熟年ドラキチ  さぁ人生はこれからだぁ^^ 

ドラキチ歴50年、 熟年・「オレ竜」の今日の”脳ミソの中身”

タタの「ナノ」が発売されて良いのだが、道路がねぇ~~

2009-03-30 | 路地裏の経済
気になる世界最安車「ナノ」衝撃価格22万円の実力は…(読売新聞) - goo ニュース 
(記事引用)
世界に衝撃を与えたインド・タタ自動車の世界最安車「ナノ」がいよいよ動き出す。

 思い切った機能の絞り込みで店頭価格は1台11万ルピー(約22万円)。4月9日からの予約販売を前に人気は沸騰し、世界的な販売不振が続く自動車業界に一石を投じる可能性を秘める一方、低コストと安全性の両立など課題も抱えたまま。世界の新興国市場に超低価格車の販売競争を巻き起こす試金石となりうるか。
        ( 中略 ) 
運転席に座ってみると、車内空間は意外にゆったり。だが、運転席手前のパネルは速度計だけの簡素な作り。座席はツルツルで硬い。1本のワイパー、運転席側だけのドアミラー、薄いボディーなど日本車に乗り慣れた感覚からすれば、やはり安っぽい。テストコースで試乗した日系部品メーカー関係者は「正直言って怖かった」と打ち明ける。

タタがナノの開発に乗り出したのは6年前。雨の日に家族4人が1台のバイクにまたがる光景を目の当たりにしたラタン会長が一般家庭の手に届く「10万ルピー」の車を作ると宣言したことがきっかけだ。

 インドは乗用車の販売台数が二輪車の5分の1程度にとどまる二輪車王国。タタの狙いも二輪車から四輪車への乗り換え需要にある。低所得者層を中心にナノのような超低価格車が中近東、アフリカなどで拡大していく可能性は高い。ナノに触発されて、日産自動車は現地資本のバジャージ・オート、仏ルノーと「2500ドルカー」(約25万円)を11年から発売する計画だ。


【熟年ドラキチ】
私も先月(2月)に初めてインドに行って驚いた。
行ったのは首都デリーなのだが、町中はいつも埃っぽく、道路は渋滞ばかり。
おまけに渋滞を形作っているのは、車、人、自転車、自転車の人力タクシー、
バイクを改造した3輪タクシーに牛車や馬車が道路を混然一体となって
通行しているから大渋滞が当たり前なのも解る。



大渋滞もそうだが、その中でも私を一番悩まし煩わせたのは、
車やバイクの「クラクション」である。
運転しながら、運転手はいつもクラクションを鳴らしっぱなしで、
ず~~~と「クラクションの大騒音」の中での大渋滞。

車に乗っているだけで、イライラしてしまう。(苦笑)

交通ルールもまるであったものではなく、全体的に交差点でも信号機は少なく
交差点では、皆、「我先に」と頭から突っ込んできて、正面・横からの車同士が
お見合いをしながら、交差点を通過するのである。



気の弱い人であったら、何時まで経っても交差点を通過できないのでは?
というくらいの「その場の気合」が主な交通ルール。
従って、渋滞も起こるし、皆が無節操な運転の仕方が常識となる。

この上の記事のタタの「ナノ」が発売されたら、
この渋滞の道路は更に渋滞になるのでは?と私はインドで思ったものだった。
今でさえ、道路は余り整備されているとは言えず、車の通行量に対して
絶対的に道路が不足している。

このインドと言う国。 人口は世界第2位の11億3000万人。
BRICs4カ国(ブラジル、ロシア。インド、中国)の新興経済発展国の4カ国の
うちの一つとして、アメリカのシンクタンクは今世紀中に、中国とインドが経済発展
してアメリカも抜き、中国とインドが世界の1位と2位になると予測のレポートも
発表され多いに経済発展も見込まれているのだが。

私がそのような認識でインドに訪れたが、どうも中国が発展しちゃ来たような
経済発展の息吹が、首都デリーでもなかなか見受けられなかった。
中国では上海、杭州、天津、青島、大連、重慶といずれも道路も高層ビルも
建設や建設中と、整備が進んでいた。

インドのデリーでは、古い昔からの建物ばかりで、建設中のビルは
ほんの僅かで、日本のほうがまだまだ多いのである。

道路にしても工事をしている感じはなく、歩道の整備なんかをしているところを
たまに見つけた程度。
その作業を見ると、建設機械なんかはなく、人力による整備。
頭の上に荷物や土砂を載せ運んでいる。

だからインド全体で感じた事は(デリーを見ただけだが)、
街には貧困な人達が溢れ、皆、今の生活に浸りきっている感じで
中国で見られるような「自分で商売を起こし、儲けてやろう~」という起業家が
本当に少ないような感じがした。

上の記事で、タタが「ナノ」を開発発売するきっかけは、雨の中にオートバイに
一家4人が移動する姿。としているが、オートバイを買うのがやっとという家族の層
は大半以上というのが実態であると私も感じた。

「ナノ」については、車社会に慣れた先進国の人からすれば
安全上怖くて乗れない感じとコメントをしているが、
これはあくまでも先進国からこの車を評価した言葉であろう。

今のインドで80万円から100万円する先進諸国スタンダードの車を
販売しても、買えるのはほんの一握りの人たちであろう。
この「ナノ」みたいに20万円から30万円くらいの車を発売すれば
11億3000万人いるインドで、1%の人が買っても1300万台の需要がある。

屋根もあり雨の日も家族で移動できる車が普及すれば、
インドの経済発展にも大きく貢献する可能性と、その必要性もある感じだ。

ただ、問題のなのは今でも道は大渋滞。
そこに「ナノ」が多く走るようになって車の絶対数が増えたら、
車での家族の快適性の獲得よりも、更なる大渋滞で
もっと都市生活が不便になるような気がしないでもない。

社会的インフラ、道路や橋というものの整備が本当に急がれるような気がする。


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