中国分がんこなパン屋

食い物について思うこと、趣味の音楽、山のこと。

青空文庫

2010-12-09 | Weblog
近ごろ目のせいか本を読む速度が遅くなっておまけに長い時間続けて読むと気分が悪くなってくる。読みたい本は沢山あって時々買ってもいるのだけど最後まで読んでいないのがずいぶんある。図書館で借りると読み終わらないうちに返却期限がきてしまうことがおおい。
そんななか、山の本なら比較的楽に読める。先日借りた田部重治の新編山と溪谷、不破哲三の思い出の山旅は面白くてどちらも一度貸出期間を延長したけど最後まで続けて読むことができた。不破哲三は私たちの世代に知名度は高い、言わずと知れた共産党書記局長だか委員長だかだった人。山にはまった人とは知らなかった。その不破が文章がうまい、エピソードや回想、歴史など織り交ぜながら本題からそれ過ぎず進む話は飽きない。ガチガチのコミュニストとなんとなく思っていた印象が変わった。
田部重治は日本の登山黎明期の人だがこの人も文章がうまい。
この黎明期の人たちの山行記を読みたいと思い図書館で検索すると結構沢山本がある。
そのなかで大町桂月を検索すると電子テキストというのがあってこれは貸し出し不可。
なにかと思ったらこれは著作者の没後50年が経過し著作権が切れた作品をボランティアが入力し一般に公開しているインターネットの電子図書館という青空文庫。
桂月、小島烏水、木暮理太郎等々、それに漱石、藤村、太宰、芥川等々、あるわあるわ、だれから、なにから読もうか、もう絶対閉鎖しないでよ。でも本を読んだという気はしない。