既にバルセロナやレアル、マンUは消えたものの、未だにチャンピオンズ・リーグは熱のこもった試合が続いている。今年の準々決勝に残ったのはチェルシー、バイエルン、リヨン、PSV、ユベントス、リバプール、インテル、そしてミラン。優勝候補はチェルシー、ユーベにミランといったところ。それら優勝候補を中心にチャンピオンズ・リーグ準々決勝第一戦を振り返ってみよう。
まずはユベントス対リバプール。現在スクデッドをミランと激しく争っているユベントスはチャンピオンズ・リーグでも優勝候補に挙げられ、対するリバプールは既にプレミアのタイトルは消え、チーム全体がこのタイトルに全身全霊を掲げている。そして迎えた第一戦。リードをしたのはリバプール。ヒーピアがヘッディングで押し込んだ。さらにルイス・ガルシアが完璧な軌道を描いたボレーをブッフォンの守るゴールに叩き込み、なんとリバプールがホームとはいえ、2点をリードする展開となった。しかし後半は一転してユベントスペース。イブラヒモビッチが再三ゴールを脅かし、デルピエロのゴールはネットを揺らしたものの、判定はオフサイド。しかし後半18分カンナバーロがヘッディングで1点を返す。このユーベの1点はゴールを守っていた19歳のカーソンのミスにも見える。しかしそれまで何度もファインセーブでリバプールの危機を救っていただけに彼を非難することは出来ない。そしてこの試合は2-1のまま終わった。第二戦はユーベのホームで行われる。ユーベとしては1-0で良いため、無理に攻める必要もなく、普段の戦いをすることが出来るだろう。しかし、ネドベドとトレセゲの復活など良いニュースもある中で、エメルソンとゼビナが故障するなど決して万全とは言えない。リバプールはとにかく引き分け狙いで守備を固めていくことだろう。さらにエースのルイス・ガルシアの絶好調ぶりも心強い。ユーベがセリアAで優勝争いをしているのに対してリバプールが既に優勝争いから脱落していることも有利に働くだろう。現在のチームの状態やスケジュール状態から見ても、どちらが準決勝に進むかは五分と五分。リバプールにも十分勝機はある。もしリバプールの攻撃陣が1点でもユーベの鉄壁の守備陣から奪うことが出来ればリバプールが優位に試合を進めることだろう。
次いでPSV対リヨン。この試合自分はダークホース決定戦と名付けた。そしてそれぞれのチームカラーはディフェンスのPSV対オフェンスのリヨン。まさに第一戦はそれを象徴するような試合になった。試合開始と同時に攻めるリヨン、そしてその攻撃を必死で耐えるPSV。しかし前半12分、ウィルトールのパスからマルダが決めて、リヨンが1点をリードする。そしてその後もホームのリヨンが猛攻をかけるものの、PSVも何とか耐えてハーフタイムを迎える。そして後半になっても流れは変らないが、PSVも同点弾を狙ってカウンターを仕掛ける。そして後半34分コクーのミドルシュートがゴールネットを揺らし、なんと同点。そしてこの試合はこのままタイムアップを迎えることとなった。当然ホームのリヨンとしては痛い引き分け。特にあれだけ攻めていながらもう1点を奪うことが出来なかったことが最後に響くこととなった。第2戦はホームのPSVが有利であることは間違いない。しかしリヨンの攻撃陣もアウェーだからといって黙っているとは思えない。PSVはホームで鉄壁の守備とパク・チソンを中心とした攻撃陣で準決勝進出を狙うことだろう。当然先制点を奪ったチームが優位に立つため、先にどちらのチームがゴールネットを揺らすか注目だ。
