小泉さんは勝つだろうけど

一応投票はしてきたけれど、正直託せるところはなかった。選挙結果は小泉さんが勝つだろう。あれだけ新聞やテレビが政府に加担し、世論づくりをしたのだから当然の結果だ。
サンデープロジェクトは投票日の今日ですら司会の田原さんのリードで「景気が良くなった。」の合唱をやっている。公選法では許されるのかも知れないが、選挙戦の各政党の主張をみると与党に一方的に加担しているといえる。これまであの調子の翼賛的なメディアの果たしてきた役割を考えると選挙結果は分かりきっているだろう。
面白い現象は、どう見ても負け組と思われる人たちが、こぞって勝ち組の立場に立って勝ち組を応援していることだ。以前、90%の人が中流と自己評価したのと同様、あり得ない意識になっている。子供が相撲やかけっこをして、明らかに負けているのに勝った勝ったと勝ちに拘っているのに似ている。レースで勝ち組は多く出るはずがない。意識はメディアによる加工品になっている。何をどう思おうと
人の勝手だが、問題は社会の実態がどうなるかである。私は以前にも書いたが、ここ4~5年のうちに経済を始め色々な分野で、糊塗仕切れない現実が露呈するだろうと思う。なぜなら、地球の資源や環境の限界や、人の命や育ちにも同じく危険信号が
発せられているのに、総理大臣を始め、野党も与党も全くこの現実に目を向けていない。(当然対策らしい対策は立てられていない)
認識の広さと深さを欠いている。原油の値上がりや,ハリケーン・カトリーヌやポルトガルの山火事
は偶然だろうか。国内でも、ここ7年、毎日90人の自殺者をだし、12万を越える不登校の子供や情緒障害児の多発。80万のニート、犯罪‥ 。 どの政党からもどの党首からもどのメディアからも争点から外されていた。こんなことが持続しないことは専門家でなくても小学校3年生ならほとんど分かる道理だ。
とりあえず、政府の「踊り場脱却宣言」と国民の自覚症状「勝ち組」の経済の実態とその推移を見極めたい。選挙結果の報道にあまり興味を感じない。初めてのことだ。補足 今日の日本の社会病理的な現象への政策なら郵政民営化しようと、どうしよういい。進める人たちも反対する人たちも全くと言っていいほど意識していない。いい例が少子化対策である。与党も野党も児童手当のような経済的なバックアップが中心だ。それなら、豊かな北半球の国ぐにで軒並み少子化現象が起きていること。国内でも、貧乏人も金持ちも関係なく子供の少ない今日の状況をどう説明するのか。お金で子供を増やそうとする発想そのものに、退廃を感じる。子供の出生をバカにしているのではないか。子どもはそんなことを望んではいないと思う。
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