気軽にでっちゃん

誰にでも立ち寄って欲しいので「気軽に」とつけました。でっちゃんと呼んでください。。。

●投資の世界への入り口/1992年マンハッタンへ2 (夏目漱石な気分に)

2005-03-20 22:14:14 | 投資の世界の入口
到着したのはアッパーイーストにある高級長期滞在型ホテル兼マンションでした。入り口にはユダヤ人のおじさんがベルボーイのように待ち構えていました。コンシエジュの人に片言英語で話しましたが、なんせ嫌な顔をされているように感じられて緊張モードでした。僕の部屋は、このマンションのなかでは一番安い部屋じゃないかなと思う部屋でした。それでも三つ部屋があって、テレビが二つ、キッチンと大きな冷蔵庫、キングサイズのベッドと、こんなところに住まわせてもらっていいのかなという気分だったことを、今綴りながら思い出しています。

近くには、エンポリウムという高級スーパーマーケット、個人経営のコリアン・デリ、日本食の丼やさん(9年後訪れたらスターバックスになっていました。)がありました。それと近所の住宅の地下にハンバーガーやさんがありました。これがすごくおいしいところで、地元のの近所の人しかしらないような小さなお店だったのですが、今でもあるのでしょうか???名前もわかりません。
何もかもが新鮮でした。不安でした。緊張しました。マイノリティーを意識しました。これからアメリカではなくて、マンハッタンというこの国の中でも特殊なドライなビジネスの街を二ヵ月半体験することになります。 夏目漱石状態になり、現実逃避のために睡眠をとろうとする日々でした。
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●投資の世界への入り口/1992年マンハッタンへ

2005-03-20 11:38:59 | 投資の世界の入口
そんなわけで、投資の世界の入り口に入ったでっちゃんですが、一年目の夏に突如アメリカに一人で研修に二ヵ月半行ってくるようにとの命令がでました。これってあの「ライアーズポーカー」で紹介されていた新人研修でソロモンブラザースでも毎年、日本から数名だけ参加しているプログラムなんだなぁ~と思いました。英語もできないのに、それに飛行機だったツアーでなく一人で乗るのは初めてです。ニューヨークは一度行ったことがあったのですが不安で不安で仕方ありませんでした。でも二ヵ月半あれば英語も話せるようになるとの希望ももっていました。僕の上司は日系アメリカ人で敬虔なクリスチャンの人だったんですが、当時、僕は彼とコミュニケーションをうまくとれず悩んでいました。けれども今でも付き合いのある人で縁を感じています。六本木の飯倉片町近辺の鉄板焼き屋さんPanicCafeによく一緒に食べに行きます。

飛行機は非常に身分不相応にユナテッド航空のビジネスクラスでした。今考えるとビジネスクラスをもっと有意義に楽しめばよかったのですが、何せ英語もできない田舎もんが一人ですので萎縮していました。記憶しているところでは、JFK空港からマンハッタンの長期滞在型高級ホテルへは黄色のタクシーで行きました。これもそう簡単なものではありません。当時はアメリカは不況ですので治安の悪い国というイメージがあり、タクシーも怖いと思っていました。乗ってからも本当に目的地まで連れて行ってくれるのかどうか心配で不安でびくびくしていました。  (続く、、、、)
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●米国大手証券/敵対的M&Aにあこがれて--「投資の世界」のきっかけ

2005-03-20 01:11:40 | 投資の世界の入口
ちまたではホリエモンのおかげで、敵対的M&AやLBOという言葉が脚光を浴びています。でっちゃんは、投資の世界の営業の人なのですが、そもそもこの世界に入るきっかけについて話したいと思います。

 学生時代、出雲市長の岩国さんという人がNHKで紹介されていました。メリルリンチ証券の日本の会長から故郷の出雲市長さんに立候補、当選した人でした。この話に非常に興味を持ち、さらに大学のゼミの先輩がメリルリンチ証券に入社内定したということで、外資系の証券会社ってどんなところなのかと調べ始めました。アメリカの証券会社は、個人向けの商売をしていないところも多く(メリルリンチさんはアメリカ最大の個人向けの証券業務もやっています。)、投資銀行と呼ばれています。確か「投資銀行業務のすべて」という本を見つけ、勉強しました。野村証券さんが提携していたことがあるワッサースタインペレラという企業買収(M&A)専門の会社を興した、ブルース・ワッサースタインさんとジョセフ・ペレラさんの話が出ていました。それぞれアメリカの代表的な投資銀行であるモルガンスタンレーとファースト・ボストン(現在はスイス資本に買収され、クレディスイス・ファーストボストンになっています)の人でした。ここで敵対的M&AやLBOという特殊な手法の企業買収の手法が紹介されていました。
 さらに映画「ウォール街」では、ジャンクボンドの帝王という異名の持ち主マイケルミルケンさんが逮捕されたインサイダー取引も映画化されたいたこともあり、ますます興味津々となりました。マイケル・ミルケンさんは天才的な商売勘のある人だったそうです。このマイケル・ミルケンさんと一緒に働いていたことのある方と一緒に仕事したことがあります。さらにさらに、「ライヤーズ・ポーカー」というベストセラーで書かれたソロモン・ブラザースの話が面白くて仕方ありませんでした。ソロモンはシティバンクに買収されて今はありません。会長のジョン・グッドフレンドさんを悪ダマ扱いしていたような気がします。1998年にロシアで通貨がものすごく暴落したことで倒産に追いやられた最先端のヘッジファンド会社を運営していたメリウエザーさんもソロモンにいました。メリルリンチ、モルガンスタンレー、ファーストボストン、ソロモンブラザース、それにゴールドマンサックスと堀エモン騒動となったリーマンブラザースを併せた六社が米国の大手証券会社でスペシャルブラケットと呼んでいたそうです。このての話は知っている人は意外と少ないと思います。

M&Aを行う仕事のことを特に投資銀行業務と言い、業務に携わる人々をインベストメントバンカーと呼ぶのでした。これらの会社は株式売買や債券売買も行いますが、こちらの仕事は投資銀行業務とは厳密には呼ばないと思います。この仕事にあこがれたのですが、当時は日本ではビジネスも多くはなく、採用される人も超エリートの新卒だけだったと思います。違う業務から紆余曲折、失業なども経て今は投資の世界の営業をしています。
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