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ペイトン・マニング

2016年02月11日 22時22分40秒 | Weblog
今年のスーパーボウルが終わった。記念すべき第50回大会。勝ったのはデンバー・ブロンコスだった。

今年のカードはブロンコス対パンサーズ。どちらのチームもそれぞれのカンファレンスの第一シード。ただスーパーボウルまでの道のりは全く違ったものだった。パンサーズは圧倒的な強さで勝ち上がった。レギュラーシーズンでは開幕から14連勝。カンファレンス・セミファイナルではシーホークス相手に前半で勝負を決め、ファイナルでもカージナルスに完勝した。
ブロンコスも開幕から7連勝したものの、決して内容は良いとは言えなかった。特にオフェンスの中心であるペイトン・マニングが不安定で、攻撃に流れがなかった。そんな中でも勝ち続けたのは守備陣の活躍が大きい。ボン・ミラーとディマーカス・ウェアを中心としたディフェンスは鉄壁を誇った。しかし、シーズン中盤にマニングが故障。オスウィーラーがなんとか穴を埋めて、シーズン後半に繋げた。終盤はチーフスの連勝もあり、地区優勝すら危なくなったが、最後はペイトリオッツが敗れて、第一シードを確保した。
プレイオフに入っても主力を故障で欠くスティーラーズに苦戦し、ファイナルでもブレイディーのペイトリオッツに反撃を許した。最後のツーポイント・コンバージョンを止めて勝利を決めたが、シーズン最終戦にペイトリオッツが勝利して、試合会場がニューイングランドだったなら、結果も違ったものになっていただろう。

スーパーボウルの前の予想ではパンサーズ優位。シーズンMVPを獲得したニュートンを中心としたオフェンスは平均得点でリーグトップ。さらにキークリーを中心としたディフェンスも固く、勢いもあった。ブロンコスは平均失点こそリーグ最少を記録したものの、オフェンスに勢いが感じられなかった。ブロンコスとしては何とかして鉄壁のディフェンスでパンサーズのハイパーオフェンスを最小失点に食い止め、マニングの経験値に頼るしかなかった。

しかし、実際に試合が始まってみると試合をコントロールしたのはブロンコス。ディフェンスがニュートンに仕事をさせず、止めるだけでなくボールをもぎ取る。ディフェンスのお陰で、マニングは良い位置から攻撃を始めることが出来た。最悪でもフィールドゴールに繋げ、少しずつ点差を広げていく。正直マニングらしさがあったとは言えない。攻撃の中心はラン攻撃だった。唯一らしさが見えた気がしたのが最後のツーポイント・コンバージョンでのパス。もしかするとあのパスがマニングのNFLでの最後のパスになるかもしれない。最後までブロンコス・ディフェンスは流れを相手に譲らなかった。24-10。ニュートンにいつもの笑顔はなかった。スーパーボウルMVPがボン・ミラーに送られたことに対して異議を唱えるものはいないだろう。

試合前から不利だと思われていたブロンコス。ただブロンコスの中に焦りはなかったのかもしれない。二年前のスーパーボウル、ブロンコスはマニングを中心としたリーグトップの攻撃を武器に勝ち上がってきた。相手はリーグトップのディフェンスを持ったシーホークス。しあいまえはブロンコスの絶対優位が伝えられていた。結果はブロンコスの惨敗だった。その経験から、スーパーボウルで勝つために必要なのは試合の流れを作るディフェンスだと知っていたに違いない。

来季もマニングがプレイするかは分からない。ただマニングのハイパーオフェンスをもう一度見たいと思っている人は少なくないはずだ。

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