Soho Designer の長いつぶやき

SOHOでのフリーデザイナーとして30年。
地方で超零細企業としての日々のつぶやき。

整理能力

2008-09-28 08:25:09 | 仕事話_制作
編集およびそのデザインって「整理能力」が問われる仕事だと思う。
あ、編集に限らず、決まった紙の大きさにデザインするものはほとんど。

出す方(私にとってお客様)にも、受ける側(私)にとっても。

出版系の仕事だと「編集者」がデザイナーに依頼するので、誌面に対しての文章や写真の量をだいたい把握できてて、その意図をあらわすラフコンテなども整理されてて、やりやすい。
画像も「印刷の常識」をふまえてて、使えないモノはあまりない。
(↑編集者、画像ともに例外もあります。とんでもない編集、とんでもない画像も!)

それ以外の仕事で相手が制作会社以外だと、もうそれは仕方ないのですが、
すんごい原稿が回ってくる…。

画像は解像度が足りない。何度言ってもHPから持ってきただの画面ではきれいだの。「サイズ」は充分だの。説明するのがいやになる&もしかして今はこういうのをなんとかするのが常識で、自分が間違ってるのかだんだん自信がなくなってくる。

エクセルやワードでレイアウトしたものがそのままいける、と思ってる方も。
(確かにまあまあなレイアウト、というか、よく納めてあるものもあります。)
もしそのままいける、ならそのまま印刷所に持っていって出力してもらえばいいのに。

材料がいろいろなのは(doc、pdf、ppt、xls、gif、pct…)仕方ないとして、
「整理能力」「伝達能力」がとんでもない原稿が困る。

まず、どこになにが入ってどうしたいのかが、よくわからない原稿…。
文字原稿とラフコンテにはせめて合番をふってほしい…。
「解読」するのに時間がかかります。

絶対に入らない原稿。これも文章量などを把握できない人が出してくると、
ウエスト58のズボンをメタボな方にはいてもらうくらい無理。
枚数かページ数を増やす、または、中身削ってもらわないと無理。
(まあ、4Q(1ミリ角の文字)くらいで行間ベタならはいったりして~)

限られた紙の面積の事を考えて、原稿は「取捨選択」すべし。

優秀な編集者、クリエイティブディレクター、制作のわかってる営業、から回ってくる原稿はこういうことはありません。

狭い部屋、家の整理術、弁当の詰め方のうまい人、はこういうのうまそう。

…なんてガタガタ書いてますが、私自身が苦手なんです。
整理がレイアウトが。
だから上記のような人に頭とってもらって指図してもらいたい。
ちまちました細工仕事(全体でなく部分の、冊子なら連載モノのタイトルだけとか…。)しか本来できません…。

↑「出来ませんって言うな!」いかんのう。
やってます。長年。なんとかなるもんだのう。苦手でも。
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2 コメント

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Unknown (麻生)
2008-09-30 15:16:17
いや~、ブログ読んでると勉強になります!
そしてお詫び。今朝は、某社の直しスイマセンでした。
今後トラブルがないように、某社の担当者と相談しますので。
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お世話になります。 (B3)
2008-09-30 20:52:18
麻生さん、本当にお世話になります。
組んでお仕事するのも何年ぶりでしょうか。

直しはそんなにたいしたことないです。
いろんな仕事がありますが、もっととんでもない直しがたくさんあるので…。
某月刊誌時代から麻生さんは整理能力優れてました(コンテがうまい)。だからとても助かりました。

また来月もお互いにがんばりましょう。
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