現在J1は第三節までを終えた。もう既に全勝チームは消え、団子状態となりつつある。現在上位3チームが勝点7で並び、得失点差でFC東京が首位に立っている。そして去年の覇者、横浜は4位と良い位置につけているが、去年旋風を巻き起こした浦和が17位と低迷している。さらにシーズン前に大補強して一躍優勝候補にあげられることとなった磐田も9位と思うような結果を残せていない。注目チームを中心に考察してみよう。
現在首位に立つFC東京は攻撃的なスリートップで臨み、サイドから石川や戸田、加地が崩してゴールを陥れている。現在ルーカスと今野が2得点と高い決定力を見せている。もともと去年のナビスコカップを制した固い守備力があるだけに、分厚い攻撃が出来るのであれば、優勝に大きく近づく。ただ若手が多いため、調子に波があることが予想される。調子の良いうちに勝点を積み重ねておきたい。
さらにFC東京に次ぐ2位につけるのが古豪復活を目指す鹿島。何より新外国人のアレックス・ミネイロがチームにフィットしているのが大きい。ここまで3得点は出来すぎの数字だ。確かに開幕戦の浦和戦を見たときに得点はなかったが、加速力は目に見張るものがあった。そのことは以前にも書いた。さらに中盤には小笠原や本山といった日本を代表するゲーム・メーカーがいる。個人的には小笠原は好きではないが、本山のスルーパスとドリブルには注目だ。今季の優勝争いに絡んできそうだ。
3位に位置づけている大宮はやはり順位が落ちてくるのは時間の問題と考えてよいだろう。そして4位の横浜はここに来て安の怪我からの復帰など良いニュースが多い。開幕戦では福西の神の手によって敗れたものの、しっかり立ち直り4位まで順位を上げてきた。新加入の大島がここまで4得点と得点王レースのトップに立っている。もうすぐ久保も戻ってくるし、故障中の坂田や山瀬、遠藤、上野も夏までには戻ってくる。確かにアジア・チャンピオンズ・リーグもあるため試合数は多いが、選手層も厚い。J初の三連覇なるか。
今年ゼロックス・スーパー・カップを制した東京Vは現在6位。前線にワシントンという核が出来たため、攻撃力に厚みが増した。ただ小林大や相馬や若い力が多いため、1年間を通しての安定した活躍は考えにくい。どこまで優勝争いに加わることが出来るか。
キング・カズの所属する神戸は現在7位。カズも既に2得点と調子はいい。FC東京都の試合でも後半は攻め続けるなど去年低迷していたチームの面影はない。今年加入した室井と三浦淳もチームに馴染んできた。エースの播戸が乗ってくれば、チームも上位戦線に絡んできそうだ、なんて考えるのは時期尚早か。
去年上位に食い込んだG大阪は現在8位。問題は宮本をどこで起用するかだろう。安定しているジジクレイのスリーバックのままで行くのか、それとも宮本を中心としたスリーバックにするのか。中盤には遠藤や二川が位置していて、攻守に安定している。前線の大黒とフェルナンジーニョのコンビも驚異的だ。西野監督の采配が今年の順位を大きく左右することだろう。
そして9位の磐田。開幕戦では横浜相手に白星を挙げたものの、ここまで順調とは言い難い。前線にはグラウ、チェ・ヨンスといった大砲がいるにも関わらず、ここまでチームは2得点。カレンがリーグ初得点を挙げたのはいいニュースだが、やはり問題はアジア・チャンピオンズ・リーグとの兼ね合いだろう。横浜ほど層は厚くないだけに、二つを同時に進めていくのは難しいだろう。このままでは優勝争いにも絡めそうもない。
現在10位、11位には千葉、広島、清水が3分けで並んでいる。共に今年は改革の年を迎えたチームだ。千葉はチームの中心の村井と茶野が抜けた。広島はチーム編成を大きく変え、清水は長谷川戦監督の下サイドを重視した攻撃を心がけている。それぞれがまだ成長過程なため、戦術を深めていく必要があるだろう。
そして何よりの驚きが現在下から2番目の17位に沈む浦和。誰がこんな事態を予想しただろうか。不振の理由はたくさんある。田中達と鈴木の怪我による出遅れ、エメルソンの不調、永井と闘莉王の怪我、そして多発する退場者。まず田中達と鈴木はそれぞれ怪我から復帰したため、完全復活は時間の問題だろう。そしてエメルソンもキャンプ不参加が響いているが、調子は上がってきつつある。開幕から調子の良かった永井の怪我はチームにとって痛手だったが、既に試合に出始めている。闘莉王の代役はいない。3ヶ国語を使い分けるセンターバックなんて世界中を探しても、そうはいない。早い復帰を祈るだけだ。そして何より大きな問題がアルパイの退場。開幕で鈴木と喧嘩して退場になり、今節はボトルを蹴り上げて、前半開始3分で退場になった。さらに今節はネネも退場となり、9人で戦い、敗れた。ネネの退場は審判が厳しかったこともあるが、アルパイの退場は許されるものではない。アルパイはもう少しチームのことを考えなくてはならない。次の試合はアルパイやネネ、さらに故障の闘莉王も出場できる可能性は低い。苦戦する可能性は高い。ただもともと戦力は充実しているため、調子を上げてくれば優勝争いに絡んでくることは確かだ。
今年から1シーズン制のため、長い長いシーズンとなる。そのため安定した戦い方をすることが出来るかが全てのチームにとって大きな課題となる。若手の多いFC東京や東京V。アジア・チャンピオンズ・リーグに参加する横浜と磐田。出遅れた浦和。そのためG大阪や鹿島が一歩優位に立っていると言える。しかし層の厚い横浜、並外れた攻撃力を持つ浦和も最終的には優勝争いに絡んできそうだ。この4チームが今年のJを引っ張っていきそうだ。そして来年のドイツに向けて、新星が誕生することにも期待してみたい。
