オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

大雪山石狩川源流域支流の緑色調のオショロコマのヒレに寄生するヒル

2012-11-06 20:11:35 | オショロコマの病気
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20XX年 8月5日 雨のち曇りのち晴れ
 Y 川の灰色オショロコマ撮影の後、石狩川源流域の別の支流のオショロコマを撮影することにした。この渓流のやや下流域は何度か調査したことがあり、そこのオショロコマは体色が緑色を帯びるのが特徴であった。上流域はヒグマの気配が特に濃厚であるが、オショロコマは渓流の良好な自然度を反映してかなり高密度に生息していた。しかも比較的良型の個体が多かった。オショロコマは基本的にここの下流域と同一の外観で、基本色調は緑色調のものが多い。♀は腹部は一般に白く着色傾向は弱い。♀のヒレは着色少なく、一方、♂のヒレは暗褐色から黒い色調だ。赤点紋理は♂♀とも、とても細かく数が多い。♂は稀に黄色い個体もいるが概して緑色調を帯びる。この水域のオショロコマに特徴的なこととしてヒレにヒルの寄生がとても多い。なんと約三分の二の個体は寄生されている。ヒルは必ずヒレに付着し、体幹部には滅多に付着しない。またヒルの寄生により衰弱しているような個体はいなかった。標津川上流、常呂川源流域や知床半島の渓流にもヒルが寄生するオショロコマ個体群がいるが、ここほど多い水域は他にない。このヒルはヤマベ、アメマス、ブラウン、ニジマス、カワマスではいまだ見たことがなくオショロコマ特有のものだろうか??。きっと渓流のトラウトならどれにでも寄生しそうな気がするが今後注意深く見てゆきたいと思う。今日も撮影させていただいたオショロコマたちはすべて丁寧にもとの渓流にリリースしました。
























このように川ヒルが寄生しているオショロコマが多いのにお気づきでしょうか。 ただ川ヒルがついていても、そのオショロコマが
特に弱っていたり何らかの異常をしめしていることはありません。 もしかすると何か共生関係のようなものがあるのかも知れない
という気もします。













































大雪山国立公園の奥深くの、この水域には種々の理由で現在一般の人が入域することはできません。 さすがに人の気配のないところはオショロコマの楽園です。立派な、この水域独特のほれぼれするようなオショロコマが無尽蔵に棲んでいます。川ヒル寄生がこんなに多いところも珍しいとおもいます。
えんえんと多数の個体を提示させていただきましたが、これらの画像はこの水域に関して貴重なデータベースの意味合いも兼ねています。





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