Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2013年10月27日(日) 関東の山は、奥多摩・御嶽山、日の出山でスタート

2013年11月03日 | 山登りの記録
(メイン写真は、日の出山から北西側の眺望)

10月中旬に、東京に異動になった。ともちゃんは大阪でガイドの仕事があるので、
Mr.Dashは単身赴任することにした。会社の単身者用の寮は、千葉県の津田沼に決まった。

しばらくは引っ越しや、仕事が不慣れなこともあって、最低限の睡眠時間を確保するのが
精一杯だった。
そうしているうちに運動不足で、体幹が不安定になってきたのが自覚できた。
腰の持病も25年以上の付き合いなので、やばいときは事前に分かる。

そこで、疲労のピークではあったが、27日、軽いハイキングに出かける決心をした。
既に買ってあった地図とにらめっこ。奥多摩エリアの、御嶽山(929m)、 日の出山(902m)、
麻生山(794m)、タルクボノ峰 (631m)、金比羅山(468m)の5座を縦走することにした。

26日の土曜日、仕事を終えてから新宿・ビックロにオープンした石井スポーツに
閉店間際に滑り込み、ザック、レインウェア、ヘッ電等、最低限の必需品を買い求めた。



27日は快晴に恵まれた。電車を乗り継ぎ、JR青梅線・御嶽駅で下車。
人気のコースらしく、人はかなり多い。ここからはバスを利用する。
バスは臨時便が出ていた。
10分ほどで、ケーブルカーの駅がある滝本に到着。
歩いて登っても1時間だが、植林の中、簡易舗装の道だというので、
今日は疲れを考慮し、ケーブルカーを使うことにした。



SUICAを使えるというので窓口に行ったら、確かにこれで支払いはできたが、
駅員が代わりにくれたのが、なんと硬券。昔懐かしい切符である。



満員のケーブルカーで、一気に山頂部へ。



土産物屋や売店が並ぶ展望台からは、東側の展望が見事である。



御嶽神社へ向かう途中、きれいに色づきつつある紅葉があった。
心が洗われる。



宿坊が連なる遊歩道を経てたどり着いた御嶽神社の本殿は、大勢の観光客で混雑していた。
御嶽山の山頂は、ここの左側を回り込み、奥宮の左、ひっそりしたところにあった。



御嶽神社への石段脇には、リンドウが健気に咲いていた。
大都会のオフィス街では感じることができないが、ここにはちゃんと秋がある。



奈良にいるときは、いつも友人たちと楽しく話をしながら山に登っていた。
しかし、東京にまだ「つて」がないMr.Dashは、当面、単独行となるだろう。
感動をわかち合うことができない反面、自分のペースでガンガン歩ける。
登山道は、かなり整備が行き届いており、危険はほとんど感じないから、
自然と足が進む。



日の出山で昼食とした。子供たちが大勢、お弁当を広げ始めていた。
日の出山の眺望はまったくすごい。関東平野をほしいままにしている。



目を凝らすと、スカイツリーも見えた。

ここからルートを南東にとり、金毘羅尾根をめざす。



ユニークな名前の「つるつる温泉」との分岐は、東側が皆伐されていて
陽当たりがよい。



ほどなく、麻生山の目立たないピークに着く。本来の登山道は、
この山を巻いているのだが、名前がついた山なので、敬意を表しわざわざ登った。
しかし、植林の中に私製の看板があるだけの、退屈なピークでしかなかった。
登山地図に書いてある点々線でもとの登山道に戻ろうと思ったら、
途中で踏み跡を見失い、お得意の「エイヤ」で、植林の急斜面を無理やり下りた。
本来の道を真面目に歩いていたハイカーが、熊でも出たかと思ったか、
目を真ん丸にしていた。



本日4つめのピークは、送電線の鉄塔が立つ、タルクボノ峰。
ここも、いったん縦走路を外れるが、ちゃんと踏み跡と、朽ちかけだが木製階段があった。

だらだらと長いだけの退屈な金毘羅尾根は、とにかく飛ばした。
他のハイカーを抜くことはあっても、抜かれることはない。
ところが途中、若いトレランの男女ペアに鮮やかに追い抜かれ、これにはさすがに年齢を感じた。

ずんずん歩くと、頭の中でいろんな音楽がリフレインする。
なぜか、中島みゆきの「ファイト」が流れてきた。
「滲んだ文字、東京行き。ファイト! 闘う君の唄を
闘わない奴等が笑うだろう ファイト! 冷たい水の中をふるえながら のぼってゆけ」
なぜか、涙が出そうになったが、ギリギリでこらえた。

次に流れてきたのは桑田佳祐「希望の轍」。
サザンか~。もう一人の自分が、そうきたかと感心していた。



車が通れる舗装林道を、この木橋が越えている。
金毘羅公園のエリアに入ったのだ。
まず、登山道を三たび外れ、地形図上の468m地点を探す。
「金毘羅山最高点」などの標識でもあればラッキーだ。
しかし、それとおぼしき最高点には何も見当たらなかった。



登山道に戻り、大岩が鎮座する分岐を右へ進み、琴平神社の裏手に出る。
ここに、「金毘羅山」の私製プレートを発見。本日の5座目である。

近畿地方や日本アルプスを中心に700座を踏んできたが、関東は未知のゾーン。
当面は登れば登るだけ、踏破ピークが純増していくだろう。



公園に入ると、簡易舗装の下り坂となり、飛ばしに飛ばして歩いた膝に響く。
ふと見上げると、さざんかの花。
そうか、謎が解けた。道理でさっき頭に流れた曲がサザンかぁ(・・・・)
ここの行政気分は「あきる野市」だそうだが、単独行でもダジャレを
思いつくMr.Dash。これでは「呆れの市」である。



JR五日市線の終着駅、武蔵五日市駅に着いた。
つるつる温泉からの、ユニークな、オモチャみたいな連接バス「青春号」が
ちょうど到着したところ。
中高年ハイカーがどっと降りてきて、駅の売店に直行し缶ビールをこぞって
買い始めた。これはいい。Mr.Dashは赤ヱビスを買って、発車待ちの電車で「ぷはー」。
ともちゃんと、IM川さんに無事下山の旨をメールして帰途についた。

記念すべき関東での初登山は、写真を105枚も撮りながら、麻生山とタルクボノ峰などを
巻いた昭文社タイムで4時間30分のところを、ピーククにわざわざ登たうえ、
昼食や休憩も込みで、4時間25分で踏破。案の定、翌日は膝が張ったので、
フェイタスを貼る始末。


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