読む日々

テーマばらばらの読書日記

半日村

2016-04-28 | 読み聞かせ
4/28、5/12読み聞かせ資料2
「半日村」斉藤隆介作、滝平二郎絵



珠玉のコンビの作品。
とにかく版画が綺麗。

高い山が東側にあるせいで半日しか日の当たらない村。
親が嘆く様を見た一平は、山を半分にしようと土を湖に空け始めた。
真似する子供たち。だんだん手伝い始める大人達。
長い長い歳月がたち、やがて…。

地道な事の凄さを教えてくれる絵本です。皆真剣に聴いてくれた。


9分

2016-04-28 | 読み聞かせ
4/28,5/12 読み聞かせ資料1


「木」佐藤忠良画 木島始文

木を観察して描いた絵と、木の気持ちを書いた文。
シンプルで綺麗な絵が素敵。

最後の仕掛け風なところ、子供たち一瞬「お!」って顔をしてくれた。
本日4/28は5年生、5月は6年生の予定。


4分

忘れないよリトル・ジョシュ

2016-04-27 | 絵本
「忘れないよリトル・ジョシュ」
マイケル・モーパーゴ作 渋谷弘子訳 牧野玲子絵



イギリスの畜産農家が舞台。
主人公の少女の農場に迫る口蹄疫。
自分の羊が産んだ双子の1頭をさらに自分のものとしてもらい、可愛がって育てていた少女だが、とうとう農場に口蹄疫が発生してしまう。
隣の農場で発生する前、自分が馬に乗って隣の農場の羊の群れの中に入り込んでしまったことでウイルスを持ち帰ったのでは、と悩む少女。両親は原因はどこにでも散らばっていると慰める。

可愛がってたリトル・ジョシュを処分から隠したものの見つかってしまう。

そして父は鬱病に。

そんな中でも生きてさえいれば光は見えてくる、というストーリー。

とっても泣けました。
うちの猫達が何かの理由で処分されたら、とか想像したら具合が悪くなってしまった(T▽T)

つらかったね、ベッキー。

スピリット島の少女

2016-04-25 | 絵本
「スピリット島の少女ーオジブウェー族の一家の物語ー」ルイーズ・アードリック作 宮木陽子訳



五大湖の1つ、スペリオル湖に浮かぶスピリット島を襲った天然痘でただ一人生き残った赤ん坊。彼女は同じ部族が住む別な島、モーニングワネカーニング島の女猟師に助けだされ、ある一家の娘として育てられるが、7歳からの1年で彼女に起こった出来事を追う物語。

作者は実際この部族の血を引くらしい。
アメリカ開拓時代の、インディアン側の物語は珍しいらしい。

この時代の天然痘の恐ろしさ!!

主人公に懐くカラスのアンデグが可愛い。

自然と生きる楽しさと厳しさを感じられる1冊。
オマーカヤズには幸せになってほしいな。

2016-04-21 | 
桜木紫乃「霧 ウラル」

昭和30年代半ばから40年代頭にかけて、根室を舞台に水産会社社長の娘三姉妹の生き様を次女の視点から描いた物語。

長女は東京育ちの母の思い通りに育ち、運送会社の長男へ嫁いだ途端母を乗り越え大きな存在感を示す。
次女は家を飛び出し、父方の叔母が経営する料亭で芸者に。
三女は姉二人が家を出たので必然的に跡取りに。信金の次男が婿入りすることで婚約するはめに。

次女は座敷で知り合った、父のライバル会社の社長の側近に恋をする。社長の嫉妬から刑務所務めをして出てきた男は、待ってると告げた次女の元へやってきて土建屋社長(てかヤクザ)になる。

国後島出身の次女夫と腹心の男の絆にグッとくる。
けど、三姉妹の心情はさっぱり理解できなかった。

ストーリーはとってもおもしろいです。感情移入が難しいな、と。

漫画やドラマで表情が見えると違うかも。
満足度80

あー。でも、次女の夫はカッコいいU+2661