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ドラキチ歴50年、 熟年・「オレ竜」の今日の”脳ミソの中身”

WBC大会の「実像」と「虚像」、 なるほどねぇ~

2009-03-27 | 野球

WBC大会で見事に連覇を果たしたサムライジャパン。
選手達も日本に帰国し、それぞれの所属野球チームに復帰し
4月から始まる日本のペナントレースに戦いの場が移る。

このWBCを通して頑張った選手達の中にも、横浜の村田や
今日の報道でわかった阪神の岩田が、どうも怪我で開幕は絶望的。
去年の北京オリンピックでもそうだったが、どうしてもこの様な国際大会の後には
ケガ人が出てしまい、そういう選手の球団の監督はちょっと複雑な思いを
しているのではなかろうか。

NumberWebにちょっと興味深いコラムが出ていた。
日本は本当に世界一になったのか? - NumberWeb  
(記事引用)
第2回WBCは、日本の2連覇達成で幕を閉じた。今大会5度目の対戦となった韓国との決勝戦は、その球場の雰囲気、試合内容の密度の濃さと、どれをとっても国際大会に相応しいものだった。3年前の第1回大会を上回る観客動員数を記録し、決勝戦の大会史上初となる5万人を超えるファンがドジャー・スタジアムに集まった。まさに最高のフィナーレを飾ったわけだが、どうしても自分の中では、「終わりよければすべてよし」と割り切ることができないのだ。

 今や日本国中がすっかり祝勝ムードに浸っている最中に水を差すようで恐縮なのだが、連日報道されているように、日本は本当に“世界一”になったのだろうか? 確かに、今大会でチームとして最も完成度が高かった韓国に3勝2敗と勝ち越し、キューバにも連勝した。自分も間違いなく参加チーム中“最強”の戦いをしたと実感している。しかしそれは、あくまでWBCという舞台での現実なのだ。結局第2回大会の取材を通じて感じたことは、WBCが国際大会というのは名ばかりで、あくまでもMLBの国内収益イベントであるという本質の部分を垣間見てしまったからだ。

 すでに2連覇達成直後から日本でも様々な批判が出ているように、まだ2回しか実施されていないWBCの問題点を指摘すれば枚挙にいとまがないだろう。だが自分が指摘したいのは、その根幹から国際大会とはかけ離れているのではないかということだ。   ( 中 略 )

ではなぜ米国民は、WBCに無関心なのだろうか。3月17日の対プエルトリコ戦で、9回裏に2点差をひっくり返し逆転サヨナラ勝ちで2次ラウンド進出を決めた米国の記者会見で、米国メディアの1人から監督、選手に対し以下の質問がなされた。

 「このトーナメントがエキジビションだという論議が多くでているが、あなた方も同じように感じているのか?」

 この質問を耳にした時、これこそが大勢の米国民の偽らざる本音だと感じた。それもそうだろう。大会前に報じられたニュースの大半が、主力選手の代表入り辞退表明ばかり。今回の米国が最強の代表チームだと誰1人考えるはずもなく、そんなチームが出場するWBCが真の国際大会だと捉えるはずもない。そんな贋物を見るくらいなら、間近に迫ったMLBの開幕まで待った方がいいと考えてもなんの不思議もないだろう。   ( 中 略 )

開催時期、所属チームとの契約問題、球数制限、準備期間のチーム格差──等々。すべての“足枷”をなくし、選手たちが心ゆくまで本当の世界一を競い合える日が来るのを切に願って止まない。


【熟年ドラキチ】
このコラムの見出しだけを見ると、ちょっと天邪鬼なコラムの筆者かと思ったが、
内容を読んでみると、この見出しがちょっと「ドギツイ」だけで、
WBCを実際に自分が現地で取材して感じたことが書かれてあると思った。

このコラムの筆者が一番言いたい事は、WBCという国際大会の
「在り方」の現状にに危機感に近いような問題意識を持っており
今のWBC大会は名ばかりだけで、真の世界一を選ぶ大会としては
機能していないと語っている。

その一番の問題点は、WBC主催のアメリカのMLBやアメリカのファンに
あると言いたいようである。
日本ではなかなかその辺のところは大々的には報道されないので、
私も含め多くの日本のファンは「WBCの勝者=世界一」と認識し
それに日本がなる事を多いに望み、それを達成して当然日本全体が
喜んでいる。  
これはWBC大会の運営規則に則りに、その中で優勝したサムライジャパンが
世界一である。 事実としてそうであるので、これは「実像」。

