とりビーな毎日

中年おやじの映画鑑賞メインの趣味の記録です

「後妻業の女」 (ねたばれ注意)

2016-08-31 01:29:18 | 映画
原作の小説、黒川博行「後妻業」を読みたいと思っていたところ、映画が先になり、観に行くことにした。
黒川博行作品は、人間の欲望をどぎつく描いており、「疫病神シリーズ」や「煙霞」も面白い。

本作は、大竹しのぶが男を手玉に取る様がはまっているかにかかっていると思ったが、なかなかだった。

真実は、騙された男も心の隙を突かれたとは言え、楽しんでいた部分もあったというところだ。
男を一方的な被害者とせず、なぜ後妻業が成り立つかの根本である人間の欲を炙り出しているところが深い。

トヨエツの悪役ぶりも見ものだが、肌がリアルで、メイクなのか素なのかが気になった。
舞台が大阪であるところも、異国で起こっていることのようにも思われ、笑えたのかもしれない。

点数は、8点(10点満点)。

タイトル:後妻業の女
製作年:2016年
製作国:日本
配給:東宝
監督:鶴橋康夫
主演:大竹しのぶ
他出演者:豊川悦司、尾野真千子、長谷川京子、水川あさみ、風間俊介、余貴美子、ミムラ、樋井明日香、伊武雅刀、泉谷しげる、柄本明、笑福亭鶴瓶、津川雅彦、永瀬正敏
上映時間:128分


広島 vs 巨人(東京ドーム 2016/8/25) 広島、25年ぶりの優勝への勢いを見た

2016-08-25 23:10:05 | 野球観戦
昨日の勝ちで、ついにカープ優勝へのマジックナンバー「20」が点灯した。
マジック点灯後、最初の試合で、これまで通りの戦いができるかが、今日の見所だった。

カープの先発投手は、九里。
巨人の先発投手は、広島県出身の田口。

カープはランナーは出るもののなかなか点が入らない。
3回裏に巨人が、坂本のタイムリーツーベースで先制。
さらにランナーをためて、村田のスリーランホームランで、4-0とリードを広げた。

村田は直前の守備で、丸の三遊間へのヒット性のゴロを反応よくさばいており、
いつも以上に体がきれているようで嫌な予感がしたが、体調がいいのだろう。

カープは、ようやく、6回の表に鈴木誠也のタイムリーで1点返して、4-1。
新井さんは、通算1,000得点を達成。

7回表には菊池のタイムリーで、4-2。
8回表には、田口をリリーフしたマシソンから、鈴木誠也がソロホームランを放ち、4-3。
ただし、マシソンは最速156kmのストレートがあり、鈴木誠也がよく打ったものの、1点が重そう。
沢村にピッチャー交代した方が点が取れるだろうと思いつつ、8回裏の巨人の攻撃。

一岡がギャレットにツーベースを浴びたものの、後続を打ち取り、1点差で9回表へ。

予想通り、いつもの巨人の継投で、沢村が登板。
代わりばなを、代打の松山がセンター前へはじき返し、先頭打者が出塁。
すかさず、代走赤松。

ここで、代打の新人西川が送りバントをあっさりと決めて、1アウト2塁。
振り返ると、ここが今日の勝負の分かれ目だった。
プレッシャーのかかる場面で、簡単にランナーを進められたことで、沢村は落ちる球を投げにくくなったのではないか。
続く、田中のセカンドゴロで2アウト3塁。
勝負は菊池に託された。

菊池はあっさりと2ストライクを取られたが、3球目を3塁線へ打ち返した。
村田が横っ飛びで好捕し、1塁へ送球したが、菊池のヘッドスライディングがわずかに早く、4-4の同点。
球場がどよめく中、丸の登場。

沢村が慎重になったのか、3ボールの後、甘く入ったストレートを狙い打ち。
ライトスタンドには届かなかったが、スリーベースヒットとなり、5-4と逆転。
さらに、新井さんもタイムリーでダメ押しし、6-4。

9回裏を中崎が3人で締めて、逆転勝ち。

序盤のチャンスをつぶして、14安打で6点は決め手に欠けたが、
これでもかと攻めて、最後は勝利をもぎ取るという、今シーズンのカープを象徴するような試合だった。
これで、マジックは2つ減って、「18」。
優勝はほぼ確実なので、短期決戦へ向けて、集中力を切らない戦い方が求められる。
目標は、日本一の奪還だ。






