィルコムはそういった問題は大きくないという。特に取引先企業間の“口コミ契約”においては、「都市部よりも地方で増える傾向にある」(八剱氏)という。地方は地元企業同士の結びつきが強い傾向にあるので、企業間における音声定額のメリットがわかりやすく、かつ口コミ効果も出やすい。それらが追い風になっているようだ。

 このように法人市場で予想以上の成功を収めた音声定額だが、当初のターゲットであったコンシューマー市場の動きはどうだろうか。

 「音声定額の開始当初は2台ずつ売れるケースが多かった。つまり、恋人同士や家族など特定の2人で使うという目的での同時購入ですね。しかし、今は2台で売れる傾向は減ってきていて、1台ずつ売れている。これはウィルコムの音声定額が広まって、すでに利用している(音声定額の)環の中に入るために買う人が増えているのではないかと分析しています」(八剱氏)

 音声定額プランの投入後、先述の「個人・音声」のセグメントは増加に転じており、当初の目的は果たした格好だ。今年12月にはボーダフォンが特定の1人との通話が定額になる「Love定額」を始めるが、「ボーダフォンさんのは、ウィルコムで言えば(音声定額の)初期の段階で、しかも相手が増えていかない。直接の競合にはならない」と余裕を見せる。

八剱社長に聞く、ウィルコムの現在と未来(前編)

 ウィルコムの音声定額が定着してきて、さらに広がりを見せようとしている。

 特に口コミで広がっているというのは顧客満足度が高い表れと言えるだろう。

 今のところは中小企業での導入が多いようだが、これがどんどん広まって、採用する企業の規模が大きくなると、ますます加入者数の増加に拍車がかかりそうだ。

 もはやウィルコムの音声定額の勢いはどこの会社にも止められない感じだ。

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