Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2019年5月30日(木) [丹波]長老ヶ岳へ、初夏の植物に癒され、絶景を楽しむ!

2019年05月31日 | 山登りの記録
■メイン写真
巨大カツラに6種類の別の木が宿った「七色の木」


■今回のコース
オマツ谷合流点駐車スペース→案内板の分岐→森林公園管理棟(WC)→長老ヶ岳→
林道出合→(近畿自然歩道)→案内板の分岐→七色の木、権現さん→案内板の分岐→
オマツ谷合流点駐車スペース


長老ヶ岳は、京丹波町のシンボルとして地元に親しまれ、京都府下では標高第7位の
916.8mの山だ。関西百名山にも選ばれている。
今回、じつに久しぶりにこの山を訪れた。ブナ、カエデ、ミズナラなどの新緑が
すばらしかった。
コース中、舗装道比率が高いのが欠点だが、それを補って余りある癒しの山旅だ。



オマツ谷合流点の路肩に駐車。昨年の7月豪雨で登山道入口が激しく崩壊し、
ここから先、車両は通行不可能な状態が続いている。現在、復旧工事が行われているが
崩壊したエリア全体を考えると、工事はまだまだ序盤といったところだ。



駐車地に咲いていたオオバアサガラ。



オマツ谷に沿った林道は崩壊が著しい。
森林公園への分岐はオマツ谷と権現谷の合流点でもあるが、谷筋がえぐれてひどい
状態だった。



森林公園へ続く舗装林道を行く。
トチ(左)とホオノキ(右)が隣り合っていた。ともに大きな葉が印象的な樹種。
隣にあると、その違いが詳しく見てとれる。



仏主(ほどす)の集落が見下ろせるポイント。標識もつけられている。



森林公園の管理棟と公衆トイレがある広場に着く。
ここでやっと、舗装道から解放される。



落葉広葉樹の美しい森林。時折、涼しい風が流れ込んでくる。
登山道は道幅も広く、きわめて歩きやすい。



ヤマボウシ。ああ、もう初夏なんだなと思う。



管理棟広場から数分の所に、立派な休憩舎が建つ。



ギンリョウソウを発見。



展望台跡。若いアカマツのブッシュに囲まれ、天板も抜けて土台だけ残っていた。
周りの木が大きくなったため、展望もない。



あずま屋で休憩しようと思ったが、天井にスズメバチが営巣を始めていたので
そそくさと退散。次に行く人、気をつけてね。



みずみずしいばかりの森林が続く。



タニウツギ。たくさん見かけたが、これがいちばん花の付き方がよかった。



やがて植林帯に入ると、林床にヒカゲノカズラが目立つようになる。



山頂部は電波塔が幾つも建っている。
ということは、山頂まで管理用の舗装道が通っているということ。



山頂直下の美しい樹林帯を行く。



長老ヶ岳の山頂に到着! 北に弥仙山や日本海が見える。すばらしい眺望だ。
特に南北が開けている。南は京都北山が見えているのだが、目立ったピークがないので
山座同定が難しい。



一等三角点。このほか国体採火台や、あずま屋もある。
国体採火台は、1988年京都国体の際に採火したものだという。



立派な山名表示の前でポーズ!
ちなみにこの山には、平安時代には山頂に密教の寺院が100寺ほどあったという。
『蛙岩の上に座っていた「蛙仙人」から長老ヶ岳を譲り受けた円能法師が飛鳥時代に
開山した』と京都府のホームぺージに紹介されている。



山頂の北東直下は、イワカガミの大群落。
もう花期は終わっているが、これが咲いている頃を想像するだけでウットリする。



山頂で空を仰ぐと、この日もハロが出ていた。



青葉山も彼方に見えていた。



ナナカマドの白い花。



ほどなく管理道に合流する。ここから先はずっと舗装道になるので、
関心は路傍の植物だけとなる。
ホオノキの花も咲いている。周辺は、なんとなく甘い香りが漂っていた。



トチノキの穂状の花。



ハクウンボク。
エゴノキと花は似ているが、葉の大きさが明らかに違って大きい。



タニウツギの蜜に、クロアゲハが夢中。



ツルアジサイ。そういえばイワガラミは見なかった。



〆に「七色の木」に寄り道する。



幹の直径7mを超す巨大カツラの木に、6種類の他の樹木が共生しているという。
スギ、カヤ、ケヤキ、カエデ、フジだというが、ケヤキは探しても見つからなかった。
カエデは、具体的にはイロハモミジのようだった。

共生している種類うんぬんよりも、そのサイズと生命力に圧倒される。
根回りは、ジブリ映画のラピュタのようだった。



鳥居をくぐり、渓流に沿って鎖場を注意深く進む。



ほんのわずかで、権現ノ滝(小さな斜瀑)と、左岸に権現さんと呼ばれる窟屋がある。

最後に自然のエネルギーをもらって家路についた。
長老ヶ岳へは、他に上乙見や音海からのルートもあるが、今回のルートも
舗装道を避けるようなうまいルートが拓かれれば、この山の登山的価値はさらに
アップすることだろう。


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