本日の「電源入りました。」

 ジャンクオーディオを修理しては放置するという非生産的なことをやってます。最近飽きてきた・・・

サンスイ倒産

2012年04月02日 22時51分27秒 | その他
 桜が咲き始めた時期だというのに、風邪をひいてしまいました。下を向くと鼻水が垂れます。ジャンク弄りどころではなくなってしまいました。つらいです。

 長期戦になっていたMR-U4は風邪が治り次第再開することとします。不具合の原因は特定済みなので、もうそんなに時間はかからないかと。ちょっと厄介な症状ですが。


 ニュースサイトを見ていたらこんな記事が。

 「山水電気、民事再生法の適用申請 「SANSUI」アンプの老舗オーディオメーカー」(ITmediaニュース)

 かろうじて会社は残っていたけれど、数年前から販売事業を停止していて休眠会社だった山水電気。最後のトドメを刺されました。70~80年代に数々の銘機をリリースした名門がこのような最期を迎えるとは・・・寂しい限りです。オーディオが一般的な趣味として成り立たなくなっている証左といえましょう。

 オーディオは1982年のCD登場以降、趣味性がどんどん希薄になっていきました。CDがアナログレコードに取って代わり、MDがカセットテープを駆逐し・・・現在ではネット配信で音楽をパソコンで聴く時代。昔のように音楽のジャンルによってカートリッジを替えたり、テープをセレクトしたりというオーディオの醍醐味みたいのがなくなっちゃいましたね。また、手軽に使えるメディアが増えたことにより、聴き手の音楽に対するスタンスも変わっていったと思います。以前は音楽を聴くにも、細心の注意を払ってレコードや針をクリーニングする等という一種の「儀式」があったわけで、その「儀式」があったからこそ真剣に音楽に相対することができました。襟を正して聴いていたのです。それが今はCDをトレイに載せて指一本、マウスをクリックですからね。音楽の重みというか思い入れがグッと軽くなったような気がします。こんな時代ではオーディオメーカーはやっていけないでしょう。次々に倒産するのもわかります。まぁそんな時代を作ったのもオーディオメーカーなのですが。

 かくゆう自分もオーディオメーカーの衰退と軌を一にしてオーディオから離れてしまいました。今、こうやって再度オーディオ、というか昔のモデルの修理を趣味としているのは、単に当時欲しかったモデルを手元に置いておきたいという理由だけです。ノスタルジー以外のナニモノでもありません。その証拠に、修理しても使用することはあまりなく、そのほとんどが放置プレイです。オーマニの風上にも置けないというのは自覚しております。

 そんな自分ですが、やはりサンスイ倒産のニュースは寂しくてなりません。国内のオーディオ市場が再度活発化してくれることを願って、今日は風邪薬を飲むことにします。(締めがオカシイ)


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2 コメント

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Unknown (どむぞう)
2012-04-06 00:17:21
山水も元はトランスの製造会社でしたからね。愚直なクラフトマンシップが仇となったのでしょうか。ソーテックを吸収して生き延びたオンキヨーのような器用さがあれば良かったのかも知れません。

AU-777、「オーディオの足跡」で見てみました。いいですねえ、これ。真面目な音作りが精悍なマスクに表れているようです。

昔の音と今の音。音響工学的にはもちろん今の製品のほうが良いんでしょうけど、昔の製品にはそれを作った技術者の魂が込められているような気がしてなりません。より人間的な音を出すというか。。。
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山水倒産淋しい (センちゃん1)
2012-04-05 17:24:27
本当ですね
実に淋しい気がします。
上場企業の中で株価低くても頑張っていましたがついにだめでしたか。
山水といえば自分も一番最初のソリッドステートアンプAU-777を買ってガンガン鳴らしていました。いい音がしていました。それまでは真空管アンプでしたからパワーが出なくて山水のアンプの音でオーディオクラフト時代を乗り切ってきた感じです。山水も時代に追従したくないくらいクラフト時代のこだわりをもっていたのでしょうか。今の自分がそうなんです。むかしの音にこだわって先日もトリオのパワーアンプ
L-07を買ってしまいました。いい音です。惚れ惚れします。こんなことをいつまでもしていた
ら山水のようになってしまうかも
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