とりビーな毎日

中年おやじの映画鑑賞メインの趣味の記録です

「クワイエット・プレイス」(ねたばれ注意)

2018-10-15 23:59:00 | 映画
音を立てると何ものかが襲ってくるというホラー映画。
登場人物は、夫婦とその子供4人と他人は1人(しかも一瞬)。

小さい音や近くに大きな音を出すものがあれば大丈夫という設定がわかりにくいものの、
子供たちのびびり具合が半端ないので、それにつられて恐怖感が募る。

ある事件が起こってからほぼ1年後のシーンで妻が臨月を迎えているが、
妊娠が分かったときが一番の恐怖であり、不安がマックスだったのではないかと想像するが、
そこは描かれずに、出産を迎える。

観ていて、声をあげたくなるシーンでも、何とか我慢して、生き延びた気持ちになれるのが、
病み付きになりそう。

強い女性像は、エイリアンへのオマージュか。

点数は、6点(10点満点)。

タイトル:クワイエット・プレイス
製作年:2018年
製作国:アメリカ
配給:東和ピクチャーズ
監督:John Krasinski
主演:Emily Blunt、John Krasinski
他出演者:Millicent Simmonds、Noah Jupe
上映時間:90分


「散り椿」(ねたばれ注意)

2018-10-05 23:59:00 | 映画
木村大作監督と主演の岡田准一が日本の美しさに拘って作った作品。
自然の美しさが、映像というよりも静止画の美しさで、
岡田准一の殺陣の美しさは斬れのある動きで、音との連動が心地よい。
現実の斬り合いがどうなのかはわからないので、この動きが理にかなっているのかはわからない。
美しさとリアリティーという意味では、美しさを追求したのだろうか。

葉室麟の原作小説は読んでいないが、物語としてはシンプル過ぎるようにも思った。

点数は、7点(10点満点)。

タイトル:散り椿
製作年:2018年
製作国:日本
配給:東宝
監督:木村大作
主演:岡田准一
他出演者:西島秀俊、黒木華、麻生久美子、池松壮亮、緒形直人、新井浩文、柳楽優弥、芳根京子、駿河太郎、渡辺大、石橋蓮司、富司純子、奥田瑛二
上映時間:112分


「カメラを止めるな!」(ねたばれ注意)

2018-10-03 23:59:00 | 映画
遅ればせながら、「予算300万円、無名俳優起用でも大ヒット」で話題の「カメラを止めるな!」を鑑賞。
素直に面白かった。爆笑できた。

えらい短いなあと思ったら、そこまでが前振り。
不自然だったシーンの理由がわかる。
映画って、フレームの外側で起こっていることが、より面白かったりしてという遊び心だ。

映画を観終わると、キャスティングはこれしかなかったと思えた。

点数は、9点(10点満点)。

タイトル:カメラを止めるな!
製作年:2017年
製作国:日本
配給:ENBUゼミナール、アスミック・エース
監督:上田慎一郎
主演:濱津隆之
他出演者:真魚、しゅはまはるみ、長尾和彰、細井学、市原洋、山崎俊太郎、大沢真一郎、竹原芳子、浅森咲希奈、吉田美紀、合田純奈、秋山ゆずき
上映時間:96分


「愛しのアイリーン」(ねたばれ注意)

2018-10-01 23:59:00 | 映画
人間味溢れるファンタジーだった。
安田顕は、もてない男を演じさせたら、今、日本一だろう。
母親に振り回され、ヤクザに追い詰められて、正気を失っていくところの振り切った演技がいい。
言葉にしなくても、独り言で言いたいことが伝わってくるようなもどかしさが堪らない。
アイリーン役のナッツ・シトイの愛らしさと真っ直ぐなところが役とマッチしていた。
また、母親役の木野花も凄かった。昔だったら、こんなお婆さんが確かにいたかもしれない。

物語のどろどろとした影を帯びた雰囲気と対照的に、田舎の風景はとても美しい。
その気持ちの悪いアンバランスとは違って、
日本の四季にフィリピンからきた花嫁のアンバランス感は爽やかでもある。

必死に生きても幸せにならないが、確かにそこに「生きた」感覚が残ること。
そのことを大切にしたいと思わせてくれる作品だった。

点数は、8点(10点満点)。

タイトル:愛しのアイリーン
製作年:2018年
製作国:日本
配給:スターサンズ
監督:吉田恵輔
主演:安田顕
他出演者:ナッツ・シトイ、木野花、伊勢谷友介、河井青葉、ディオンヌ・モンサント、福士誠治、品川徹、田中要次
上映時間:137分