コラムの筆者が、
「日本は本当に世界一なのか?」という提起は、
この筆者が実際に現地の取材を通じて、実感させられたアメリカの
取り組みに、「こんな現状のWBCの取り組みで、勝者を世界一と言っていいのだろうかか?」という疑問からであろう。

このコラムの筆者が、このコラムで説明してくれた現状のWBC大会は
「実像」の裏に確実に影として存在している、いわば「虚像」とも言うべきか。
実際に存在しているから、「虚像」と言うのも若干、抵抗があるかもしれないが。

私もこのコラムを読んで、知らなかったことを知ったわけで、
実際に存在している現在のWBCの不備については、
この筆者が言うとおり、現状のWBCは問題が多く、必ずしも世界一を選ぶ
という大会には成り切っていない、という事に私も頷く点が多い。
故に、あえて「虚像」も孕んだWBCとも言えるのではないかなぁ。

と、こんな事を書いていても、私の中では、
「WBCで優勝した日本は、世界一」である。
他に世界一を決める大会も無いわけであるし、もし、アメリカが優勝していたら
大会の運営のあり方は別にしても、アメリカが世界一である。

要は、まだまだ第2回が終わったばかりのWBC大会。
本当に世界に野球を普及させ、数多くの参加国の中から競い合って
世界一を決める大会に真剣にして行こうという「本気」が、
アメリカを含め、まず現在参加している国々が中核となって
取り組んでいくかどうかが一番重要なのではと、このコラムを読んで
私は感じた。

なにせ、アメリカという国は「自分達が世界の中心」という意識が
どうも強そうである。(苦笑)
彼等アメリカ人の中には、アメリカで行われているメジャーリーグの
勝者が戦う「ワールドシリーズ」の勝者が世界一という意識があるのではなかろうか。

分野が違うが、これと同じようなアメリカの「唯我独尊」的行動は、
環境問題においても、この10年間で見られたのは記憶に新しい。
「京都議定書」にアメリカは経済発展や経済活動を阻害する恐れがあるから
環境問題を解決しようという世界的な取り組みでも、平気でアメリカは
抜け出した国であったからなぁ~~~。


むしろ問われているのは、アメリカの世界に対しての取り組み方の
考え方かもしれない。


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6 Comments

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Unknown (pug89)
2009-03-28 01:48:59
おじゃまします。
WBCの件、国際問題の件すべて、全くもって同感です。2回続けて決勝にすら残らなかったとあっては、その自尊心の強さゆえ次回WBCはその開催すら危ういと思っています。
真の最強軍団を送り込まないのであれば、むしろ廃止してもらった方が良い。中途半端な世界一のために故障させられる選手も球団もたまったものではない。
WBCを本当に権威ある大会に育てる気があればメジャーリーグワールドシリーズの呼称変更があってしかるべきと思います。
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hg (ds)
2009-03-28 18:22:40
ケッ・・・。
返信する
Unknown (misuzu)
2009-03-28 18:55:10
おじゃまします。
何をもって世界一とするか?
私は実力だけでなく、環境・精神等あらゆる要素をひっくるめて考えられるべきと思います。日本や韓国の方がアメリカよりもよりよいメンバーを選べる状況にあった。これも実力です。その国の野球に貢献しようという意思が日本や韓国の選手により多く見受けられた。これも実力です。要は、ひとたび世界一を決めようという大会が始まれば、勝者は世界一です。代表チーム実力というより、その国の野球界全体の実力が世界一と言えるかもしれません。
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Thanks 謝謝 (オレ竜)
2009-04-04 23:20:06
pug89 さん

コメント有難うございます。
たしかに仰るとおり、アメリカがWBC大会に
本気に取り組む気があれば、
メジャーリーグのワールドシリーズの故障変更
があってしかるべきですね。


misuzu さん

コメント有難うございます。
なるほど、その国の大会に取り組む姿勢全般まで含めたところまで実力と言うのには説得力がありますね。

返信する
すばらしいですね。 (Unknown)
2009-05-01 18:14:13
事実をしっかりと受け止めて書いていますね。
本当の野球ファンは違いますね。
返信する
Thanks 謝謝 (オレ竜)
2009-05-03 18:52:10
unknown さん

コメント有難うございます。
過分なお褒めのコメントに、恐縮しております
(苦笑)

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