読む日々

テーマばらばらの読書日記

遙かなる城沼

2016-03-07 | 
安住洋子「遙かの城沼」


江戸中後期?館林藩の若者の年代記。

特別な才覚がないことに悩む惣一郎だけど、賢い弟、武勇に優れた妹を横目に、周りに見守られながら自分らしい生き方を貫き幸せを掴みとっていく成長物語。

藩や父が関わった過去の事件の謎や、仲良し家族との生活ぶり、男の友情など読みどころもたくさん。
かなり楽しめたしところどころ涙したりも。

ハッピーエンドだし、満足度100。

北極星を目ざして

2016-03-07 | 絵本
「北極星を目ざして」キャサリン・パターソン作 岡本浜江訳



幼い頃、街道で馬車から落ち、誰も迎えに来なかった為救民農場で育ったジップ。
きっとジプシーの落とし物だから、と名付けられた。

農場でそれなりに生きていたジップ。収容された精神疾患の男、パットと心を通わせ、一時的にやってきた父親を亡くした一家の中の同い年の女の子ルーシーのおかげで学校へも通い始める。

そこの先生は素晴らしい人格者で。先生の婚約者とともに後にジップを救うために奔走することになる。

そしてジップの出自はジプシーではなく、奴隷と雇い主の間に生まれたクォーターで、母は逃げる際、だまされたことに気づいてせめて息子だけでも自由な暮らしを、とわざと馬車から子供を落としたことが判明する。


なかなか考えさせられるお話でした。奴隷制度とかってなんだったんだろう。
白人至上主義ってなんなんだろう。

アメリカの大統領選も気になりますね。