昨日の土曜日、仕事も終わり帰りの車を運転してる時に聞いたラジオ、
地元東海ラジオの” 普天間かおりのアハハでウフフ ”。
「事故米・汚染米」を偽って食用に回してお金儲けをしている企業の事が
ニュースになったり、それだけでなくここ最近では「産地偽装」 「食品偽装」、
そしてもう少し前は「耐震偽装建築」とお金儲けのためには平気で「偽装」する
企業・会社の暗いニュースが多い。
そんな中だからこのラジオ番組で紹介していた、
”マラリア(病気)からアフリカを救った1人の日本人、伊藤高明さん”の話題は
何か久しぶりに聞くような心地よい話題だった。
ラジオでは短い時間で限りがあったのだが、それでもこの立派な日本人の
仕事への志というものが、良く伝わってきた。
・アフリカでは毎年多くの人がマラリアで命を落としている。
・日本の会社がマラリアの原因である「蚊」から刺されないために
殺虫剤を浸した「蚊帳」を開発。その名は「オリセットネット」
・政府やユニセフから配給されるこの「オリセットネット」を貰うために、
家から10数キロも歩いてくる家族と子供達。
子供達は「オリセットネット」を手にすると、純粋無垢にとても嬉しく笑うそうである。
・そしてこの「オリセットネット」を作った会社は自分達が儲ける事が目的だけでなく、
アフリカの学校の建設や給食設備の建設に利益の一部を寄付している。
今までに既に7つの施設が完成したとのこと。
・そして寄付だけでなく、現地に工場も作り現地の雇用も3000人ほど生み
出している。
私はこのラジオ番組を聴いて、感動を感じると共に、
”そうだよなぁ~ 仕事というのは誰かや社会の為になって、それで結果として
適正な利益というものが出てくるものだよなぁ~”。と改めて感じた。
今の世の中のニュースを賑わしているような、お金(儲け)の為に嘘・偽装を
してしまうこと自体が、既にまともなビジネスでも何でもない。
いったい何時からこんなにビジネスに対する考えたが風化してしまったのだろう?
ラジオではこの伊藤高明さんの会社名は紹介されていなかったので、
私は家に帰ってこの「オリセットネット」を調べてみたら、直ぐに見つかった下の
記事。 住友化学がこの「オリセットネット」を製造したことが解った。
(注 :私は住友化学や関連する会社に関係している訳でなく、仕事も全く関係
していません。 私の身内・親族・親戚そして友人も含め一切関係は
していません。 念のため。)
殺虫蚊帳開発に挑む - 東洋経済オンライン
この記事には更に詳しく紹介されていた。
そして更に感動的な話の紹介も。 それは、(以下 この記事からの引用)
3年前の2005年1月。世界各国から著名な政治家や企業経営者、学者、ジャーナリストなどが一堂に会して開かれた世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議:スイス)で“事件”は起こった。
米マイクロソフトのビル・ゲイツやタンザニアの大統領などが出席し、貧困支援の財源について討議していた分科会で、聴衆の中にいた一人の女性が、突然、立ち上がって声を上げたのだ。
「私が1万ドル寄付します。これで、マラリア予防の蚊帳を買ってください。そして、寄付に賛同する方は立ち上がってください」。声の主は米国の有名女優、シャロン・ストーン。会場は一時騒然となったが、すぐに賛同する出席者が続出。わずか数分で100万ドルの寄付が集まった。この光景は、世界中のマスコミに取り上げられ、大きな反響を呼んだ。
シャロン・ストーンが購入を呼びかけた蚊帳。それを開発したのは、実は日本人と日本の会社である。住友化学の伊藤高明(59)。長年、農薬や殺虫剤の効能を調べてきた研究者で、昆虫に詳しい農学博士だ。
(熟年ドラキチ)
へ~ 3年前のダボス会議にこんな事があったのか~
さすが欧米人のスターはチャリティについても日本人とは違うくらい熱心だ。
わずか数分で100万ドル(1億円強)が集まってしまうし。
このニュースはその時に、日本で報道されたの?
(さらに引用)
マラリアはアフリカの人々にとって恐怖の病である。全世界で毎年3億~5億人が罹患し、100万人以上が死んでいるが、その9割がアフリカの住民。しかも犠牲者の多くは抵抗力が弱い5歳以下の子どもだ。
ワクチンはいまだに開発されていない。感染を予防するには、吸血によってマラリア原虫を人から人へ移すハマダラカに刺されないように注意するしかない。だが、悪いことにこの蚊は夜行性なのだ
オリセットネットの普及によって、マラリアの感染は着実に減り始めている。ケニアにあるサウリ・ミレニアム村では、オリセットネットを配布し、その効果を測定した。すると、マラリア発病の元になる原虫の保有者は55%から13%にまで減少。患者数は半減したという現地の医師の報告もある。
(熟年ドラキチ)
日本ではあまり馴染みのない病気”マラリア”。世界ではこんなに多くの人がかかり、
そして毎年100万人以上も死んでいたのかぁ。
そんな恐怖の病気”マラリア”の罹患率55%から13%に下げる「オリセットネット」
凄い!。 科学や技術の発達を人殺しに使う軍需産業とはまったく逆の、
科学や技術の発達がまさに人々の”幸せ”に使われている。
(更に引用)
住友化学の創業以来の理念は、住友精神である「自利利他公私一如」。つまり、「自らの利益を得るものであるとともに、社会に対して利益をもたらすものでなければならない」という意味だ。オリセットネットは、この理念を具現化している。
(熟年ドラキチ)
まさに今の社会で欠けている精神がこの「自利利他公私一如」ではなかろうか。
自分だけの利益を得るものは仕事ではなく、社会のためでもあらねばならない。
まして、偽装とか嘘や偽りがあるのはもっての外。
今ではこんな素晴らしい事業に成長した伊藤さんの「オリセットネット」も、
会社内では決して順調では無く、”伊藤商店”と会社内で揶揄もされていたそうだ。
やっぱり住友化学も大企業ですねぇ~(苦笑)
でもそんな中もこの「オリセットネット」への情熱も失うことなく、周りからの
ちょっとした冷ややかな目も気にすることなく、この道を貫き通し努力してきた
伊藤高明さんはやっぱり立派の一言に尽きる。
近い将来、若い時の「船長でインド洋の夕日」を眺める夢が、
客船の客室からゆっくり「インド洋の夕日」を仕事をやりきった充実感と
ともに眺められるのではないかなぁ~。
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お仕事に今から行きます
帰って来たらゆっくり読ませて貰いますね
興味があるからです
じゃあねぇ~後でお邪魔虫になりに行きます
良い記事を読ませて頂きました
そうですよね。
変な人が多い世の中にも、
こういう会社や人があると言う事は希望ですね。
結局こういう会社が長続きするんでしょうね。