Dr. Mori Without Borders / Mori-san Sans Frontieres

森 一仁が医学・国際政治経済金融・人文教養教育など関心問題を国際的・学際的に考える。

Barbra Streisand's Voice

2006-03-13 03:57:09 | 総合芸術論:音楽・演劇・笑い
BSでJames LiptonによるActor's Studioのショーを放送している。毎回バラエティーに富む著名な俳優が出演して、映画作りや音楽作りや、俳優としての人生のあり方や、好きな言葉、交友関係、幼少期などについて語るのである。今回はアメリカでは知らない人はいないBarbra Streisandが出演していたが、意外な所で私の共感を呼んだ。

歌声には聞き覚えのあるものの、彼女の過去の華々しい業績なり、人となりについては全く無知であった。また私好みの曲を何曲も歌っていた事や、おそらく独り鑑賞したくなるような数々の映画にも出演していた事を改めて知り、意識する事が出来たと言う意味では、今回のショーは大変意義深いものとなった。歌手としての彼女はアメリカでも知られているし、若手もちょっとやそっとでは追い付けない存在と言うイメージがあった。事実ビートルズが席巻していた時代に、ビートルズを抜いてビルボードで1位になったり、74週間と言う驚異的な長期間に亘って40位以内に入り続けたと言う事は、賞賛に値どころか驚愕に値しよう。

最も共感したのは、その政治的姿勢であった。私は昔、ロックが好きだったが、理由は政治的主張とメッセージが込められていたからだった。単なる反発のための反発ではなく、理性も主張もある、そういう反骨精神は何とも支持しない訳にはいかないと言う風に出来ている人間にとっては、ロックに入っていくのは至極当然の流れであった。だから時代に対する何の貢献もしない“自称ロック”を見るにつけ、最大級のエネルギーを振り絞って罵倒したものだった。そしてそれは、当時の私が所属していたバンドの仲間も皆そうだった。「日本にロック?はぁ?」逆に主義主張が無いように見えても、技巧面で優れた音楽もまた賞賛していた。桑田ケイスケ氏が天才なのはこの辺りだと思う。

話が脱線したが、さてBarbra Streisandの場合、細かい主義主張についてはまだよくは判らない。しかし市民の一人として今後も政治に関心を持ち続けようとか、余りにも嘘の多い現息子ブッシュ政権に対するストレートな反ブッシュ姿勢は今後も注目して行こうと思うし、彼女のブログも読んで参考にしたい。何よりもLAタイムスのメディアとして政権の大本営発表に加担している事に対する直接抗議などは素直に応援してしまうのだ。(興味を持たれた方は、本ブログにもリンクしてありますので、そちらからBarbra Streisandのコメントを読んで見て下さい。)

ここで日本のメディア各局はどうだろうか。耐震強度疑惑物件の追及をするよりも、電子メール問題に目を向けさせて、しかも懲罰委員会にかけようとしたり、証拠不十分として議員辞職を願うとは如何に?誰一人として永田議員の立場に立って調査・研究・情報解析をする人間がいない風潮は奇妙ではないか?

イナバウアーもいいけど、動物が荒川静香風のイナバウアーをしたところで、国政と何の関わりがあるのだろうか?岩国市が米軍を拒否し、日本中で米軍基地を拒否すればするほど、米軍撤退への動きが強まるだろうし、そうなれば自然に日本独自の独立した強固な防衛力を求める動きや意見がボンクラ識者の側から出てくるに違いない。そして・・・何ですか?・・・防衛施設庁も潰して防衛庁と合併して防衛省に昇格させようというのですかね?「省庁が合併したのだから、より上位の省庁になるのは当然ではないか・・・。」と小泉単純一郎氏は言うのやも知れぬ。

文末が「きっこのブログ」のようになってきました。では、また次回。

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