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【PHS販売ランキング】8月28日~9月3日

2006年09月10日 16時34分06秒 | WILLCOM
 今回のウィルコム端末販売ランキングは、シンプル京ぽん「WX300K」が相変わらず王座に、次いで「nico.」が入った。

 「W-ZERO3[es]」(写真)はやや勢いが落ちてきたのか、洋ぽん「WX310SA」に3位を奪われ、4位に落ちた。5位の「AH-J3003S」は、事業所用コードレスシステムのPBXに登録すると無線子機として利用でき、業務向けのセキュリティ機能も備える2004年7月発売のストレート型端末だが、なぜここにきてランクインしてきたのかは不明。企業による大量導入などがあったためだろうか。


次期W-ZERO3シリーズに何を望む?

 予想通りにウィルコム定額プラン用エントリー機として、WX300Kとnicoが低価格を武器に台数を伸ばしているようだ。一部の店ではnicoの低価格攻勢に対抗してWX300Kも値下げしている。

 nicoが伸びるということはW-SIM音声端末がやっと一人前として認められつつあるという意義がある。それまではTTしかなかったのだら、一般ユーザーにはその存在すら知られていなかったと言っても過言ではない。
 今後W-SIM音声端末が主流となれるかどうかはnicoの成功にかかっているとも言えるのかもしれない。そういう意味ではnicoが成功すれば、従来音声端末とW-SIM音声端末の世代交代が急激に進む可能性も出てきた。

 ウィルコムの構想のようにW-SIM方式が主流となり、色々なW-SIM端末のラインナップが増えない限りは、とても携帯電話各社の端末ラインナップには太刀打ちできないのが現状だ。そのためにもnicoの成功が今後のウィルコムの鍵を握っていると言っても良さそうだ。
 次はWX310シリーズ並みのW-SIM音声端末ハイエンド機の登場に期待したいものだ。秋モデルもしくは冬モデルでどのような新機種が投入されるのかが今から楽しみだ。

 一方で早くも007(W-ZERO3[es])人気が失速しだした。これはちょっと予想外かもしれない。やはり既にW-ZERO3を買ってしまったユーザーも多いため、わざわざ007に機種変更しづらいのかもしれない。それにW-ZERO3を買ってから10ヶ月を過ぎていないので007にまだ機種変更できないというユーザーも多そうだ。そういうユーザーが機種変更解禁となる10月下旬以降に007の台数が伸びる可能性もあるが、それまでは苦戦しそうだ。

 それに、W-ZERO3のVGA液晶でも文字が小さいと思っているユーザーにとっては007のさらに小さいVGA液晶は文字がさらに小さくて見づらいと思うのかもしれない。

 W-ZERO3シリーズのさらなる底辺拡大が期待された007だが、初期需要が一巡してしまった今となっては値下げが何かのキャンペーンで販売促進を促すしかなさそうだ。

 ほぼ店頭から姿を消したはずのAH-J3003Sが今更ベスト5にランクインしたのはどこかから在庫が復活したということなのだろうか?

 元記事の記者はW-ZERO3シリーズばかりにこだわっているようだが、スマートフォンはいまだニッチ市場に過ぎず、携帯電話市場全体からすれば台数的にはまだまだ限界がある。ウィルコムが今後も成長を続けるためにはW-ZERO3シリーズ人気だけに頼ることなく、腕時計型ワンセグ端末などのような独創的な端末投入も含めて、いかに豊富なラインナップを揃えられるのかにかかっているのかもしれない。

 nicoをキッズケータイとしてしか見られず「ボク」呼ばわりする記者やW-ZERO3シリーズだけに頼るような記事しか書けない記者は目先の事しか見えず、やや視野が狭過いような気がする。










順位 先週順位 メーカー 製品名
1 1 京セラ WX300K
2 2 ネットインデックス nico.(WS005IN)
3 4 三洋電機 WX310SA
4 3 シャープ W-ZERO3[es](WS007SH)
5 日本無線 AH-J3003S


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