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ドラキチ歴50年、 熟年・「オレ竜」の今日の”脳ミソの中身”

アメリカの自動車ビッグ3、聞いてビックリ「労働者天国」?

2008-12-13 | 路地裏の経済
リストラ強化が焦点に=ビッグ3の支援検討急ぐ-米政府(時事通信) - goo ニュース 
(記事引用)
【ワシントン13日時事】米政府は13日までに、ビッグスリー(3大自動車メーカー)支援を検討するため、各社との協議に入った。つなぎ融資の規模に加え、支援条件としてリストラ強化が焦点になる見通しだ。最大手ゼネラル・モーターズ(GM)は、政府の融資がなければ月内にも資金繰り破綻(はたん)する恐れがある。

 ビッグスリー救済法案が議会で廃案に追い込まれたことで金融市場は動揺したが、米政府の支援検討表明でやや落ち着きを取り戻した。一方で、部品メーカーなど取引業者が破綻を恐れて現金取引を求め始めており、GMの資金需要が増大。このため、今週にも支援について何らかの発表があるとの報道もある。

 米メディアによると、ビッグスリー側は12日に政府や連邦準備制度理事会(FRB)と接触。金融危機対策として7000億ドル(約64兆円)の公的資金枠を用意した金融安定化法の活用が検討され、つなぎ融資の規模や期間、条件の詰めを急いでいるもようだ。


【熟年ドラキチ】
今年の9月15日の「リーマンショック」から、世界金融危機、そして世界的な大不況
に突入。 本当にこんな短期間で、こうも経済状況が変わるものかぁ~と、
私も驚きとともに、もう溜息~~~~(苦笑)

日本でも今年の前半には、トヨタ自動車は好調な業績で、いよいよ世界販売台数も
世界一になるのではと言われていた。
そのトヨタ自動車も、世界的不況と急激な円高で、操業を縮小するし、営業利益も
1兆円以上のマイナス。 トヨタの工場がある豊田市や田原市では法人市民税が
市の予定税収額から9割もダウンとか。 期間工もどんどん契約解除も行われている。 
自動車産業でなく、堺市に大きな工場を作ると発表していた液晶の雄・シャープも
三重と奈良の工場を亀山工場に統合と、これも今年の初めには創造すらしていなかった出来事。
毎日のようにニュースで報道される人員カットの話題。

円は昨日の金曜日には、90円台を割りこんだ円高。
輸出産業は本当に溜まったものでない、この急激な円高。

私もこの急激な円高の影響から逃れうるものではない~~~ ひえぇ~~~。
まぁ~ ジタバタして今すぐ何とかなるものでも無いから、
数ヵ月後を目指し、ここは更に競争力を強化できるチャンスと捉え、
より根本的な戦略を考え、それに着手していくしかないかなと。

ジタバタして何とかなるのであれば、ジタバタもするのだが。(笑)
今の世界的な異常な状況は、そんなジタバタは「焼け石に水」。

またしてもアメリカでは大きな次の問題が。
上の記事にあるように、それはアメリカの自動車会社ビッグ3の経営危機。
GM,フォード、クライスラーの3社が揃って経営危機になるとはねぇ~。

議会でビッグスリー救済法案が廃案にされ、いよいよビッグ3も経営破たん?
そんな事になっちゃ、もっと困るよ~と私は思っていたのだが。
何故、議会はこの救済法案を廃案に?

