とりビーな毎日

中年おやじの映画鑑賞メインの趣味の記録です

2023年劇団☆新感線43周年興行・春公演『ミナト町純情オセロ』(Brillia HALL)

2023-03-20 22:00:00 | イベント
池袋のBrillia HALLにて、2023年劇団☆新感線43周年興行・春公演 Shinkansen faces Shakespeare 『ミナト町純情オセロ』~月がとっても慕情篇~を鑑賞。

劇団☆新感線は、「髑髏城の七人」「メタルマクベス」以来の鑑賞。
運よく、チケットが取れた。

シェイクスピアの「オセロ」の劇団☆新感線版。
主役のオセロはそのままの役名でブラジル人ハーフのやくざという設定。演じるのは三宅健。
オセロの妻デズデモーナの役名はモナで病院のお嬢様という設定。松井玲奈が演じる。
オセロを欺くイアーゴーの役名はアイ子で、オセロの先代の姐さんという設定。高田聖子が演じる。
オセロの妻と密通の疑いをかけられるキャシオーの役名は汐見で、オセロの弟分という設定。寺西拓人が演じる。

三宅健と松井玲奈が表の主役だとしたら、裏の主役は高田聖子。
若い二人を手玉に取る老獪ぶりは、関西弁の台詞だけでなく、目線などの立ち居振る舞いまで、どきどきした。
主役とヒロインの華のある演技と寺西拓人が演じる汐見の憎めないキャラクターにも惹きつけられた。
他の脇をかためる役者たちも、それぞれ見せ場があり、さすが。
笑って、泣いて、人間の闇の深さにぞくっとしたり、小さなボタンの掛け違いが人間を奈落の底に落とす恐さも感じた。

シェイクスピアの時代から、いや、原始時代から人間の本質は変わっていないのだろう。

原作:ウィリアム・シェイクスピア
作:青木豪
演出:いのうえひでのり