読む日々

テーマばらばらの読書日記

恋のかたち、愛のいろ

2012-06-29 | 
「恋のかたち、愛のいろ」

7人の作者によるアンソロジーです。

1・ごめん。/唯川 恵・・・・・・・・・・同期入社で付き合い、ごめんの一言で自分を振った男は子会社へ出向、自分はボストンへ栄転。その歓送会で再会。出向の原因は仕返しだった。

怖いなあ。これは、いまいち


2・星月夜 /小手鞠るい・・・・・・・・キャリアウーマンが留学先でひと夏だけ縁ができたアメリカ人との夏の間だけの恋。


ラストの意味がよくわかんない。結局彼の元へ行ったのかどうか。行けよ、と思ったけど。年をとると様々なしがらみで素直になれないんだよね。


3・苺が赤くなったら/畠中 恵・・・・・この苺が赤くなったら結婚しよう、仲良し3人の女に同時に言っちゃった男への、女性陣からの仕返し。

あはは。


4・ブルースマンに花束を/原田マハ・・・・・婚約者の父に惹かれてしまう花嫁。たぶん父も。

お互い、わかっているのに抑えて乗り越える姿が潔くて気持ちいい、誰も傷つかないいいお話。

5・号泣男と腹ペコ女/ヴァシイ章絵・・・・・夫の浮気による左遷で社宅に入った妻。ファストフード店で知り合った男とメル友になるが、相手は夫の上司だった。

これが一番よかった。既婚者同士の純愛、ですかね。彼の、気持ちが伝わる場面が、手をつないで、彼女の結婚指輪を指でなぞる、って辺りがせつなかった。

6・掛け星/朝倉かすみ・・・・・・・・・・・親の愛を感じられず屈折して育った七夕生まれの女と、見合い相手の花火師の話。

ちょっと、わかんない。


7・地上発、宇宙経由/角田光代・・・・・・間違い携帯メールで語られる、大人と学生の悲喜こもごも。


若い二人がくっつく姿と、大人な二人はお互いを思い出しながらも再会できなかったところがいいかも。


結構、楽しめました。
満足度90


からくりからくさ

2012-06-28 | 
梨木香歩「からくりからくさ」

再読です。手持ちのもの。
友達が 読みたいというので貸して、返ってきたのでついでに読みました。

なーんにも憶えてなかった。

15年近く前の本ですが、「手仕事」と人形の「りかさん」は憶えていたんだけど、ストーリーや、その裏に流れているテーマ、みたいなものを きれいさっぱり忘れてました。

なので、初読の本みたいに 引き込まれて一気読みできました。

主人公の蓉子の祖母が遺した家に、蓉子の知り合いや知り合いの知り合い、の4人の、20歳前後の女の子達が共同生活を始めます。蓉子には、祖母からもらった「りかさん」という市松人形がいて(あって、じゃなくていて、です)最初はこの人形の謎解きみたいなテーマで進みます。

あとは「織物」だったり「絵画」だったり、「マイノリティ」だったり、「生と死」だったり、盛りだくさんのテーマが見え隠れしています。

後半はそれらのテーマが集大成といった感じで絡み合って どーーーん となりますが、泣けて泣けて。

あとでこれ読んでも、ストーリーは思い出せないだろうけど、とにかく色々積め込まれていて表現できません。


満足度100

昔もっていた本

2012-06-26 | 絵本

車の座席に置いて撮影したので、鞄やらお茶やらが写っててすみません。

子どもの頃、母親に買ってもらった「学研読み物シリーズ」に収められていた本。
もう一度よみたいな、と思いながらも絶版になっていて、フェリシモ出版等で再出版された本を何冊か買ったりしていましたが、最近、いろいろなところから、別々に出版されているようで、今までに「たいようのぼうや」と「みつばちじいさんのたび」、最近は「みにくいおひめさま」を図書館で借りて読みました。

で、今回は、図書館で、「乗り物シリーズ」としてハーディー・グラマトキーの本を3冊発見!!
それぞれ訳は わたなべしげお となってます。

確か、フェリシモで買った、子どもに日常生活を教える本も訳はこの人だった記憶が。
家に帰って探せばわかるのですが・・。


今回借りたのは
「ルーピーのだいひこう」 小型の飛行機が自力で飛ぶお話
「ちびっこタグボート」  代々続くタグボートの家系?のチビ、トゥートゥーのお話
「がんばれヘラクレス」  むかしの消防ポンプの活躍

「ちびっこタグボート」は確か、たくさんある中の1番目に名前が載っていたお話で、特別付録で「ソノシート」(って知ってる人、今どのくらいいるんだろうか・・)が付いてました。

いつも古いレコードプレーヤーで、母にせがんでかけてもらってました。
本当に懐かしい。

お話自体は、改めて読んだら「こんなだった??」と新たな驚きです。
ああ、おかーさん、なんで捨てちゃったんですかねぇ

西行桜

2012-06-25 | 
辻井喬「西行桜」

今、大河が「平清盛」だし、西行ももちろん出ているので、「おっ」と目に付きました。
さらに、以前読んだ「虹の岬」がおもしろかった「辻井喬」とくれば、読まないわけにいかない。

「虹の岬」読んだ時に、辻井喬が西武の堤さんと知ってビックリしましたが、書く本はかなり面白いと思います。
今回は「能」の題から選んで書いた4編とのこと。


1「竹生島」・・・妻を亡くし長浜に越してきた中年男と、隣に住む老人と親戚の若い娘との関わり。ちょっと幻想的?
2「野宮」・・・・財界に身を置き、贈収賄事件?で身を引いた男とインタビューする男。関わった若い女性の死。
3「通盛」・・・・地元では有名な男を父に持った教師が、故郷の温泉で出会った父の旧い知人の息子。自分も知らなかった、父と母の若いころのあれこれ。
4「西行桜」・・・没落貴族に生まれた娘と父との関係。

ささっと書くとこんな感じですが、背景や心情がとても深くて、感じた事、読みとれた事、私には表現できないです。
軽く読めそうで読めないな、という不思議な読後感。

満足度80

さよならをいえるまで

2012-06-23 | 絵本
「さよならをいえるまで」マーガレット・ワイルド ぶん/フレヤ・ブラックウッド え/石崎洋司やく



このまえ、紀子妃殿下が表彰式に出られていた、何かの出版関係の賞を取った作品。
調べたけど、検索に引っかかりません。

でも、そのニュースの際に見た表紙の絵が素敵で、購入しちゃいました。
子犬からいつも一緒にいた愛犬ジャンピーが事故で亡くなってしまいます。
受け入れられない少年の元へ、夜な夜なジャンピーの姿が。

でも、毎日だんだん存在感というか色?が薄くなり・・・ついに、ジャンピーの死を受け入れます。

絵がいいんですよ、とても。あとお父さんの存在が素敵。父子家庭みたいですが。
息子が帰ってきたら読ませよう。


Amazonで一緒に買ったCD


しょうこおねえさんがMCやっているBSの英語番組の主題歌らしいです。
観たいのに、息子が毎週録画しているアニメと時間が被り、まだ一度も観てません。

曲はアップテンポの元気のいい曲でした♪