Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

夏休みの山行報告(その2・ひょうたん池①)

2005年08月20日 | 山登りの記録
山岳部の45周年行事は、OB、現役が23人集まって、無事に盛況に終わった。小梨平キャンプ場のケビンに泊まり、14日はいよいよ「ひょうたん池」への山行だ。朝起きたら雨が降っていたが、すぐに晴れた。しかし天気予報は、午前中が勝負。なんとか往路だけでも晴天のうちに行きたい。

「ひょうたん池」へのアプローチは、登山口を含めて詳細がよく分からない。一般ルートではないから仕方ないが。そこで明神の「山のひだや」さんで、ご主人に詳しいお話を伺った。分かりにくいルートなのに、見事に要点を押さえたご説明で、さすが明神の生き字引だ。ただ、生態系を脅かす不埒な輩が出るので、あまり詳細にオープンにしたくないとのご意向。よって、ここでも詳しい説明は避ける。

養魚場の奥から、まさかここは違うだろうという取付点を通過し、岩がゴロゴロした樹林帯に入る。やがて日当たりのいい涸れ谷に出て、とあるポイントでヤブに入る。ヤブの急登と、再び浮石だらけの急坂をこなすと、宮川尾根1944mピークの少し北西に乗っ越す。

ずっと足場が悪かったので、すでにヘロヘロ。一本とった後、右にトラバース気味に標高を稼ぐ。岩に記された赤ペンキと、時折現れる赤テープやケルンを目印に進む。特徴のある木が、いい目印になって、多少正規のルートを外れても修正がきく。とはいえ、ガスでも出たら迷いやすいと思った。

やがて左に巨大な岩塊が迫る。高山植物が咲き誇るブッシュを分けて進む。遭難碑が3つほど続き、緊張する。お盆なので丁寧に、ひとつひとつに合掌し、ここを通るすべてのハイカーの安全を祈願した。Mr.Dashも、もし山で命を落とし、そこで魂の一部が残ったりしたら、他のハイカーの安全を見守り続けたいと思っている。

ともあれ最後の高山植物の草付を登りきると、長七の頭のすこし北側にある「ひょうたん池」だ。左手のダケカンバが美しい。池はがっかりするくらい小さく、水も濁っていた。上部にテン場があり、クライマー諸氏の根性に感動する。もう二度と来ないだろうから、写真を撮りまくる。やがて空が暗くなり始め、ポツポツと雨粒が落ちてきた。

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