「ぐるくん」のひとりごと

大好きな海のこと、沖縄のこと。 また今関心を持っている韓国語の学習、韓ドラ・レビューなど気ままな雑記

<418> モアイ・・・模合

2007年04月30日 | 沖縄
 沖縄本島で共に仕事をしていたウチナーの女の子(当時は私も若かったw)が、「みんなでモアイしましょうよ。」とある日は話し出した。

 「?」
 「モアイって、なに?」

 「モアイですよ。 モ・ア・イ」
 
 キョトンとしている私の反応に気付いて、「知らないの?」

 彼女の話では、昔から沖縄では「模合(モアイ)」と呼ばれる仲間内でお金を貯め、そのメンバーの誰かが必要な時にはその積立金を使うのだと言う。

 若い世代は、学校の同級生とか会社の同僚仲間で通帳を作り、忘年会などの飲み会の費用に充当するのだそうだ。

 その時は、ただへぇ~と面白いシステムがあるんだなぁと思ったくらいだった。


 沖縄では「ユイマール」と言う相互労働補助のシステムもある。

 ユイ(結=協働)+マール(順番)の意で、順番に労力交換を行なうのだ。

 農作業などを協力して手伝い合うと理解していた。

 なので、「模合」はその現金バージョンかと・・・


 音の響きが面白くて記憶に残っていた「模合」を思い出したきっかけになったエンタメ記事

 『私の名前はキム・サムスン』で人気のキム・ソナさんの出演予定映画の記事だ。

 文面の<『ガールスカウト』は、頼母子講の主宰者(親)が持ち逃げした金をめぐるドタバタ劇>の「頼母子講」に反応w

 「頼母子講」何?

 「頼母子講(タノモシコウ)」って、読むんだ。

 調べてみると、次のような説明が・・・

 ・・・「頼母子講」とは簡単に説明すると、お互い気の知れた何人かが集まって毎月少しずつ、定額のお金を出し合い、順番にそれを受け取れる少額金融システムの事。
 信頼関係を基盤としてなりたっている為、親戚や親しい友達などで行われているものです。・・・

 ほぉ~、まさに沖縄の「模合」だw

 金銭の融通を目的とする民間互助組織で、一定の期日に構成員が掛け金を出し、くじや入札で決めた当選者に一定の金額を給付し、全構成員に行き渡った時、解散するともあった。

 その歴史は古く鎌倉時代に始まり、江戸時代に流行したそうだ。

 「頼母子(タノモシ)」とか「無尽(ムジン)」とか、呼ばれていたそうだ。


 ↑映画記事では「頼母子講」と訳されていたが、韓国では「契(ケェ)」と言う相互扶助組織がそれらしい。

 「頼母子講」が相互金融組織であるのに対し、「契」は相互金融&相互労働及び相互親睦と多彩な活動を含んでいるんだそうだ。

 おぉ、まさに「模合」&「ユイマール」の複合システムじゃんw

 今でも盛んらしく、整形手術の為の「契」などがあるそうだ。

 映画『シルミド』の出演俳優たちは自発的に「親睦講」を作り、今も交流を続けているとか・・・


 こう続くとキラ星のような美しいシステムに見えてくるが、実際は持ち逃げや借り逃げなど、金にまつわる嫌な話は尽きぬようだ。

 大体、このシステム自体がいまいち理解できてないし・・・汗

 システム解説を読んでも、ダメ! (T∇T )( T∇T) ダメ!w

 韓国では、「契」のシステムをネット上で構築した企業もあるらしい。

 ネットで「契」

 いやぁ~、このシステム・フローを見てもわからんw/沈没 


 日本では、様々に残っている「講」の風習も金融機関の充実の中で、民間金融的要素はそぎ落とされ、親睦の為の月会費みたいになっているようだ。

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1 コメント

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こんにちは (芸能界フリーク)
2007-04-30 14:22:01
はじめまして^^

私の芸能サイトで
こちらの記事を紹介させて頂きましたので
ご連絡させて頂きました。

紹介記事は
http://blog.livedoor.jp/blog001009/archives/50207641.html
です。

これからもよろしくお願いいたします^^
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