東京国立近代美術館にて、「東京国立美術館 70周年記念展 重要文化財の秘密」を鑑賞。
明治以降の絵画、彫刻、工芸のうち、重要文化財に指定された作品のみの豪華な展覧会。
新しい表現を打ち立てた「問題作」が、どのように「傑作」と評価され、重要文化財に指定されたかに迫る。
1955年(昭和30年)に最初に重要文化財に指定された作品の一つである狩野芳崖『不動明王図』(1887年制作)が最初の展示作品。
日本画に関しては、昭和に入って制作された作品も指定されており、技法の発展への貢献が評価ポイントだろう。
西洋画に関しては、当初は欧州の技法を的確に習得した作品が評価されていたが、徐々に画家の独自性が評価されている。
彫刻も和洋折衷の面白さがある。
工芸は、当初は海外への輸出品として、あまり評価が高くなかったが、技巧の高さが注目され、近年、指定が増えつつある。
こうしてみると、明治以降の日本の国力増進と足並みを揃えて、欧州の芸術を取り込み、日本独自の芸術に昇華した過程が垣間見られる。
いずれは、これらの作品の中から国宝に指定されるものも、出てくるのだろう。
展示替えがあり、上村松園『母子』と黒田清輝『湖畔』が見れなかったのが残念。
浅井忠『収穫』(1890年制作)
高村光雲『老猿』(1893年制作)
鈴木長吉『十二の鷹』(1893年制作)
明治以降の絵画、彫刻、工芸のうち、重要文化財に指定された作品のみの豪華な展覧会。
新しい表現を打ち立てた「問題作」が、どのように「傑作」と評価され、重要文化財に指定されたかに迫る。
1955年(昭和30年)に最初に重要文化財に指定された作品の一つである狩野芳崖『不動明王図』(1887年制作)が最初の展示作品。
日本画に関しては、昭和に入って制作された作品も指定されており、技法の発展への貢献が評価ポイントだろう。
西洋画に関しては、当初は欧州の技法を的確に習得した作品が評価されていたが、徐々に画家の独自性が評価されている。
彫刻も和洋折衷の面白さがある。
工芸は、当初は海外への輸出品として、あまり評価が高くなかったが、技巧の高さが注目され、近年、指定が増えつつある。
こうしてみると、明治以降の日本の国力増進と足並みを揃えて、欧州の芸術を取り込み、日本独自の芸術に昇華した過程が垣間見られる。
いずれは、これらの作品の中から国宝に指定されるものも、出てくるのだろう。
展示替えがあり、上村松園『母子』と黒田清輝『湖畔』が見れなかったのが残念。
浅井忠『収穫』(1890年制作)
高村光雲『老猿』(1893年制作)
鈴木長吉『十二の鷹』(1893年制作)