かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

清見糺の一首鑑賞  173

2021-11-28 17:32:50 | 短歌の鑑賞
   ブログ版清見糺鑑賞 25回  罪と罰   
                  鎌倉なぎさの会   報告 鹿取 未放

173 美濃の秋あきの尾張をおもうどちなずさいゆけばうれしくもあるか
「かりん」2001年11月号

 172番歌(川とともに人のくらしがありし日の窈窕として河口堰見ゆ)を提出した短歌の全国大会を終え、歌友二〇人ほどと連れだって明治村に遊んだ。その折の歌で、「おもうどち」は「思う同士」だが、ここでは気のあった仲間、くらいの意味。「なずさう」はなじむ。大会の余韻さめやらぬ仲間達と一緒にそぞろ歩く楽しさを歌う。美濃の秋の「ア」、あきの尾張の「ア」、うれしくもあるかの「ア」、尾張のの「オ」とおもうどちの「オ」というようにア音、オ音を連ねて弾んだリズムを作っている。

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