大騒ぎのフン闘、クソッ、飛沫がかかる！

水を流すと、便器の中をあふれるほどの水。
極端に流れにくい。水位はゆっくりゆっくり下がっていく。まるで京奈和自動車道の工事のようにゆっくりしている。

そしていよいよ、たいへんな事態になった。ついに限界がきたのだ。
会社から逃げるように（いや、逃げた）帰宅し、まだ辛うじて明るいうちに、下水管の掃除だ。

前にも詰まったことがあって、要領はわかっている。車庫の下にあるマンホールを開け、庭の水やり用のホースでドバーッと水圧を加える。ものすごい悪臭にクラクラしながら、詰まったモノを少しずつ崩して流していく、ひたすら”フン闘”の作業だが、もともと自分の製造物なので仕方がない。

地道にやってると、やがて勝機が訪れる。頑固な塊が崩れてきた。よしよし。少し調子こいて、ノズルを奥に突っ込む。すると、頑固な塊の仕返しが！

くそおっ！顔に、顔にぃぃぃぃ！！！ウンがいいとか悪いとか、人はときどき口にするけど、そういうことって確かにあるって、自分を見てて、そう思う。

しかし人生はガマンと忍耐。登れそうにない山でも、一歩一歩、足を進めれば、やがて山頂に着くのだ。最後に突然、ものすごい流れがやってきて、見事、パイプは開通したのであった。すごい充実感が身体をかけめぐる。つまるところ、つまらなくなった。ああつまらん。

実は会社を出る前に、隣の部署のＭ井部長に、「えらいことになった」と話をした。するとＭ井部長の家でも２度の「詰まり」事件があったそうだ。どうも、トイレットペーパーに「○○○」を使うと、溶けにくいそうだ。「○○○ー○」のほうがいいよと、すばらしいアドバイス。これからは、「○○○」は使わないようにしよっと。