とりビーな毎日

中年おやじの映画鑑賞メインの趣味の記録です

「ラストマイル」(ネタバレ注意)

2024-08-25 23:59:00 | 映画
外資系企業の通販サイトの物流センタが舞台という凝った設定。
Amazonがモデルになっていると思われる。

満島ひかりが演じる物流センタ長がビジネスと顧客サービスの間で葛藤する。
「お客様のために」という言葉がマジックワードであることはどんな仕事であっても避けられない。
顧客の役に立つからビジネスとして成り立つということが真理だからだ。

どんな仕事であっても、それなりの重圧はある。
職業選択の自由もある。

この作品のいいところはビジネスを否定していないところだ。
通販サービスが社会インフラになっていることを肯定しつつ、配送業者の苦しさにスポットを当てて、課題提起している。
難しいことに挑戦しつつ、エンターテインメントとして成立させている。

2.7m/s 70kg →0
の謎は、わかったような、わからなかったような・・・

点数は、9点(10点満点)。

タイトル:ラストマイル
製作年:2024年
製作国:日本
配給:東宝
監督:塚原あゆ子
主演:満島ひかり
他出演者:岡田将生、ディーン・フジオカ、大倉孝二、酒向芳、宇野祥平、安藤玉恵、丸山智己、火野正平、阿部サダヲ
上映時間:129分


「新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!」(ネタバレ注意)

2024-08-18 23:50:00 | 映画
高校の新聞部と文芸部を舞台とした学園ものコメディー。
櫻坂46の藤吉夏鈴が主役の新聞部員、所結衣を演じる。
「ベイビーわるきゅーれ」の高石あかりが新聞部の先輩、杉原かさねを演じる。
高嶋政伸が悪役の理事長を振り切って演じており、一番、楽しそう。

今時、こんな悪徳な高校はないと思うが、ドローンが出てきたり、二重スパイであったり、細部が面白かった。
高校を舞台にしつつも、高校生向けではないと思うので、ターゲットが不明。
アイドルファン向けだろうか。

点数は、6点(10点満点)。

タイトル:新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!
製作年:2024年
製作国:日本
配給:東映ビデオ、SPOTTED PRODUCTIONS
監督:小林啓一
主演:藤吉夏鈴
他出演者:高石あかり、久間田琳加、中井友望、綱啓永、外原寧々、ゆうたろう、筧美和子、高嶋政伸、石倉三郎
上映時間:98分


「劇場版モノノ怪 唐傘」(ネタバレ注意)

2024-08-14 23:59:00 | 映画
アーティスティックな映像に誘われて鑑賞。
和紙に描いた絵のような画面が虚構感を高めてくれる。

大奥を舞台に人間の情念が怪異を生み出す世界を描く。
江戸時代の大奥なのにゴーギャンの絵のようなエキゾチックな女性を描いた襖絵。
和風と現代的なポップの融合したカラフルな映像に目を奪われる。

ストーリーを追うというよりは、人間の衝動といった瞬間を味わう作品のように感じた。
なのに、じわじわと心に染み入ってくる感覚は何なのだろう。
2回、3回と観たくなりそうな中毒性のある作品だ。

点数は、8点(10点満点)。

タイトル:劇場版モノノ怪 唐傘
製作年:2024年
製作国:日本
配給:ツインエンジン、ギグリーボックス
監督:中村健治
主演:神谷浩史
他出演者:黒沢ともよ、悠木碧、花澤香菜、小山芙美、戸松遥、日置陽子、甲斐田裕子、ゆかな、梶裕貴、福山潤、細見大輔、入野自由、津田健次郎
上映時間:89分


「ルックバック」(ネタバレ注意)

2024-08-12 21:00:00 | 映画
「チェンソーマン」の藤本タツキ原作マンガの劇場アニメ化作品。
少女二人の友情と成長を描くとともに、創作とはどういうことかを教えてくれる。
書かずにいられない、表現することが生きることになっていることが伝わってくる。
生きることは色んな人の想いを背負っていくことでもある。

点数は、10点(10点満点)。

タイトル:ルックバック
製作年:2024年
製作国:日本
配給:エイベックス・ピクチャーズ
監督:押山清高
主演:河合優実
他出演者:吉田美月喜
上映時間:58分


「もしも徳川家康が総理大臣になったら」(ネタバレ注意)

2024-08-10 23:59:00 | 映画
コロナ禍中の2021年発行の小説の映画化。

コロナ禍で混乱する日本の政治を過去の偉人をAIで復活させ、徳川家康を総理大臣とした内閣を組閣して乗り切ろうというストーリー。
原作では、地味な偉人にスポットを当てて日本史の勉強になる部分もあったが、映画はメジャーどころだけが登場。

竹中直人が演じる豊臣秀吉と野村萬斎が演じる徳川家康の掛け合いがクライマックス。
独裁に対する民主主義の効率の悪さを示しつつ、それでも国民一人一人の政治参加の大切さを訴えていた。
ほぼほぼコメディーなので、真面目に観る作品ではないが、中国あたりの政治体制との比較だろうか。

秀吉の「仕事ではなく祭りと思え」という台詞は衆愚政治と紙一重だが、組織を活性化する考え方ではあるなと思った。
反面、仕事だからやれることも多々ある気がするので、心構えとしてどっちがいいのだろう。

点数は、6点(10点満点)。

タイトル:もしも徳川家康が総理大臣になったら
製作年:2024年
製作国:日本
配給:東宝
監督:武内英樹
主演:浜辺美波
他出演者:赤楚衛二、GACKT、高嶋政宏、江口のりこ、池田鉄洋、小出伸也、長井短、観月ありさ、竹中直人、野村萬斎
上映時間:110分