「秘密 THE TOP SECRET」 (ねたばれ注意)

2016-08-12 21:16:30 | 映画
精神的に超ヘビーな作品だった。

死者の脳から生前の記憶を映像化できる技術ができて、それを事件捜査に活用できたら、どうなるかを描いている。
怖いのは、その技術を逆手に取った犯罪が発生し得るということだ。
また、どんなに技術が発展しても、人間の精神力の方が先に限界を向かえる可能性が高いことも示唆している。

作品中では触れていなかったが、生田斗真が演じる薪が、松坂桃李が演じる鈴木が錯乱し、もつれ合って殺してしまうのだが、そのときに頭を撃たずに、わざと首から下を撃ったのか。
そうだったとすると、相当の罪の意識に苛まれることになるだろう。

人間誰しも、心に闇を抱えており、沢山の秘密を持って生きているものだ。
心の闇の部分がどういうきっかけで弾けるのか、そういう研究は犯罪の抑止のために必要なんだろう。

さすが大友監督で、ホラーと言っても過言でない、怖さだった。

点数は、9点(10点満点)。

タイトル:秘密 THE TOP SECRET
製作年:2016年
製作国:日本
配給:松竹
監督:大友啓史
主演:生田斗真
他出演者:岡田将生、吉川晃司、松坂桃李、織田梨沙、大倉孝二、木南晴夏、栗山千明、リリー・フランキー、椎名桔平、大森南朋
上映時間:149分


「シン・ゴジラ」 (ねたばれ注意)

2016-08-11 22:11:25 | 映画
かなり評判がよさそうなので、観に行くことに。

お馴染みのゴジラを「未知の生物」として登場させ、政府の危機対策を舞台とした人間模様を中心に展開することで、未来への希望を感じさせるストーリーは秀逸だった。

「未知の生物」が登場した瞬間の政府の対応は、悪い冗談のようであったが、淡々と進むところに現実味があり、人間が習慣を変えることの難しさが表現されていた。
首相の「現場を見ないと判断できない」という台詞があったが、原発事故のときに起こった現実を踏襲していたのか、非常に違和感があった。見ても何の参考にもならないのに、判断を先送りし、限られた情報から最善を選ぶ覚悟の欠如以外の何ものでもない。

また、有識者からの情報を元に発表した政府見解よりもSNSの情報の方が早くて正しいというのも、時代を捉えており、庵野秀明監督のメッセージが随所にちりばめられており、面白かった。

危機の中で人間が強くなり、再生へ向かっていく様を描くことで、東北や熊本の自然災害でさえも、前向きに捉えることができるかもしれないというメッセージに心が熱くなる思いがした。

点数は、9点(10点満点)。

タイトル:シン・ゴジラ
製作年:2016年
製作国:日本
配給:東宝
総監督:庵野秀明
監督:樋口真嗣
主演:長谷川博己
他出演者:竹野内豊、石原さとみ、市川実日子、高良健吾、高橋一生
上映時間:120分


広島 vs ヤクルト(神宮球場 2016/8/2) 祝!新井300号ホームラン&集中豪雨

2016-08-02 22:25:45 | 野球観戦
仕事を早上がりして、久々に外野席で応援。

2回の表、新井さんの第一打席。その瞬間はいきなりやってきた。
センターバックスクリーンへのホームラン。
先制点を叩き出すと共に、自身の節目を勝利で飾る決勝点となる通算300号アーチ。
チームの好調が乗り移ったような快打。


5回終了後の花火まで、天気がもってよかったが、6回裏のヤクルトの攻撃中に集中豪雨。
急いで、通路へ避難。
約40分の中断後、嘘のように雨が上がり、試合再開。


終盤も、広島は攻撃の手を緩めることなく、試合終了。


16-4で広島が圧勝。中断をはさんで4時間のロングゲームを制した。
ただ気になるのが、初回の守りでバレンティンのバットがキャッチャーの石原の頭に当たったようで、いきなり退場。
ジョンソンのピッチングに安定感がなかったように見えたので、石原の力は大きいのだろう。
無事であって欲しい。