

大型ニジマス釣りと危険な低体温症

20XX-4-26 (金) 曇り 気温 2.3度C 強風 寒い
そのあと、巨大なニジマスが数匹、激しく追いかけあって浅瀬を走るのを確認。
産卵のため、少なくともほかに数匹の大型ニジマスがきている。
入念に振り込みを続けるうちに ついに大型ニジマス ヒット。
猛烈に引き、右に左に走り太陽光の加減で道糸が見えなくなると、走る方向をたちまち見失う。
そのため、一人ではなかなかランデングネットにおさめることが出来ない。
5分ほど経過して、何とか足元まで寄せたところでまた道糸を見失った。
次の瞬間、巨大魚が私の股下をすり抜けて走った。
その時、不覚にも、道糸が水中の私のウェーダーにからまった。
釣り竿の弾力性が失われ魚のパワーが直接ハリスにかかったとき、あっけなくハリス切れで巨大ニジマスに逃げられてしまった。
その後しばらくしてもう一匹、大型のニジマスがかかった。



これまでの個体と較べて、ややパワーがない感じ。

おちついて3分ほどのやりとりの後ランデングネットで確保できた。

産卵行動終了後の♀であちこちウロコが落ちて、鼻の頭にはキズが出来ていた。



やや、パワー不足を感じたのはそのせいであったようだ。




左手をざっぷりと思い切り肘まで水につけて撮影しているうちに、毎度おなじみの低体温症になってきた気配。
水温9度Cの水中のほうが暖かいのはよいのだが、水からあげた濡れた左前腕が冷たい風にあたるとき、一気に体温が奪われてゆく。
急にガチガチと歯の根が合わなくなってブルブル体の震えが止まらなくなってきた。
いつものように目の奥が痛くなってきて、視力が落ち、目がしょぼしょぼして焦点が合いにくくなってきた。
手足の感覚が鈍くなってきて、岩に思い切り手をぶつけたはずが、あまり痛みを感じない。
体の動きがロボコップみたいになってきて、動きがそうとう鈍くなっている。
これまで、何度も経験済みの低体温症である。
このままゆくと、経験上、急速に思考力、判断能力が落ちてくることもありこれが限界だ。
危険を感じ、ただちにニジマスはリリース。
釣りはやめて 午後3時40分、武装解除しました。

