読む日々

テーマばらばらの読書日記

いのちの光あふれて

2011-07-05 | 絵本
「いのちの光あふれて」ローレイン・マクダニエル 作/日当 陽子 訳


ドーン・ロシェルの季節・4冊目。


高校生(10年生)になったドーンの、新しい学校での生活と恋。

キャンプで知り合ったサンディの兄と、5年生の時から好きだったジェイクとの再会で揺れるドーン。
途中、自分は治療の副作用で子どもが産めないかもしれないと知ります。

多感な年頃なのに、「普通の世界」と「白血病の世界」で揺れるドーンが可哀想・・。
でも、サンディの兄や友達のロンダ、そして大好きなジェイクによって前へ踏み出していけます。
もちろん家族の愛や、サンディ、マーリーとの思い出も力となって。

ラストでジェイクがドーンに語る言葉。「今日は残りの人生の第一日目」

うーん、と唸ってしまった。確かに。

そして人生は生まれた順番に幕を閉じるわけではない、という事を改めてしみじみと感じさせられた4冊でした。
うちも義弟が若くして事故で亡くなっているし。
子どもとして亡くなる人、幼い子を残して亡くなる人、老いた親を残して亡くなる人、そして残される人。
誰だっていつどの立場になるかわからない。だったら毎日悔いのないように生きていかなきゃいけないですよね。

「今日は残りの人生の第一日目」という言葉、大事にしようと思います。


4冊まとめて、満足度90

いつまでも忘れない

2011-07-05 | 絵本
「いつまでも忘れない」ローレイン・マクダニエル 作/日当 陽子 訳


ドーン・ロシェルの3作目。
今回は15歳になったドーンが、恒例のキャンサー・キャンプ(ガンの子どもたちが参加するキャンプ)にお世話係として参加する物語。

自分が担当するキャビンのメンバー、マーリーとの出会いとその死までが描かれています。
キャンプでは亡くなった親友サンディの兄との出会いもあり、恋の予感が。

兄ロブは、ドーンが重態になった時の担当看護師ケイティとお付き合いしています。
友達のロンダのドーンへの厚い友情もいい感じ。


マーリーの話しは切ない。
両親は5歳の時に事故死。父方の祖母はお金持ちだけど心臓が弱い。息子夫婦や夫に先立たれ、まさか今度は孫まで・・
天国へ行ったら神様に「どうしてなのか、聞いてみたい」とドーンに話す辺りで号泣。

でもマーリーはドーンと出会えて本当に幸せだったと思います。
天国でサンディが待っている・・・、そう伝えられて、そのことでどれだけマーリーが安心できたか。

これから続き読みます。

かんかん橋をわたったら・3度目の感想

2011-07-05 | 
新聞連載「かんかん橋をわたったら」も、もう半年を超えました。

真子が住む「ののや」の話から、かんかん橋たもとに住む菊おばあちゃんの過去から現在へ移り、そして唐突に珠美という女の子の話に変わり、一体どうつながるのか、と思っていたら、「ののや」の常連和久くんが登場し、そして今日「ののや」という言葉が出てきました。

「ののや」へ和久くんが珠美を連れていく約束をしていました。やっと真子とお父さんのその後がわかるかな


その時々の主人公の心の動きがわかりやすく書かれていて、毎朝短い時間ですが感情移入しまくって読んでます。
今は珠美が主役だから、お父さんへの屈折した思いとか、夫、泰彦の情けなさ、身勝手さへの諦めの境地とか、
保母さんにアドバイスされて反発する気持ちとか、すっかり珠美に成りきって読んでます(笑)

まだ離婚してないけど、和久くんに惹かれ始めた珠美。どーなるの
いやあ、まったく目が離せません