どうもビッグ3の3社の民間企業に、なんで国が救済の手を差し伸べなくちゃ
いけないんだ? という考え方が強いみたいだ。
ちょっとテレビで見たり、調べたりして、私も確かにそうだと思う部分も。

経営状態が悪いのに、アメリカ自動産業の労働者の賃金は格段に高い。
  アメリカ自動車産業 労働者の時給  約 7,000円/時間
  トヨタ自動車     労働者の時給  約 5,000円/時間
今回の救済法案の審議の過程でも、賃金が高すぎるからトヨタ並みの5,000円に
するようにとリストラ案を求めている。
このトヨタの5,000円でも、アメリカの他の産業よりは高い賃金であるらしい。

テレビで、塩爺こと塩川代議士(元財務大臣)が言っていたが、
アメリカの自動車産業は、何の経営努力もしていない。
おまけに、労働者の賃金も格段に高いし、研究開発もトヨタに比べたら
寂しい限りだ。 だから国家がこんな企業を救済したら、税金を「ドブ」に捨てるもの。
逆に言うと、こんな怠慢な企業を救済することは不公平だと言っていた。

なるほどね~。 塩爺もなかなか良く勉強しているもんだ。(苦笑)

他のテレビの番組を見て、私は驚いた。
アメリカの自動車産業の労働組合は会社毎の労働組合ではなく、
産業別でひとつの労働組合。 で、GM,フォード、クライスラーには
それぞれに支部が置かれているシステム。
だから、労使交渉は自動車産業労働組合と各会社がすることに。
これじゃ~働いている労働者は会社の言う事を余り聞かなくなっちゃうよね。
会社は単なる支部。 労働者はGM支部、フォード支部にいるだけで、
常に意識しているのは全米自動車労働組合。

だから自動車産業の労働組合は強くて、そしていい労働条件を獲得してきたのか。
テレビでその自動車労働組合がシステムとして持っている「ジョブバンク(job bank)」
について放送していた。

会社をレイオフ(退職)させられたら、労働者は「ジョブバンク」へ。
朝の9時から夕方5時まで、そこにいる。
で、そこで何を毎日やるのかというと、コーヒーを飲みながら新聞や本を読むだけ。
それも自分が読みたいものを。
番組に出ていた「ジョブバンク」に通っている人は、なんと3年も毎日通っている。
そして、そんなことを3年間しているだけで、給料は毎月キッチリ退職前と同じ金額
を3年間もらい続けている。

こんな事をやっていちゃ、アメリカの自動車産業の競争力も落ちて、経営危機も
当たり前だよね。

しかし、アメリカの自動車産業の実態、なんか日本の「ある事」に似ている気がする。
日本の官僚・役人が営々として築き上げてきた「天下り天国」。
そして、天下り先に年間12兆円もの特別予算を「随意契約」というインチキな
ビジネススタイルでお金を流しているやり方。

日本も早く、官僚・役人天国を止めさせ、公務員改革をしないと、
今のアメリカのビッグ3に似た事が起こってしまうよ~~~~~。
それか、広く浅く予算を賄うために、消費税をアップするしかないでしょうね。

今 アメリカで起こっている事は単なる「対岸の火事」では無いような気がする私。



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3 Comments

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単純に (micchan)
2008-12-14 09:28:47
経営にいきづまっていて、社会的影響も大きな自動車産業に、政府が補助するというのに、議会が反対するか理由が分からなかった。
オレ竜さんの解説で一応納得しました。
私は日本ならどうするか考えました。
解散総選挙も経済優先で先送りで、アップアップ内閣が何もできない!
そういう現状ですよね。
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Thanks 謝謝 (オレ竜)
2008-12-14 18:59:36
フェア精神が尊ばれると思われたアメリカでも
自動車産業を見る限り、フェアーとは言えない感じですね。

国に公的資金注入を要請するのであれば、
まず先に企業自身が、それこそ「血の出るような」努力があってしかるべきですよね。

やはり自動車産業自体に、「特権意識」みたいなような物が蔓延っているとしか、言いようがないですね。

だって、普通の会社は経営が苦しくなっても、
公的資金は絶対にその企業だけに、
注入されることは無いですからね。

麻生さんは、やっぱり、麻生財閥の御曹司で
苦労知らずで、本当の経験とか蓄積がない事が
ハッキリしてきましたね。
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たわけ (愛知人)
2009-09-21 10:08:28
嘘を嘘と気付かず・・・
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