バルセロナとの事実上の決勝と言われた一回戦を勝ち上がり注目を集めるチェルシーの相手はバイエルン。モウリーニョ監督がベンチ入りすることが出来ない試合であったにも関わらず、見事な試合を見せた。まず先制したのはチェルシー。ジョー・コールのシュートが相手DFに当たり、コースが変わってゴールに吸い込まれた。後半開始すぐにバイエルンに同点弾を許したものの、すぐにチームの大黒柱のランパードが2点を叩き込んで勝ち越し。さらに後半36分にはドログバのダメ押し弾で試合を決めた。悔やむなら、終了間際にバラックの巧い演技でPKを与え、1点を返されたこと。そのためバイエルンは第二戦をホームで2-0で勝てば準決勝進出が決まる。しかし実際問題バイエルンが準決勝に勝ち進むのはかなり厳しい。なぜならチェルシーの守備陣はプレミアで最小失点を誇り、2点を奪うのは簡単なことではない。さらにチェルシーの攻撃陣を0点に押さえ込むのも同じぐらい難しいことだ。プレミアで独走態勢を築きつつあるチェルシーに対してバイエルンはシャルケやブレーメンと激しく優勝争いをしている。そのような状況から考えて、チェルシーの断然優位は動かない。バイエルンとしてはマカーイやピサロの復活を待つと共に、チェルシーのロッペンが復活しないことを祈るだけだ。
そして最後がミラノ・ダービーことミラン対インテル。同じスタジアムをホームとするため、ホームもアウェーも関係ない。そのためこの第一戦で勝ったほうが第二戦を優位に戦えるのは明らか。第一戦には大きな注目が集まった。まず流れをつかんだのはインテル。しかしジーダを中心にまとまり、スタムも馴染んだ最終ラインをインテルはこじ開けることが出来ない。そして前半ロスタイムにピルロのFKをスタムが頭であわせ、先制。さらに後半29分にはまたもやピルロのFKから故障明けのエース・シェフチェンコが頭で叩き込み追加点。この時点で勝負は決まった。あとはミランがしっかり守りきり、第一戦は2-0で終わることとなった。この結果、第二戦に向けて優位に立ったのはミラン。1点差の敗戦なら許されるため、第二戦は守りを固めて戦うだろう。さらに絶好調のピルロやクレスポ、復活したシェフチェンコ、磐石の最終ラインと欠点は見当たらない。ミランの準決勝進出の確率はかなり高そうだ。インテルとしてはアドリアーノの復活を待って、マルティンスとヴィエリを含めたスリートップで怒涛の攻撃を見せたい。
今回の第一戦を終えたところでチェルシーとミランは準決勝進出に大きく近付いたと言えるだろう。逆にユーベとリヨンは厳しい状況に立たされたといえる。しかしまだまだ分からない。サッカーは先が見えるスポーツではない。先が見えないからおもしろいのだ。
まずはユベントス対リバプール。現在スクデッドをミランと激しく争っているユベントスはチャンピオンズ・リーグでも優勝候補に挙げられ、対するリバプールは既にプレミアのタイトルは消え、チーム全体がこのタイトルに全身全霊を掲げている。そして迎えた第一戦。リードをしたのはリバプール。ヒーピアがヘッディングで押し込んだ。さらにルイス・ガルシアが完璧な軌道を描いたボレーをブッフォンの守るゴールに叩き込み、なんとリバプールがホームとはいえ、2点をリードする展開となった。しかし後半は一転してユベントスペース。イブラヒモビッチが再三ゴールを脅かし、デルピエロのゴールはネットを揺らしたものの、判定はオフサイド。しかし後半18分カンナバーロがヘッディングで1点を返す。このユーベの1点はゴールを守っていた19歳のカーソンのミスにも見える。しかしそれまで何度もファインセーブでリバプールの危機を救っていただけに彼を非難することは出来ない。そしてこの試合は2-1のまま終わった。第二戦はユーベのホームで行われる。ユーベとしては1-0で良いため、無理に攻める必要もなく、普段の戦いをすることが出来るだろう。しかし、ネドベドとトレセゲの復活など良いニュースもある中で、エメルソンとゼビナが故障するなど決して万全とは言えない。リバプールはとにかく引き分け狙いで守備を固めていくことだろう。さらにエースのルイス・ガルシアの絶好調ぶりも心強い。ユーベがセリアAで優勝争いをしているのに対してリバプールが既に優勝争いから脱落していることも有利に働くだろう。現在のチームの状態やスケジュール状態から見ても、どちらが準決勝に進むかは五分と五分。リバプールにも十分勝機はある。もしリバプールの攻撃陣が1点でもユーベの鉄壁の守備陣から奪うことが出来ればリバプールが優位に試合を進めることだろう。
次いでPSV対リヨン。この試合自分はダークホース決定戦と名付けた。そしてそれぞれのチームカラーはディフェンスのPSV対オフェンスのリヨン。まさに第一戦はそれを象徴するような試合になった。試合開始と同時に攻めるリヨン、そしてその攻撃を必死で耐えるPSV。しかし前半12分、ウィルトールのパスからマルダが決めて、リヨンが1点をリードする。そしてその後もホームのリヨンが猛攻をかけるものの、PSVも何とか耐えてハーフタイムを迎える。そして後半になっても流れは変らないが、PSVも同点弾を狙ってカウンターを仕掛ける。そして後半34分コクーのミドルシュートがゴールネットを揺らし、なんと同点。そしてこの試合はこのままタイムアップを迎えることとなった。当然ホームのリヨンとしては痛い引き分け。特にあれだけ攻めていながらもう1点を奪うことが出来なかったことが最後に響くこととなった。第2戦はホームのPSVが有利であることは間違いない。しかしリヨンの攻撃陣もアウェーだからといって黙っているとは思えない。PSVはホームで鉄壁の守備とパク・チソンを中心とした攻撃陣で準決勝進出を狙うことだろう。当然先制点を奪ったチームが優位に立つため、先にどちらのチームがゴールネットを揺らすか注目だ。
バルセロナとの事実上の決勝と言われた一回戦を勝ち上がり注目を集めるチェルシーの相手はバイエルン。モウリーニョ監督がベンチ入りすることが出来ない試合であったにも関わらず、見事な試合を見せた。まず先制したのはチェルシー。ジョー・コールのシュートが相手DFに当たり、コースが変わってゴールに吸い込まれた。後半開始すぐにバイエルンに同点弾を許したものの、すぐにチームの大黒柱のランパードが2点を叩き込んで勝ち越し。さらに後半36分にはドログバのダメ押し弾で試合を決めた。悔やむなら、終了間際にバラックの巧い演技でPKを与え、1点を返されたこと。そのためバイエルンは第二戦をホームで2-0で勝てば準決勝進出が決まる。しかし実際問題バイエルンが準決勝に勝ち進むのはかなり厳しい。なぜならチェルシーの守備陣はプレミアで最小失点を誇り、2点を奪うのは簡単なことではない。さらにチェルシーの攻撃陣を0点に押さえ込むのも同じぐらい難しいことだ。プレミアで独走態勢を築きつつあるチェルシーに対してバイエルンはシャルケやブレーメンと激しく優勝争いをしている。そのような状況から考えて、チェルシーの断然優位は動かない。バイエルンとしてはマカーイやピサロの復活を待つと共に、チェルシーのロッペンが復活しないことを祈るだけだ。
そして最後がミラノ・ダービーことミラン対インテル。同じスタジアムをホームとするため、ホームもアウェーも関係ない。そのためこの第一戦で勝ったほうが第二戦を優位に戦えるのは明らか。第一戦には大きな注目が集まった。まず流れをつかんだのはインテル。しかしジーダを中心にまとまり、スタムも馴染んだ最終ラインをインテルはこじ開けることが出来ない。そして前半ロスタイムにピルロのFKをスタムが頭であわせ、先制。さらに後半29分にはまたもやピルロのFKから故障明けのエース・シェフチェンコが頭で叩き込み追加点。この時点で勝負は決まった。あとはミランがしっかり守りきり、第一戦は2-0で終わることとなった。この結果、第二戦に向けて優位に立ったのはミラン。1点差の敗戦なら許されるため、第二戦は守りを固めて戦うだろう。さらに絶好調のピルロやクレスポ、復活したシェフチェンコ、磐石の最終ラインと欠点は見当たらない。ミランの準決勝進出の確率はかなり高そうだ。インテルとしてはアドリアーノの復活を待って、マルティンスとヴィエリを含めたスリートップで怒涛の攻撃を見せたい。
今回の第一戦を終えたところでチェルシーとミランは準決勝進出に大きく近付いたと言えるだろう。逆にユーベとリヨンは厳しい状況に立たされたといえる。しかしまだまだ分からない。サッカーは先が見えるスポーツではない。先が見えないからおもしろいのだ。
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