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チャンピオンズ・リーグ決勝 チェルシー対バイエルン

2012年05月20日 23時49分31秒 | Weblog
ついに迎えたCL決勝。
カードはバルサ、レアルがいないチェルシー対バイエルン。
舞台はバイエルンのホームと、誰が見てもバイエルンへの追い風。

出場停止の選手が多い中、スタメンが発表され、
チェルシーはディフェンシブなメンバーを組んできた。
ディフェンスラインには怪我をしていたケイヒルとダビド・ルイスが戻り、
テリーの穴は何とか埋めた。
中盤は底にミケルとランパードが並び、トップ下にマタ。
右にカルー、左にバートランド。
前線はドログバのワントップ。
フェルナンド・トーレスとのツートップや、サイドにストゥーリッジを置かない当たり、
ディフェンスを重視したメンバーと言えるだろう。
対するバイエルンは、攻撃的な選手を並べた。
最終ラインに通常ボランチのティモシュクを起用し、
中盤の底にはクロースとシュバインシュタイガーと司令塔タイプを二人並べた。
しかし、このメンバーを並べることで、ベンチに攻撃的な選手を置くことが出来なくなった。(オリッチのみ)

そして始まった試合。
攻めるバイエルン、守るチェルシー。この構図は前後半変わらない。
しかし、点が入らないことが、チェルシーの作戦通りに進んできることを指していた。
準決勝でもバルサをいなしたチェルシー。
このままでは準決勝同様にチェルシーが勝つのか。
誰もがそう思い始めた後半38分にミュラーがヘディングで決めて、バイエルンが先制。
やはり基本通りにヘディングは地面に叩きつけること。これを実践したミュラーのゴール。
しかし、これで試合は終わらない。
チェルシーはフェルナンド・トーレスを入れて、攻勢を強める。
そしてそのトーレスが奪ったコーナーキックを、マタが蹴り、ドログバのドンピシャヘッド。
これ以上ないタイミングでニアにヘディングを叩き込み、チェルシーが追いつく。
こうなると、一気にチェルシーの流れ。
その流れのまま、延長戦に突入する。

チェルシー優位と思われた延長に、またドラマが待っていた。
ドログバがリベリを引っ掛けて、バイエルンがPKを獲得。
蹴るのはロッペン、守るはツェフ。
そして、こういう舞台に意外と弱いのがロッペンである。
ツェフのフェイントに動揺し、見事にPKを止められる。
ただバイエルンとしては、PKをとったプレーでリベリーが負傷退場したこともあり、この後は攻め手に欠く。
同様にチェルシーもPKストップのあとは、前半からの守備で体力が限界ということもあり、延長戦は幕を閉じた。


そして、PK戦。
先行はバイエルン。
ラームがしっかりと決める。
チェルシーの一番手はマタ。
既に蹴る前からノイヤーの雰囲気に飲まれた感が出ていた。PK失敗。
そして、バイエルンはゴメスが決める。
一番プレッシャーのかかる外せない二番手のキッカーはルイス。
しかし、ルイスがPKで一番リスクが高いといわれる高めに決める。
そしてバイエルンはノイヤーが決める。
そしてチェルシーは、なんとランパードがここでまた高めに決めてくる。
このルイス、ランパードの気持ちが入ったシュートで勢いが変わる。
そして、1本目から全て方向は読んでいたツェフが、この流れの中、オリッチのシュートを止める。
チェルシーはアシュリー・コールがこれまた難しいサイドネットにドスン。
これでチェルシーはタイに追いついたに過ぎないが、流れは明らかにチェルシー。
そしてバイエルンの五番手シュバインシュタイガーのシュートをまたもやツェフが止める。
そして、最後にドログバが決めて、チェルシー優勝。

モウリーニョでも達成できなかったことを、こんな期待されていないシーズンに達成したディ・マッテオ監督。
来季もこのまま指揮できるのだろうか。
そしてチェルシーの優勝で、トッテナムは残念ながら来季のチャンピオンズ・リーグ出場権を逃すこととなった。
バイエルンを恨んでください。

それでは、来季はどんなドラマが待っているのか。
グアルディオラのいなくなるバルセロナはどうなるのか。
マンチェスター・シティーあたり来季はCLも来るのだろうか。
まずはオフシーズンにどんなチームを作るのか注意深く見てみましょう。

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