兵庫県尼崎市のJR福知山線で25日朝、快速電車が脱線した事故で、県警捜査本部(尼崎東署)と尼崎市消防局による救出活動は28日に入っても続き、同日午前1時現在の死者は97人、負傷者は458人になった。
車両内にはまだ約10人が閉じ込められており、犠牲者が100人を超える恐れが強いと県警は見ている。
事故車両が制限速度を超える時速100キロ以上でカーブに進入した際、設計上の数値より少なくとも4倍以上の遠心力を受けていたことが27日、明らかになった。
一方、死亡が確認されたのは男性が54人、女性は43人。事故現場では2両目の撤去を完了し、マンションに突っ込んだ形で横転している1両目の本格的な救出作業に入ったが、長さ19・5メートルの車体が折れ曲がるなどして約7メートルに縮んでいることが判明した。
左側面を下にしてマンション1階の駐車場部分に突っ込んだ1両目は、壁に激突した運転席部分と、2両目に圧迫された車両後部はぺちゃんこになった状態。さらに中央の前よりの部分で「く」の字に曲がり、一部が駐車場の地下部分に落ち込んでいた。
尼崎市西長洲町の市記念公園総合体育館に設けられた遺体安置所には、新たに見つかった遺体が次々に運び込まれた。県警によると、収容された死者のうち計94人の身元が判明しているが、安置所には「事故後、連絡が取れない」という42人について、安否を気遣う家族ら約80人が待機した。
速度超過で遠心力4倍、尼崎脱線事故の死者97人に
間もなく発生してから二日が経過しようとしていて、それでもなお救出活動が進められているという点からして、その困難さがわかる。
また、JR西日本が電車の遅れを「1秒単位」での報告をさせていたなどの事実から運転士には相当のプレッシャーをかけていたことがわかり、安全よりも私鉄との競争を重視していた点がどんどん明白になってきている。
車両内にはまだ約10人が閉じ込められており、犠牲者が100人を超える恐れが強いと県警は見ている。
事故車両が制限速度を超える時速100キロ以上でカーブに進入した際、設計上の数値より少なくとも4倍以上の遠心力を受けていたことが27日、明らかになった。
一方、死亡が確認されたのは男性が54人、女性は43人。事故現場では2両目の撤去を完了し、マンションに突っ込んだ形で横転している1両目の本格的な救出作業に入ったが、長さ19・5メートルの車体が折れ曲がるなどして約7メートルに縮んでいることが判明した。
左側面を下にしてマンション1階の駐車場部分に突っ込んだ1両目は、壁に激突した運転席部分と、2両目に圧迫された車両後部はぺちゃんこになった状態。さらに中央の前よりの部分で「く」の字に曲がり、一部が駐車場の地下部分に落ち込んでいた。
尼崎市西長洲町の市記念公園総合体育館に設けられた遺体安置所には、新たに見つかった遺体が次々に運び込まれた。県警によると、収容された死者のうち計94人の身元が判明しているが、安置所には「事故後、連絡が取れない」という42人について、安否を気遣う家族ら約80人が待機した。
速度超過で遠心力4倍、尼崎脱線事故の死者97人に
間もなく発生してから二日が経過しようとしていて、それでもなお救出活動が進められているという点からして、その困難さがわかる。
また、JR西日本が電車の遅れを「1秒単位」での報告をさせていたなどの事実から運転士には相当のプレッシャーをかけていたことがわかり、安全よりも私鉄との競争を重視していた点がどんどん明白になってきている。