ブログ版 清見糺の短歌鑑賞
鎌倉なぎさの会 鹿取 未放
207 かぜふけばウラシマソウのはなのさきつちにふれたりふれなかったり
2003年2月制作
ウラシマソウは、サトイモ科の植物で、ながい紐のようなものを持つちょっと気味悪い花である。その紐を浦島太郎の釣り糸にみたててこの名前がついているそうだ。一見幼稚に見える、人を食ったような下句が巧みである。美しい花が風に揺れる歌はゴマンとあるが、きみの悪い植物をもちだしたところ、下句の投げ出したようなものいいに、どうにもやりきれない倦怠感のようなものが滲む。食道癌と診断された頃の歌だが、直前か直後かわたしには分からない。
*正岡子規の藤の花のもじりか。(岡江)
「瓶にさす藤の花ぶさみじかければたたみの上にとどかざりけり」
鎌倉なぎさの会 鹿取 未放
207 かぜふけばウラシマソウのはなのさきつちにふれたりふれなかったり
2003年2月制作
ウラシマソウは、サトイモ科の植物で、ながい紐のようなものを持つちょっと気味悪い花である。その紐を浦島太郎の釣り糸にみたててこの名前がついているそうだ。一見幼稚に見える、人を食ったような下句が巧みである。美しい花が風に揺れる歌はゴマンとあるが、きみの悪い植物をもちだしたところ、下句の投げ出したようなものいいに、どうにもやりきれない倦怠感のようなものが滲む。食道癌と診断された頃の歌だが、直前か直後かわたしには分からない。
*正岡子規の藤の花のもじりか。(岡江)
「瓶にさす藤の花ぶさみじかければたたみの上にとどかざりけり」
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます