Vocal Cancelに関するVectorの反応
「Vocal Cancel」公開停止の件について
を見て、なんか異端審問というか魔女狩りっぽいなぁ。と思った。
悪意もないし、社会正義っぽいし、とがめる人もいなさそうだし。「普遍的正義」と思ってるように見えるし、今後とも「パターンファイル」にヒットすればウィルスだしヒットしなければウィルスでない、と言ってるように見える。パターンファイルがバイブルだったり、「上の位の」司教だったりするんだろう。
破門された個人は、今後技術者として生きていけるかどうかわかんなくて、破門した集団は、仮に、判断が間違ってたことが証明されても、それほど痛くない。
という。
あくまで、連想なのだけど、Vectorやトレンドの対応がそうだ、というのではないのだけど、今後AdWareの広告やプロテクトはずしが正義として語られる世界への道が切り開かれたような印象を受けた。
「キーのクラック」、「キーの流布」、「キーの入手と利用」、「不正利用による発症の報告」、「正義の名の下にリバース」、「専業煽りによる扇動」、「法律家の登場」、「BLOGGERによる伝播」、「善意の配布者による配布停止」、「作者の不正義のイメージの確立」、「作者の関わった他のソフトの再検証」、「作者の業界的抹殺」。
分業が行き届けば、誰も罪に問われずにあらゆるソフトのソースコードが公開されるのも可能かもしれない。発見する人と対処する人は同じである必要はない。何ともバザール的だけど、何か間違ってる気もする。魔女狩りは権威だけいても悪意の個人だけいても成立しない。
英雄譚では、「トロイの木馬」は「正義側」の兵器じゃないか。
「意図的に仕込んだ」背景にあるのは、「不正利用」であって、それに対処する手段がないことだ。
ソフトの世界の勝者は法律家を雇えたり、扇動が可能なリソースを持つ大企業家と、根絶やしにしにくい広く薄い集団だけだろうか。
よかれ悪しかれ、技術は個人に力をもたらすものであってほしいけど、それは幻想だろうか?「だったら公開しなくていいや」という判断が下されることが多くなって、技術は個人の物となっていく方向なのかもしれない。
今回の件をとりあえず批判できる人たちは、
「うちの都合でパッチ当てるのもうやだから、2010年までに、あなたが使ってる枯れてて安定してるうちのソフト捨てて、新バージョンにお金払ってね。さもないとセキュリティホールあきっぱなしで恐ろしいことになりますよ。あ、直すの簡単かもしれないけど、ソースコードはお金持ちや新ソフトの見込み購入者にしか公開しないからね」
という商売にはコメントしないのだろうか?
そういう状況を作るのに投資してる分、資本主義道徳的に正義?
「ライセンス規約を読まないのが普通」という感覚はわかる。共感もする。
でも、その上でソフトを利用しておいて正義を語るのは片腹痛い。カオティックグッドなダーティヒーローがかっこいいのは無頼だからであって、困ったら仲間や権威や公的暴力機関を呼ぶのは、とてもかっこ悪い。
トロイの木馬入りのシェアウェアVocal Cancelに注意
Vocal Cancelがウイルスな件について。
KimI
「Vocal Cancel」公開停止の件について
を見て、なんか異端審問というか魔女狩りっぽいなぁ。と思った。
当該ソフト「Vocal Cancel 5.05」は、2005年2月にトレンドマイクロ社が「トロイの木馬」と認定し、対応パターンファイルの配布が開始されておりました。しかし、Vectorサイトで公開されたのは2002年11月1日であり、公開時のウイルスチェックでは発見することができませんでした。
悪意もないし、社会正義っぽいし、とがめる人もいなさそうだし。「普遍的正義」と思ってるように見えるし、今後とも「パターンファイル」にヒットすればウィルスだしヒットしなければウィルスでない、と言ってるように見える。パターンファイルがバイブルだったり、「上の位の」司教だったりするんだろう。
破門された個人は、今後技術者として生きていけるかどうかわかんなくて、破門した集団は、仮に、判断が間違ってたことが証明されても、それほど痛くない。
「TROJ_HIROFU.A」は、他のファイルへの感染活動は行いませんが、実行した場合は、Windowsのレジストリを改変します。実行し、レジストリが改変されてしまった場合は、Windowsをセーフモードで起動の上、レジストリエディタ(regedit.exe)などでレジストリキーおよび自動起動設定を削除してください。修復方法の詳細は、トレンドマイクロ社のサイトに掲載されている「TROJ_HIROFU.A - 概 要」の「対応方法」をご覧ください。
という。
あくまで、連想なのだけど、Vectorやトレンドの対応がそうだ、というのではないのだけど、今後AdWareの広告やプロテクトはずしが正義として語られる世界への道が切り開かれたような印象を受けた。
「キーのクラック」、「キーの流布」、「キーの入手と利用」、「不正利用による発症の報告」、「正義の名の下にリバース」、「専業煽りによる扇動」、「法律家の登場」、「BLOGGERによる伝播」、「善意の配布者による配布停止」、「作者の不正義のイメージの確立」、「作者の関わった他のソフトの再検証」、「作者の業界的抹殺」。
分業が行き届けば、誰も罪に問われずにあらゆるソフトのソースコードが公開されるのも可能かもしれない。発見する人と対処する人は同じである必要はない。何ともバザール的だけど、何か間違ってる気もする。魔女狩りは権威だけいても悪意の個人だけいても成立しない。
英雄譚では、「トロイの木馬」は「正義側」の兵器じゃないか。
「意図的に仕込んだ」背景にあるのは、「不正利用」であって、それに対処する手段がないことだ。
ソフトの世界の勝者は法律家を雇えたり、扇動が可能なリソースを持つ大企業家と、根絶やしにしにくい広く薄い集団だけだろうか。
よかれ悪しかれ、技術は個人に力をもたらすものであってほしいけど、それは幻想だろうか?「だったら公開しなくていいや」という判断が下されることが多くなって、技術は個人の物となっていく方向なのかもしれない。
今回の件をとりあえず批判できる人たちは、
「うちの都合でパッチ当てるのもうやだから、2010年までに、あなたが使ってる枯れてて安定してるうちのソフト捨てて、新バージョンにお金払ってね。さもないとセキュリティホールあきっぱなしで恐ろしいことになりますよ。あ、直すの簡単かもしれないけど、ソースコードはお金持ちや新ソフトの見込み購入者にしか公開しないからね」
という商売にはコメントしないのだろうか?
そういう状況を作るのに投資してる分、資本主義道徳的に正義?
「ライセンス規約を読まないのが普通」という感覚はわかる。共感もする。
でも、その上でソフトを利用しておいて正義を語るのは片腹痛い。カオティックグッドなダーティヒーローがかっこいいのは無頼だからであって、困ったら仲間や権威や公的暴力機関を呼ぶのは、とてもかっこ悪い。
トロイの木馬入りのシェアウェアVocal Cancelに注意
Vocal Cancelがウイルスな件について。
KimI
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