現在首位に立つFC東京は攻撃的なスリートップで臨み、サイドから石川や戸田、加地が崩してゴールを陥れている。現在ルーカスと今野が2得点と高い決定力を見せている。もともと去年のナビスコカップを制した固い守備力があるだけに、分厚い攻撃が出来るのであれば、優勝に大きく近づく。ただ若手が多いため、調子に波があることが予想される。調子の良いうちに勝点を積み重ねておきたい。
さらにFC東京に次ぐ2位につけるのが古豪復活を目指す鹿島。何より新外国人のアレックス・ミネイロがチームにフィットしているのが大きい。ここまで3得点は出来すぎの数字だ。確かに開幕戦の浦和戦を見たときに得点はなかったが、加速力は目に見張るものがあった。そのことは以前にも書いた。さらに中盤には小笠原や本山といった日本を代表するゲーム・メーカーがいる。個人的には小笠原は好きではないが、本山のスルーパスとドリブルには注目だ。今季の優勝争いに絡んできそうだ。
3位に位置づけている大宮はやはり順位が落ちてくるのは時間の問題と考えてよいだろう。そして4位の横浜はここに来て安の怪我からの復帰など良いニュースが多い。開幕戦では福西の神の手によって敗れたものの、しっかり立ち直り4位まで順位を上げてきた。新加入の大島がここまで4得点と得点王レースのトップに立っている。もうすぐ久保も戻ってくるし、故障中の坂田や山瀬、遠藤、上野も夏までには戻ってくる。確かにアジア・チャンピオンズ・リーグもあるため試合数は多いが、選手層も厚い。J初の三連覇なるか。
今年ゼロックス・スーパー・カップを制した東京Vは現在6位。前線にワシントンという核が出来たため、攻撃力に厚みが増した。ただ小林大や相馬や若い力が多いため、1年間を通しての安定した活躍は考えにくい。どこまで優勝争いに加わることが出来るか。
キング・カズの所属する神戸は現在7位。カズも既に2得点と調子はいい。FC東京都の試合でも後半は攻め続けるなど去年低迷していたチームの面影はない。今年加入した室井と三浦淳もチームに馴染んできた。エースの播戸が乗ってくれば、チームも上位戦線に絡んできそうだ、なんて考えるのは時期尚早か。
去年上位に食い込んだG大阪は現在8位。問題は宮本をどこで起用するかだろう。安定しているジジクレイのスリーバックのままで行くのか、それとも宮本を中心としたスリーバックにするのか。中盤には遠藤や二川が位置していて、攻守に安定している。前線の大黒とフェルナンジーニョのコンビも驚異的だ。西野監督の采配が今年の順位を大きく左右することだろう。
そして9位の磐田。開幕戦では横浜相手に白星を挙げたものの、ここまで順調とは言い難い。前線にはグラウ、チェ・ヨンスといった大砲がいるにも関わらず、ここまでチームは2得点。カレンがリーグ初得点を挙げたのはいいニュースだが、やはり問題はアジア・チャンピオンズ・リーグとの兼ね合いだろう。横浜ほど層は厚くないだけに、二つを同時に進めていくのは難しいだろう。このままでは優勝争いにも絡めそうもない。
現在10位、11位には千葉、広島、清水が3分けで並んでいる。共に今年は改革の年を迎えたチームだ。千葉はチームの中心の村井と茶野が抜けた。広島はチーム編成を大きく変え、清水は長谷川戦監督の下サイドを重視した攻撃を心がけている。それぞれがまだ成長過程なため、戦術を深めていく必要があるだろう。
そして何よりの驚きが現在下から2番目の17位に沈む浦和。誰がこんな事態を予想しただろうか。不振の理由はたくさんある。田中達と鈴木の怪我による出遅れ、エメルソンの不調、永井と闘莉王の怪我、そして多発する退場者。まず田中達と鈴木はそれぞれ怪我から復帰したため、完全復活は時間の問題だろう。そしてエメルソンもキャンプ不参加が響いているが、調子は上がってきつつある。開幕から調子の良かった永井の怪我はチームにとって痛手だったが、既に試合に出始めている。闘莉王の代役はいない。3ヶ国語を使い分けるセンターバックなんて世界中を探しても、そうはいない。早い復帰を祈るだけだ。そして何より大きな問題がアルパイの退場。開幕で鈴木と喧嘩して退場になり、今節はボトルを蹴り上げて、前半開始3分で退場になった。さらに今節はネネも退場となり、9人で戦い、敗れた。ネネの退場は審判が厳しかったこともあるが、アルパイの退場は許されるものではない。アルパイはもう少しチームのことを考えなくてはならない。次の試合はアルパイやネネ、さらに故障の闘莉王も出場できる可能性は低い。苦戦する可能性は高い。ただもともと戦力は充実しているため、調子を上げてくれば優勝争いに絡んでくることは確かだ。
今年から1シーズン制のため、長い長いシーズンとなる。そのため安定した戦い方をすることが出来るかが全てのチームにとって大きな課題となる。若手の多いFC東京や東京V。アジア・チャンピオンズ・リーグに参加する横浜と磐田。出遅れた浦和。そのためG大阪や鹿島が一歩優位に立っていると言える。しかし層の厚い横浜、並外れた攻撃力を持つ浦和も最終的には優勝争いに絡んできそうだ。この4チームが今年のJを引っ張っていきそうだ。そして来年のドイツに向けて、新星が誕生することにも期待してみたい。