読む日々

テーマばらばらの読書日記

わたしは、わたし

2016-03-10 | 絵本
「わたしは、わたし」作/ジャックリーン・ウッドソン 訳/さくま ゆみこ

原題Hush



ロッキーが見える街、デンバーで、かっこいい警察官の父、優しいし教師の母、年子の姉と何不自由ない生活を送っていたトスウィア。

自分達一家が黒人だということは自慢でしかなかったくらい住み良かったはずの町。
ある日、父の仲間の警官二人が黒人少年を撃ち殺す現場を見てしまった父。
以来町はではその二人が流した父の悪口から娘達まで居場所を失っていく。
そんな中で父は真実を法廷で話すことを決意。保護観察プログラムにより一家は別人となって見知らぬ町で暮らすことに。

一家4人の自己の崩壊から再生までを描いた物語。

うわー、重い!と思いましたが未来を見据えて道を切り開いていくところで終わってて安心しました。
人種差別って無意識下でも存在しているんだよね。
嫌だな。
個人個人を見れる目を持ちたいですね。同じ人種でも極悪人は普通にいますからね。



名もなき日々を

2016-03-10 | 
宇江佐真理「名もなき日々を」

髪結い伊三次捕物余話12
子供世代の話がメイン。
お吉が女髪結いの修行を始めたり、伊与太の師匠が亡くなって代わりに歌川国直に師事したり。
不破宅では茜が松前藩の世継ぎ争いに巻き込まれたり、龍之進夫妻に子供が無事産まれたり。

一つ一つのエピソードが面白くて温かい。登場人物のキャラも立っていて本当に面白い。

この後3冊出てますね。果たして完結したのかどうか?好きな作家さんだったので66歳での死が残念です。